真衣歌の心~蛸壺の中で

生きているとあれやこれやあるわねえ

1月25日 猛吹雪到来

2020-01-26 21:56:18 | 日記
何気に古い詩を思い出す
どへたくそだと笑わば笑って

今夜はついぞない猛吹雪の夜
横なぐりの雪で病室の窓は真っ白け
呼吸数1 こきざみに揺れる波線が続いて
止まった
後は1本の線が続いた
人は果てる時最後の息を引き取るというけど、
呼吸数1がそれだった。
その後息を吐くことはなかった。
最後に
「愛してる」とか「有難う」とか、
そんな言葉を吐く人もいるようだけど、
旦那は実に静かに息を引き取った。

物言わぬ君
物も言えぬ私
ただ立ちすくす


ふたりぼっちの雪

ひとりぼっちが寂しくて
ふたりぼっちになりました
ふたりで膝を付きあわせ
それぞれ 心をかみ締める
いつもあなたの心がよめなくて
もっと寂しくなりました
それでも一人じゃ嫌なので
ふたりぼっちで生きてゆく

ひとりぼっちでいた頃は
ふたりぼっちに憧れて
行く先ざきを夢みてた
あなたの夢の入り口に
いつも私は立っていて
手を振るばかりだったけど
それでも入って行きたくて
私の夢は捨てました

今夜も雪が激しいね
ふたりぼっちで見る雪は
どこかで春が見え隠れするんだと
あなたは言うけど

窓の向こうは雪ばかり
何も見えない雪ばかり


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