昨年より生田小学校統合問題につきまして、数回の会議・説明会・懇談会が地域とPTAを中心に行われておりましたが、今回6月5日に開かれましたむかわ町教育委員会主催の「地区別検討会議」において、一定の方向性が示されました。
また、6月9日の夕刊及び10日朝刊のマスコミにもこの内容が掲載されましたことを受け、新聞等マスコミ報道が行き渡らない地方の方々や、生田小学校と交流して頂きました江東区数矢小学校、川崎市生田小学校の関係者の方々にもご報告したいと思います。
下記の報告書はPTA会長・生田小校長名で地域に配布された「報告書」です。ウエブ上ですので、個人名は伏せさせて頂きますが、全文を掲載いたします。
生田小学校統合に係る地域検討会議の報告
初夏の候、地域の皆様におかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。日頃より、生田小学校の様々な教育活動に対しましてご支援、ご協力を頂いておりますことに心より感謝いたしております。
さて、昨年4月21日に教育委員会より町立学校統廃合計画(案)について「生田地域への説明会」が開催され、過小規模校(2学級以下の学校:稲里小・和泉小・生田小)が統合対象であることが明らかになりました。地域にとって学校は、コミュニティの中心であり学校存続を希望する声が多数を占め、PTAと致しましても時間をかけ検討する必要があるとの認識に立ち、その後、PTA役員会を重ね、子供達のためにどのような結論を出すのが望ましいのか熟慮して参りました。
本年5月8日に「生田小学校統廃合に係る地域懇談会」が開催され、改めて町としての学校統廃合計画について説明があり、その後、地域活性化という視点で統合問題をどのようにとらえるべきかなどを論点とした意見交流がなされました。PTAからは、「小規模校のメリットは間違いなくあるが、中学校へ進学したときの子供の苦労は並大抵のものではない」「本当に地域の学校であることを考えると心が痛いが、今後の児童数とPTA戸数の減少を考えると現状の教育活動を維持することも難しい状況であり統合やむなしと考えてる」と、統合問題に対するPTAの考えを伝えました。出席されていた地域の方々からは、子供を持つ親の判断が優先であり、PTAの総意を理解したいということで統合問題について、統合に係る地区別検討会を開催し、この問題に対する方向性を明確にしていくこととなりました。
6月5日「町立生田小学校統合に係る第1回地区別検討会」が開催され、改めてPTAとしては「昨年4月から検討を重ねてきたが、児童が増えることを期待できない状況の中では、厳しいものがあり、辛い決断ではあるが、統合やむなしと考えている」ことを伝えました。出席されていた方からは、地域にとっても非常に寂しいことではあるが、子供達のことを考えて保護者が1年間かけて出した結論を尊重するという形で、生田小学校の統合が明確となりました。
生田小学校は、開校以来長い歴史の中で、地域の皆様のお力をお借りし、多大なるご支援とご協力を頂きながら教育活動を進めて参りました。子供が健やかに育つには課題が多い時代ではありますが、生田の子供達が、明るく、素直に伸び伸びと育っているのは、これまでの歴史と伝統、そして、地域の皆様の学校やPTA、子供達に対する温かな眼差しがあってのことと本当に感謝しております。
平成22年3月31日をもって閉校という方向性が明確になりましたことを まずは、地域の皆様にお知らせし、今後の具体的な閉校へ向けての様々な事業につきましては、協賛会を7月中には設立させ、地域の皆様のご理解とご協力を頂きながら進めて参りたいと考えております。
つきましては、運動会や学芸会など様々な学校行事が、生田小学校としては、今年度が最後の開催となりますので、数多くの皆様に多数ご参加いただき、皆様の心に大切な思い出として刻んで頂きたいことをお願い申し上げ、生田小学校統合問題に関する地域の皆様へのご報告と致します。
以上が「報告書」の全文です。
このような「報告書」を地域の皆様に出さざるを得ない事は、PTA会長・校長先生、そして私も苦渋の決断をもって・・・のことでした。
5.6年前・・・地域懇談会にて統合の意思を教育委員会に尋ねられた時、僕は「たとえ僕の子供一人だけになったとしても、僕は自分の子は生田小学校を卒業させたいです!」と言い放ちました。今でもその考えに偽りはありません。
しかし・・・この問題を先送りしても、後に残るPTAには重い課題が付きまとい・・・
「子供達のため・・・」なんて言うけれど・・・本当にそうなのか?・・・本当の教育って何なのか?・・・まだ自分の中にも答えは出ません。。。。
なんだか・・・空しさや・・・寂しさや・・・そんな気持ちで一杯です。
とりあえず、遠くからいつも応援して頂いている皆様へ・・・ブログでの報告です。
元会長
生田小の地域の皆さんの、苦渋の決断であることが解ります。残念な結論となりましたが、やむおえないことと察します。
ご決断に敬意を表します。
今後は「発展的解散」の為、「思い出」を形に残す事で、地域の方々の結束が計られると良いですね。
地域の方々が最後の最後まで「生田小」を愛して頂く事を、切に、遠い空から願っております。
生田小が閉校になっても数矢小との沢山の思い出もありますし、僕はまた東京に行く時は是非また皆さんにお会いしたいです。
心温まるコメント本当にありがとうございます!