雪解けまでに過去との決別をする為の作業をする
雪が解けたら過去を切り捨てる
過去の一切を捨てて私自身に立ち戻って出直す
今は過去の一切が憎くてたまらない
そんな思いが苦しくてたまらない
部屋の片隅に設えた旦那の祭壇に
悲しい思いで蝋燭を灯しているんじゃない
苦々しい思いで蝋燭を灯している
旦那にとって私は何者だったのか
反芻ばかりしながら
病気になってからの旦那の言動は
威圧的で命令調で
まるで下女か奴隷にでも対する態度だった
そんな態度が最後まで続いた
どうせ果てるのだから好きにして居ればいい
言い返す言葉もなく
旦那の顔を見るのが嫌だった
旭川に往復した日々
士別に転院して通った日々
それら日々の思い出も
忘却の彼方に押しやってしまいたい
旦那と築いた日々も全て
後始末には金も時間もかけたくはない
人生の大きすぎるごみを洗い流す作業のみだ
思い出は粗大ごみになった
この先夢にすら出てくるなよ
粗大ごみの夢なんか見たくもない
最後の夜は涙すら流れなかった
音愛~ 我を去りぬ~
以下 個人用
さすらい 唄 小林旭
ちあきなおみ 東京ブルース