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髑髏城の七人(ネタバレ含む)@梅田芸術劇場

2011-08-22 21:24:59 | アニメ
キャスト一新の通称ワカドクロ

前半ちょっと長いなと感じたけどクライマックスのチャンバラシーンは血湧き肉躍るいつもの新感線で楽しかった。
今回めずらしく目当ての役者がいなくって「髑髏城の七人」っていう演目目当てでみた。
のでちょっとテンション低め。ちなみに過去の「髑髏城の七人」はアカドクロとアオドクロをみてる。

捨之介と天魔王の一人二役をやめてそれぞれにキャストを振り分け、捨之介と天魔王と蘭兵衛が信長の側近に変更し、
信長という仰ぐべき天を失なった3人を中心にした群像劇にしあがっていた。

信長の側近でいることで己の分を見失った天魔王と、信長において行かれた喪失感で壊れてしまった蘭兵衛と壊れることも思い上がることもできなかった捨之介。3人が再び関東で相まみえたことから運命の輪が回り出す。

捨之介のキャラがよくわからなくって、アカアオドクロってそういえば古田さんなり染五郎さんなりのキャラ(色気)でおしきってたんだなあと。
いのうえさんが提示する捨之介キャラを自分の中で昇華して演じてるんだろうなとおもうんだけど、
私が小栗くんに色気を感じないんで一回みただけだと捨之介が謎の人になってしまった。
情熱大陸とかでとんがった発言してたけどその真面目さが演技にでちゃってるんだろうか。
舞台映えするんだけどね。小栗くんのスネを観てもときめかないんだよな。
アカアオドクロが強烈すぎたのもあって比べてしまってたのもあるんよね。ごめんよ。
2回みてやっと自分の中で群像劇だなあと落ち着いた。

新感線はベテランの役者さんの配置が上手で、若い俳優さんや劇団員が少々はっちゃけてもベテラン俳優さんの存在感で舞台がひきしまってたんだけど、今回そこにあたる人(役?)がいなくてちょっと寂しい。
コントラバスが端っこにいないブラスバンド状態。

狸穴次郎衛門役の千葉さんが重しベテランにあたるのかなあと思ったんだけど、わりとアクティブで暴れん坊将軍な狸穴次郎衛門だったから群像劇の中に埋もれてしまった。蛮幽鬼のときは重しポジションだったんだけどなあ。役にもよるのね。

蘭兵衛役の太一くんとダンサー未來くん殺陣がきれい。小栗くんも運動神経いいんだろうな、殺陣かっこよかった。
未來くんの敦盛がちゃんと舞踊になってるなあと思ったら染五郎さんが振り付けしてたんやね。
太一くんの殺陣のスピードが目にもとまらぬ速さでもうすげーよ、あの人。
ただ衣装だけとは思えないほどふくれてるようにみえたんだけど、考えすぎ?失礼?
腰イワしてコルセットとかしてるんかなとおもったんやけど。

天魔王があがめるモノを失ったが故の狂人かとおもいきや、ただの小ずるい卑怯者の野心家でこれはこれでツボ。
3人の中の競争心と嫉妬心がこうじたのかな?
天魔王のキャラがこれで裏切り三五がいるんじゃ粟根さんの今回のポジション納得。
これでいつもの粟根キャラだと収集付かなくなるよな。

聖子さん通常営業で贋徹斎。達観してるというか職人の浮き世離れっぷりとマイペースぶりがチャーミング。
勝地くんが新感線のテンションになじんでた。つか新感線の人だと思ってた。あ、勝治くんだった。
2回目にみたときにそういやモデル体型の兵庫じゃねーかと小栗くんとならんで遜色ないのをみて気づいた。
役になりきるカメレオンタイプの人なんだろうか。これから楽しみ。

初めて新感線初日とったらまさかの座席トラブルで開演50分押し。あと10分おそかったら終バス間に合わず最後までみれなかった。梅芸スタッフさん迅速な対応ありがとう。

大阪公演トラブル続いてしまったけど、無事に千秋楽迎えられることを祈ってます!

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