いきもの散歩

近所の自然観察、飼育している川魚の記録

ホトケドジョウ 〜雌雄判別〜

2018年02月03日 | 魚類
1歳2ヶ月のホトケドジョウを飼育している90cmスリム水槽。

一部のホトケドジョウは少し遠目からでも卵巣が確認できる程、成熟が進んできた。


そこで、水槽から適当に4匹(全長5cm前後)を掬って、雌雄を判別してみることにした。
マドジョウなどの一般的なドジョウとは異なり、ホトケドジョウには外観上の雌雄差がない。そのため、ホトケドジョウの雌雄を判別するには、まず個体を成熟させ、それからその腹部を見て精巣・卵巣を確認するというのが、一般的なようだ。


個体A






腹部(胸鰭と腹鰭の間)に少し黄色味を帯びた粒々がはっきりと見える。これが卵巣。したがって、この個体は雌。


個体B






前の個体ほどはっきりとは見えないが、この個体の腹部にも粒々が確認できる。雌と思われる。まだ、個体Aほどには成熟していないのだろう。


個体C






通常、ホトケドジョウの精巣は肛門に近い体の右側にあるらしく、透けて白く見える。
この個体は腹部右側が白くなっていて、これが精巣と思われる。したがって、雄なのだろう。
さらに成熟が進めば、透けて白く見える部分が肛門付近まで広がるものと思われる。


個体D






腹部にはっきりと粒々が確認できる。雌と思われる。
この個体のように黒い斑紋が目立つタイプが好み。ペアリングにはこの雌を使ってみようかな。


室内水槽にはヒーターを導入しておらず、現在の水温は14〜19℃ぐらいで設置場所によって異なり、外気温によって変動する。一昨年、ホトケドジョウの産卵行動を5, 6回観察したが、その時の水温は20〜23℃ぐらいだった。現時点では、ホトケドジョウが産卵するにはまだ水温が低い状況。天気予報によれば厳しい寒さがあと2週間は続くそうなので、産卵行動が観察できるのはまだまだ先になりそう。我が家では3月以降になるのかな。それでも早めにペアリング水槽を何本か準備しておきたい。




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