いきもの散歩

近所の自然観察、飼育している川魚の記録

トンボ 2019.09

2019年09月30日 | 昆虫類
9月に撮影したトンボ。
表紙画像はヒメアカネのオス。



アオイトトンボ 連結産卵(上)と交尾(下)
アオイトトンボ オス - いきもの散歩
アオイトトンボ 交尾と交尾未満 - いきもの散歩
アオイトトンボ 集団産卵 - いきもの散歩



オオアオイトトンボ オス
9月下旬、林内などで過ごしていた個体たちが、水辺に集まり始めているかと思い、様子を見に行った。水辺で見かけたのは5頭ほどで数は少なかった。昨年はこの時期に、連結ペアを多数見たのだが、今回は繁殖行動を確認できなかった。10月に入ってからのお楽しみということのようだ。
オオアオイトトンボ そろそろ - いきもの散歩



アサヒナカワトンボ メス
富士山麓のアサヒナカワトンボ - いきもの散歩



ミヤマカワトンボ オス
ミヤマカワトンボ 見納め - いきもの散歩



ハグロトンボ
ハグロトンボ 交尾~産卵 - いきもの散歩



キイトトンボ オス



クロイトトンボ 交尾



セスジイトトンボ オス
池周辺の水路で1頭だけ見かけた。



アオモンイトトンボ オス
クロイトトンボを捕食中。
田んぼ脇水路のアオモンイトトンボ - いきもの散歩



アジアイトトンボ オス



コシボソヤンマ メス
例年、コシボソヤンマのぶら下がりを見つけると、オスであることが多い。今年はぶら下がりを4頭見たが、すべてメスだった。



ミルンヤンマ オス
例年、ミルンヤンマのぶら下がりは8月に集中して観察してきたが、今年は9月も観察してみた。8月ほどではないが、9月もぶら下がりをそこそこ見かけた。8月のように長時間、同じ場所にぶら下がることが減り、ちょこちょこ移動しているようだった。
産卵シーンを撮影したかったが、チャンスをものにできず。産卵中や産卵場所を探しているメスに先に気づかれ、薄暗い中、見失ってしまった。
ミルンヤンマ ぶら下がり 9月中旬 - いきもの散歩



マルタンヤンマ 産卵
初見。県内64種目。
マルタンヤンマの「マ」の字も頭にない状態だったので、会えて驚いた。マルタンヤンマと言えば、コバルトブルーの複眼を持つオスが美しく、一度は見てみたい。今回、新たな生息地がわかり、オスに会える可能性が僅かながらも増えた。いつか来るであろう(?)その瞬間を焦らず、気長に待ちたい。



オオルリボシヤンマ 産卵
仲良く産卵するメス2頭。右奥は通常タイプのメス。左手前はオス型メスで、複眼と腹部の斑紋が青い。初めて見た。
オオルリボシヤンマのメス多型の理由はこれ如何に?
オオルリボシヤンマ 産卵ラッシュ - いきもの散歩
オオルリボシヤンマ メスのホバリング - いきもの散歩



ルリボシヤンマ オス



ギンヤンマ オス
ギンヤンマ 張り付く - いきもの散歩



タイワンウチワヤンマ オス



コオニヤンマ オス



オジロサナエ オス
オジロサナエ 見納め - いきもの散歩



オニヤンマ オス
オニヤンマ オス - いきもの散歩



チョウトンボ オス



ナツアカネ オス
写真は9月中旬、平地の川沿いで撮影したナツアカネ。この時は5頭ぐらいを確認した。
9月下旬、平地の田んぼを散策してみたが、2頭しか見かけなかった。
平地のナツアカネはこれからと言ったところである。



リスアカネ オス
数は少ないものの、オスは池やその周辺などで見かける。しかし、メスは見たことがない。普段は樹上にいるためのようだ。



ノシメトンボ メス



アキアカネ オス
9月下旬、平地の田んぼを散策してみたが、アキアカネは2頭しか見かけなかった。少し山の方へ行くと、そこそこ見られた。ナツアカネ同様、平地のアキアカネもシーズンはこれからと言ったところ。



コノシメトンボ 交尾
コノシメトンボ 腹部背面が赤みを帯びたメス - いきもの散歩
コノシメトンボ 交尾、連結産卵 - いきもの散歩



ヒメアカネ 交尾
ヒメアカネ/マユタテアカネのメスの識別に悩んできたが、今月から漸くこの問題に取り組み始めた。まだまだ手探り状態だが、心理的には大きく変化した。「不安」「もやもや」から「自信」「わくわく」に変わり始めたのだ。「自信」と言っても、完璧に識別できる、といった自信ではない。むしろ、完璧に識別する、という意識は薄れていった。正確さが極めて重要なら、捕まえて産卵弁を確認すればよい。しかし、散歩しながらトンボの写真を撮りたいだけの者にとって、これは手間だと感じる。簡単で柔軟でなるべく正確な推測方法を見つけたい。ただ、識別の正確さよりも自分の中の「不安」「もやもや」を減らすことを重視している。手始めに推測ポイント(=完璧ではない識別ポイント)を選定し、正確性を調べ、探っているところだ。ぼちぼちやっていきたい。
ヒメアカネ 卵? - いきもの散歩
ヒメアカネ オスの腹部腹面 - いきもの散歩
ヒメアカネとマユタテアカネ メスの眉状斑 - いきもの散歩
ヒメアカネとマユタテアカネ オスの顔面 - いきもの散歩



マユタテアカネ 交尾



ミヤマアカネ オス



ネキトンボ 連結産卵
この日の午前中、5ペアほどが連結産卵していた。
あぶれたオスは植物に止まり、縄張り占有していた。時折連結ペアにちょっかいを出していた。



コフキトンボ メス
9月上旬、富士山麓にて1頭だけ見かけた。



ショウジョウトンボ オス



ウスバキトンボ オス



シオカラトンボ オス
オジロサナエを捕食中。



オオシオカラトンボ オス
河川上流で枝に止まり、縄張り占有していた。


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@アオイトトンボ科(2)
アオイトトンボ
オオアオイトトンボ

@カワトンボ科(3)
アサヒナカワトンボ
ミヤマカワトンボ
ハグロトンボ

@イトトンボ科(5)
キイトトンボ
クロイトトンボ
セスジイトトンボ
アオモンイトトンボ
アジアイトトンボ

@ヤンマ科(6)
コシボソヤンマ
ミルンヤンマ
マルタンヤンマ+
オオルリボシヤンマ
ルリボシヤンマ
ギンヤンマ

@サナエトンボ科(3)
タイワンウチワヤンマ
コオニヤンマ
オジロサナエ

@オニヤンマ科(1)
オニヤンマ

@トンボ科(15)
チョウトンボ
ナツアカネ
リスアカネ
ノシメトンボ
アキアカネ
コノシメトンボ
ヒメアカネ
マユタテアカネ
ミヤマアカネ
ネキトンボ
コフキトンボ
ショウジョウトンボ
ウスバキトンボ
シオカラトンボ
オオシオカラトンボ

合計35種(初見1種)
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9月は途中からヒメアカネ/マユタテアカネのメスを捕まえ、産卵弁や識別ポイントを観察することに熱中した。そのため、トンボ撮影、というよりもトンボ採集の月となった。子供の頃を含め、トンボ採集はほとんどしたことがないので、我ながら「捕まえるのが下手くそだな!」と思った。しかし、徐々にコツを掴んでいった。デジカメでの昆虫観察も楽しいが、採集し間近で直接見ての観察は脳細胞への刺激が多い。それぞれ長短があるので、使い分けていきたい。





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