Imachoの旅日記

旅好きImachoの旅日記を写真とともに綴っています!

フィレンツェ~ウンブリア~ローマ 2018.1 5(ミラノ)

2018年04月01日 | イタリア

ミラノへは12時発のフレッチャロッサで向かいます
ミラノの滞在時間は5時間 またしてもハードスケジュール・・・
車中 到着してからの予定を考えながら・・定刻通りの13:45にミラノに到着


行ける時に行っておく!まずはトイレ探し~
駅の案内板によると地下1階の端の方にあるとのこと
歩いて行くとスーツケースを持った観光客らしき人が多くたまっていたので
すぐにわかりました
1ユーロを改札機みたいなのに入れると開いて中に入れるんですが・・・
トイレはたくさんあるのに、使えるのはあまり無く
使えるトイレもきれいじゃない 1ユーロも払ったのに~
前回の北イタリアでどこもトイレがきれいで感動したのに
ミラノは違うんですね

トイレ近くのタバッキで地下鉄の切符を2枚買って(1枚1.5ユーロ)地下鉄の駅へ
トレニタリアの駅と地下鉄の駅は微妙に離れてて一度外に出てしまったので
立派なミラノ駅も見て行きました



地下鉄M3ライン乗り場から4駅乗ってドゥオーモ駅まで
数日前にお友達がスリにあったと聞いていたのでカバンをしっかり手で押さえながら到着~
ミラノのドゥオーモ 久しぶり~




勝手に真っ白だと思ってだけど、結構な色大理石です 
ドゥオーモ見物は後でゆっくりするとして
先に、ミラノに行ったら絶対食べたい
思っていた「ルイーニ」のパンツェロッティを食べに行きま~す
ドゥオーモを正面に見て左側の道をチョコチョコと入って
行くとすぐに見つかりました
月曜日は3時までなので、カラヴァッジョ展の後に行けないから
先に食べとかないとね~ 



パクっと食べると中からトマトソースにモッツァレラがトロ~ッ
半円の形をした揚げピザで南イタリアの味がする~




というのも、私がこのお店を知ったのは 
「イタリアン・カップチーノをどうぞ 」という内田 洋子さんの
本に出ていて行きたいって思ってたんですよね~

話を簡単に説明すると・・
「100年程前に南イタリアのプーリアからミラノに出稼ぎでやってきた
ルイーニさん(当時南部からの移民が多くミラノに住んでいました)
南部の人たちのミラノでの生活は差別を受けるは、太陽は無いは、食べ物は違うは
と辛い思いをしていたので、プーリアでの母の味であるパンツェロッティのお店を
ミラノに作ろう!」ということで作ったのがこのお店
それ以来ず~っと大人気のお店なんですって~美味しかったですよ
 
小腹を満たしたところで、3時半のカラヴァッジョ展までまだ時間があるので
ドゥオーモの中に入ってみます
チケットはドゥオーモの正面右手側を少し行ったところにあるチケットセンターで売ってます 
天気が良くて時間があればドゥオーモの一番上のテラスも行ってみたかったんですが
今回は天気も悪いし時間も無いし、諦めて中に入るだけにしました(3ユーロ)

中に入るのにそんなに人も並んでないから、すぐに入れるかと思ったら・・・
セキュリティが厳しくて迷彩服を着た軍隊の人が一人一人、荷物の中を見て 
金属探知機を体全部にかざしてチェックするから
時間がかかって時間がかかって・・
ドゥオーモに入れたのは3時10分で、時間が無い
私、朝から時間が無いを何回言ってる

ゴシック建築のドゥオーモ、中はルネッサンスやバロックと違って中は広く、寒く、暗い・・
う~ん豪華なのが私は好きだ!ということで心配しなくてもすぐにドゥオーモ観光は終了し
カラヴァッジョ展をやってる王宮に向かいました
場所はドゥオーモ正面右にあるのですぐです



3時半の予約の列に並んで少し待って入場することが出来ました
この展覧会は少し趣向をこらしていて18点の絵を1枚ずつパネルに展示して
その裏にX線で見える絵の下に描かれている絵についての説明とかが書かれてます
オーディオも無料で貸し出しされていたのですがイタリア語と英語
だったので借りずに回ることにしました

せっかくなので後からの記憶ですが説明と感想を書いてみました



●悔悛のマグダラのマリア(ローマ ドーリア パンフィーリ美術館)
 ⇒これはローマでもゆっくり近くで見た! マグダラのマリアが可愛く描かれてる

●エジプト逃避途上の休息(ローマ ドーリア パンフィーリ美術館)
 ⇒X線で見ると最初はマリアと天使の位置が違っていて上から描きなおして今の絵に
  なっているんですって 後姿の天使を中心に描くってあまり無い配置ですよね

●女占い師(ローマ カピトリーノ美術館)
 ⇒これは一昨年日本に来た時にも説明がありました。元々全然違う絵が描かれていた
  ものを再利用してこの絵を描いたそうです。X線て何でもわかるんですね~

●トカゲに噛まれた少年(フィレンツェ ロベルト ロンギ美術史研究財団)
 ⇒これも、一昨年日本に来て大好きになった絵です。カラヴァッジョ特有の魅力的な
  少年像と緻密な静物画がいいです~

●イサクの犠牲(フィレンツェ ウフィッツィ美術館)
 ⇒ウフィッツィ美術館で何回も見た作品です。テーマが好きじゃないので絵も   
  あんまり好きじゃないんですよね~  

●マルタとマグダラのマリア(アメリカ デトロイト美術家)
 ⇒女性の顔をしっかり描いたカラヴァッジョの絵を初めてみました
  目が特徴的かも~

●聖家族と幼い聖ヨハネ(アメリカ メトロポリタン美術館)
 ⇒印象が薄くてあまり覚えていないです・・・

●聖ジローラモ(ヒエロニムス)(バルセロナ モンセラット美術館)
 ⇒すごい痩せたおじいさんの絵です。スミマセン

●洗礼者ヨハネ(アメリカ カンザスシティ ネルソン アトキンズ美術館)
 ⇒コルシーニ美術館のヨハネと並んで展示されていてポーズは違っていたんですが
  顔は似てました

●洗礼者ヨハネ(ローマ コルシーニ美術館)
 ⇒X線によるとヨハネが手にしている杖の位置を左から右に描きなおしてます
  確かに今の方がいいかも!

●聖フランチェスコの法悦(アメリカ ハートフォード ワズアース アシーニアム美術館)
 ⇒今回初めて見た絵の中で一番良かった~天使がフランチェスコを優しく支えて 
  そして背景は闇の森と湖が描かれていて・・・左側に小さな火があったけど
  あれはなんだったのかなぁ~

●瞑想の聖フランチェスコ(ローマ バルベリーニ美術館)
 ⇒これはバルベリーニで何回も見ましたよ~

●祈る聖フランチェスコ(クレモナ アラ ポンツォーネ美術館)
 ⇒これは・・・顔がひどくクシャクシャで・・・

●荊刑のキリスト(プラート アルベルティ美術館」)
 ⇒プラートで見たいと思っていた絵です~ 
  プラートでは電話予約しないと見に行けないからどうしようかと
  思っていたらミラノにきていることを知ってラッキー!
  プラートで見たらいい絵だと思ったんでしょうが、この傑作揃いのカラヴァッジョ展
  では、似たテーマのキリストの笞打ちが素晴らし過ぎて少し印象が薄かったです
  う~ん 贅沢な悩みです・・・  

●ロレートの聖母(ローマ サンタゴスティーノ教会)
 ⇒これはローマで大好きな教会の祭壇画で近くで見れるのを
  とっても楽しみにしてました!聖母が美し過ぎる~
  目の前で見た感動と同時に、この絵はローマの教会に展示されている方が
  聖母の神々しさが際立っているとも思いました   
  でも間近で見れたのは本当に感動でした 

●サロメ(ロンドン ナショナルギャラリー)
 ⇒結構リアルに生首がお皿に乗ってます サロメは絵画業界で
  本当に人気ですね~


●マルタ騎士の肖像(フィレンツェ パラティーナ美術館)
 ⇒背景が黒いんですが、実はオレンジ色で塗った後に黒で
  塗っているらしくよく見てみると黒の中に赤みがあります
  オレンジかかった黒の背景がマルタの騎士の闘志、勇ましさ
  を感じます!

●キリストの笞打ち(ナポリ カポディモンティ美術館)
 ⇒これは~大好きななナポリ3作品の一つです!
  光と闇 素晴らしいです

何回見ても素敵だと思う作品、初めて見ることが出来た作品含め18点
カラヴァッジョ三昧の時間を1時間半過ごすことができました

次に向かいます
ドゥオーモの前を通って ガレリアを通り抜けてスカラ広場で
ダヴィンチ像に「最後の晩餐はまだ見たことがないのでいつか見ますね!」
とご挨拶して



マンゾーニ通りを歩いて行きます
ミラノのイルミネーションも素敵ですね




キョロキョロしながら歩いていたら見落としそうになりましたけど
ここが ポルディ ペッツォーリ美術館の入口です
 



ここは貴族のジャン・ジャコモ・ポルディ・ペッツォーリの邸宅で
彼が収集したコレクションが展示されている美術館なんです
絵画以外にも絨毯、家具、金銀食器などが展示されてます
入口でチケットを購入して(10ユーロ)なんかお間抜けな顔したおじさんの
噴水横の階段を上がっていくとコレクションが展示されたお部屋がいくつか
あります



絵画が展示されているのは階段を上がったすぐのお部屋で
ピエロ デッラ フランチェスカ、ベッリー二の作品が並んでます
こちらは マンテーニャの「聖母子」
彼の絵は特徴ありますよね~目が怖い・・・
でもマントヴァで私はマンテーニャのファンになったんですよね
マンテーニャときくと ついつい見入ってしまいます



こちらはボッティチェッリの「聖母子」
1495-1500に描かれた絵でサヴォナローラの影響を受けた後のものです
彼特有の美しさが無いのがすぐにわかりますね




もう一つのボッティチェッリ「書物の聖母子」1480年に描かれた美しい作品です
これが見たかったんですよ~東京のボッティチェッリ展で好きになったので
ここならゆっくり見れて写真も撮れると思ったんですよね~
おまけに優雅な美術館だからソファもあるので座ってゆっくり見れました



絵画作品以外はさほど興味が無かったのでこの部屋だけでこの美術館は出ました
18時頃で、少し時間があったのでモンテナポレオーネ通りを見学して
地下鉄でミラノ チェントラーレ駅に戻ってきました
18時45分のフレッチャロッサでフィレンツェに戻ります
帰りはエミリオ レッジェ駅にも停車したからか2時間かかってました

ホテルに戻って窓から外を見てみると
私の部屋ドゥオーモとジョットの鐘楼が見える部屋だったんですね



今日は慌ただしい一日でしたが明日は朝は少しゆっくりしてフィレンツェを観光
午後にアッシジに移動で~す


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