いい日旅人

いい日、旅日和、きれいな夕日を追いかけて日本をめぐります。
備忘録としての股旅紀行。時には異国を歩くかも。体力次第。

真夏の夢枕(16日目)

2024年08月10日 | ちょっと異国を歩く
ひぐらしの 聲に起こさる 夢枕



チャオプラヤ川の朝、
井上陽水風に、
~ ホテルはリバーサイド
 食事もリバーサイド ~







大都会バンコクの朝、
リバーサイドホテル、
部屋代をケチったので、
部屋からのビューはかなわなかった、
ルーフトップのレストラン、
なかなかの景色のなか、
朝食をいただく、
贅沢至極、











半月前に青春18きっぷ、
長崎での所用を済ませ、
福岡空港からバンコクへ、
「愛の国ガンダーラ」をテーマに、
ラオスへ陸路国境越え、
世界遺産登録の故宮、
ルアンパバーン、
大河メコンに身をまかせ、
ひとときを過ごした今回の旅、
このあたりで閉じることにする、
かな、















十数年ぶりのアジアへの旅、
世の中の偏移を目の当たりに、
そんな中、
なにも足さず、
なにも引かず、
昔のまま残されている姿も、
あらためて時間の流れを実感、
いい日旅人、
だったような、











帰国の便はスワンナプーム空港発、
23時過ぎのZIPAIR成田行き夜行便、
夜まで時間はたっぷり、
大都会バンコク、
喧騒の中を街歩き、
サマーバケーション、
世界各国からの旅行者、
なかなかの混みよう、

















雨季真っ只中のアジア、
さいわいにも雨天には当たらなかった、
モウレツな酷暑のなか、
十数年ぶりに、
アジアンな日々を送れた、
心の奥にある民族的故郷、
「愛の国ガンダーラ」、
まずまず満たされた、
かな、
また来る日まで、
コップンカー、









迷宮の旅アユタヤ(15日目)

2024年08月09日 | ちょっと異国を歩く
ヒグラシの 聲にさそわれ 旅枕



さて、
ふたたび喧騒の街、
真夏のバンコク、
大都会の喧騒を避けて、
アユタヤ遺跡へ向かう、
ここドンムアン駅からは北方面へ鉄道、
アユタヤ駅までは約1時間、
3等座席指定で、
20バーツ、90円、











冷房は扇風機のみ、
チェンマイ行きの列車は窓全開で北へ、
見渡す限りの農地を眺めながら1時間、
かつての王朝を偲ばせる街、
アユタヤへ到着、









トゥクトゥクの強烈な誘いを退けて、
運河の渡し船乗り場へ、
船賃10バーツ払って向い岸へ、
あまりにも日差しが厳しいので、
周遊時間を3時間と決めレンタサイクル、
王朝時代の遺跡や遺構をひと回り、
熱射病寸前で切り上げた、

























戻りはアユタヤ駅から、
旧バンコク中央駅の、
終着フアランポーン駅まで、
1時間半3等自由席で15バーツ、
駅構内は1週間前に来たばかりだが、
JRから譲渡された車両を確認、



























チャオプラヤ川まで中華街を抜け、
水上バス乗り場まで徒歩移動、
アゴダで予約済みの、
リバーサイドのホテルにチェックイン、
部屋のグレードを落としたので、
残念ながらリバービューではない部屋、









船着場からの夕景を眺めて、
今日はこれでおしまい、
どっぷり、
アジアンな日々を過ごしている、







昨日の日本での日向灘沖地震、
こちらでも大々的に報じられている、





本日の宿営地 バンコクのリバーサイドホテル


ガンダーラ宇宙への旅(14日目)

2024年08月08日 | ちょっと異国を歩く
夏草の かほり踏みゆく 旅人の



愛の国ガンダーラ、
勝手にそう定めうたかたを、
大河メコンの流れ、
身をまかせて漂流していた、
残されたアジア最後の秘境、
ルアンパバーンを今日離れる、





十数年前に続いての再訪、
中国ラオス新幹線の、
新たなアクセス開業により、
秘境とまでは言えなくなったような、
しかしながら、
大河メコンの悠々たる流れ、
過去から脈々と続く托鉢の儀式、
住民の方々の日々の営み、
昔のまま何も変わっていなかった、
秘境は秘境のままで、
愛の国ガンダーラ、
そのままであってもらいたい、
また逢う日まで、
ガンダーラを思い続けたい、





さて、
来るときはバンコクから、
『深夜特急』で国境越え、
ビエンチャンでの危うくも、
不便な乗り継ぎ、
中国ラオス新幹線では、
難易度の高いチケット予約、
苦労してルアンパバーンにたどり着いた、
戻り路は陸路はやめて、
ルアンパバーン空港から空路、
バンコクへ向かう、
今回のピークシーズンでも1万1千円、
実は費用的に見ても、
陸路と空路はほとんど変わらない、
中国人以外の外国人は、
ほとんどが空路便を利用しているようだ、



まる一昼夜がかりで、
バンコクからルアンパバーンへ、
陸路で国境を越えてたどり着いたものが、
空路ではわずか1時間半、
あっけなくバンコクに着いた、
ルアンパバーンから日本への、
直行便が無いので、
タイかベトナム経由でのアクセスしかない、





ルアンパバーン空港発は14:35、
午前中は大河メコンの見納めをと、
リバーサイドのカフェで、
今回お気に入りのカオソーイ、
パクチーの葉をむしり、
ライムのしぼり汁をたっぷり、







目の前の大河メコン、
道行くバイクや人の群れ、
いつまで眺めていても尽きないが、
ここで打ち切る、
トゥクトゥクで空港へ
残ったわずかなラオス通貨をタイ通貨へ、
パスポートコントロールを経て搭乗、
バンコクのドンムアン空港へは16時過ぎ着、













ふたたび大都会バンコク、
アジア特有の喧騒と、
猥雑さのなかにまた戻ってきた、















今夜の宿は空港前の宇宙ステーション、
愛の国ガンダーラとは、
時空を超えて一気に真反対の世界、
アゴダで予約済み、
1500円、
なかなかの宇宙船カプセル、
最近札幌や福岡でも、
同形態の宿泊施設を体験しているが、
宇宙空間に包まれながらよく眠れたヨ、
次の機会にもリピートしたい、













本日の宿営地 バンコク宇宙ステーション

追いかけてガンダーラ(13日目)

2024年08月07日 | ちょっと異国を歩く
わくらばの 川面に浮かべ 夏の午後



宿を移った、
二階の部屋のバルコニー、
正面ではないが横を向けば、
メコンの支流ナムカン川、
雨季で流れの早いメコンとは異なり、
こちらの水流は穏やかだ、
メインの観光スポットからは離れていて、
閑静なエリア、
リバービューのバルコニー、
贅沢な時間を過ごせる、















今日は宿の前にある小高い丘、
ランドマーク的、
プーシーの丘に登ってみる、
ピークからは360度、
ルアンパバーンの街並みが見下ろせる、
メコンとナムカンの二つの川に挟まれた、
王宮都市の所以が理解できる、





















酷暑の中で汗だくでの山登り、
四国八十八カ所お遍路で鍛えてはいるが、
結構な体力を消耗した、
下山後はメコンリバーサイドのカフェ、
ここで食したカオソーイ、
パクチーの葉を山ほどむしり、
ライムのしぼり汁をたっぷり、
サイコー、
意外ではあったが、
ここのカオソーイが一番の評価かな、
35,000キープ、250円、
そのあとはAmazonCafe移動、
カフェラテアイス甘めに、
38,000キープ、270円、
パソコン作業で2時間くらい過ごした、

























夜は再びナイトマーケットへ、
週末ではないので混んでいない、
歩き疲れたらジュースの屋台、
マンゴーバナナのスムージー、
愛の国ガンダーラ、
暮らすように旅している、
大河メコンの流れに身をゆだね、
ないも足さず、
なにも引かず、
今日も一日が静かに暮れゆく、















本日の宿営地 ルアンパバーン⑤

勝手にガンダーラ(12日目)

2024年08月06日 | ちょっと異国を歩く
陽炎は 憂鬱の午後 旅人の



ガンダーラはどこにあるのか、
インド北部からパキスタンへ、
ペシャワールあたりだとの定説、
このルート、
沢木耕太郎が『深夜特急』で旅した、
半世紀前とは大きく状況が異なり、
今では政情や治安の不安から、
簡単には行けなくなっている、









~ そこに行けば どんな夢も
   かなうというよ
 誰もみな行きたがるが
  遥かな世界 ~
ゴダイゴがガンダーラで唄っている、







『深夜特急』に感化された、
老いた少年、
気力と残されたわずかな体力、
だけではなかなかたどり着けない、
せめてガンダーラ、
いっそガンダーラ、
ここラオスのメコン川サイド、
残されたアジア最後の秘境、
かつての王宮都市ルアンパバーン、
自分の中ではここもガンダーラ、
勝手に決めさせていただく、





十数年ぶりに訪れたが、
中国ラオス新幹線で来れるようになって、
街のなかは中国の団体観光客だらけ、
すっかり変わってしまった、
しかしながら、
メコン大河の流れと、
托鉢の少年僧の行列、
街並みや住む人の営み、
なにひとつ変わっていない、
まさに、愛の国ガンダーラ、
もうすこし身をまかせていたい、





















午前中はバイクで寺めぐり、
メコン川サイドの宿、
ホテルはリバーサイド、
快適に3泊したが、
雰囲気を変えたいので宿を変えてみる、
次の宿はメコンの支流ナムカン川、
こちらもリバーサイドホテル、
あらかじめアゴダで予約済み、
こちらはバルコニーからリバービュー、
との写真を信じて予約を入れた、
1泊朝食付きで3000円弱、
まこんなもんだろう、
景色を考えなければ1000円以下の、
格安宿も街中にはたくさんあるけど、
ホテルはリバーサイドにこだわった、















夜は少し歩くけど、
ナイトマーケットに出かけてみた、
愛の国ガンダーラ、
四日目の夜も静かに更けていく、













井上陽水風に、
~ ホテルはリバーサイド ~







本日の宿営地 ルアンパバーン④

いっそガンダーラ(11日目)

2024年08月05日 | ちょっと異国を歩く
夜明け前 袈裟の流れに 夏ぼらけ



自分のなかでのガンダーラ、
ここが愛の国ガンダーラ、
と勝手に決め込んでやって来ている、











故宮ルアンパバーンの朝は、
修行僧たちの托鉢の儀式で夜が明ける、
まだ薄暗い夜明けの少し前、
毎朝5時半ごろから約1時間の間、
市内のいたるところで繰り広げられる、
多くのお寺に住み込んでいる修行僧たち、
とくに幼い少年僧たちが多いのが特徴、
この儀式を見るために、
各宿に宿泊している観光客、
多くの見物人に圧倒される、
厳かな托鉢儀式は、
過去から毎朝、
絶えることなく続いている、





托鉢の見学を終え宿に戻りひと休み、
朝食はメコン川沿いの宿提携のレストラン、
メインのメニューは日替わりのようだ、
昨日は中華風粥が美味しかったが、
今朝は野菜焼きそば風、
お粥のほうがありがたかったが、
パン、クロワッサン、目玉焼き、
フルーツ類は毎朝同じようだ、
なによりもメコン川のリバーサイド、
景色が最高のご馳走、
今朝も1時間はここで過ごした、







さて、
昨日は近場で過ごしていたが、
今日は少し遠出してみる、
ルアンパバーンでの見どころは多いが、
なかでもクァンシーの滝が有名、
ほとんどの観光客が出かける、
前回は2泊しただけだったので、
まだ行ったことはなかった、
通常は旅行会社のツアーに参加するのだが、
バイクを借りて自力で行って来る、











町から滝までは30キロくらい離れている、
道路は一応舗装されているが、
保守管理がちゃんとされていないので、
穴ぼこだらけの悪路が何カ所もある、
注意深く運転しないと事故につながる、
バイクは宿を通して借りた、
24時間で150,000キープ、
少し負けてもらって950円くらい、
ラオスは国際免許も必要ない、
大丈夫かと心配するのだが、
郷に従え、ということにする、











朝は雨あがりで涼しかったが、
日中は日照りが厳しい、
半袖短パンを後悔したが後の祭り、









滝には1時間くらいで到着、
バイクの駐車料5,000キープ、
滝への入場料60,000キープ、
入り口から滝までは相乗りの電動カート、
人数が揃えばすぐ乗れる、
途中にはクマ牧場も、
目的の大瀑布だが、
この時季は雨季シーズン、
分かってはいたが水量が半端なくすごい、
滝つぼでは泳ぐこともできるので、
貴重な替えのパンツも持ってきたが、
とても入れる状態ではない、
子供たちも浮き輪をもってきているが、
足をつけることくらいしかできない、
水しぶきを浴びただけであったが、
豪快な瀑布を久しぶりに見た、

























帰り道もバイク、
景色の良いところに立寄りながら、
安全運転で戻ってきた、













明日の11時まで借りているので、
明日午前中も郊外のお寺めぐりをしてみる、
とにかくお寺だらけのエリア、
かつて王宮があったことを偲ばせる、
愛の国ガンダーラ、
大河の流れに身をまかせてみよう、













本日の宿営地 ルアンパバーン③


川の流れのように(10日目)

2024年08月04日 | ちょっと異国を歩く
夏夢想 川の流れに 身をまかせ



近所のニワトリの声で起こされる、
遠い昔のあの頃に戻ったようだ、
昨夜の国境越えの疲れ感が少し残る、
この時季は雨季だけど今日も天気は良さそう、
バンコクのような大都会とは空気も違う、
まさに求めていた、
愛の国ガンダーラ、













宿が提携しているメコン川沿いのレストラン、
悠久の大河を眺めながらのビュッフェ朝食、
質素ながらもひと通りのメニューがあるが、
メインは中華風粥、
香港や台北のお粥にひけを取らない、
3杯もお代わりした、
いつもの朝マックとは違う、
こんな贅沢な朝食はないだろう、
メコンの流れに身をまかせ、
1時間は過ごしたろう、











昨日、ビエンチャン市内の両替所で、
タイの2、000バーツをラオスの通貨に、
1,380,000キープの札束となる、
日本円だと8,000円くらいなんだが、
なんだか金持ちになったような錯覚、
もう通貨の感覚がおかしくなってしまった、
昨夜の夕食は宿近くのナイトマーケットへ、
カオソーイというラオスのご当地ラーメン、
見た目は担々麵だけど辛くはない、
パクチーの葉をむしり、
ライムのしぼり汁を加え味変でいただく、
40,000キープ、
豚肉ソーセージともち米ご飯、
30,000キープ、
金銭感覚が完全に麻痺、
全部で合計450円ぽっちなんだけど、
夜の街はナイトマーケット、
土曜ということもあって、
観光客で大賑わい、
ご当地ビールのビアラオ缶、
20,000キープ、140円、
スーパーで買うと16,000キープなんだが、











今回は少し長く滞在するので、
初日の今日は近場のウォーキング、
ウォーミングアップからはじめる、
前回来た時の記憶をたどりながら、
「愛の国ガンダーラ」に居ることを、
ひしひしと実感するのであった、
人生の中で、
こんな贅沢があってもいいだろう、





















大河メコンの夕景も、
これまた格別、
今夜はナイトマーケットの人込みは避けよう、
メコンの夕陽を眺めながら、
ビアラオをグビッと、
ただただボーっとするのみ、
ここは、
愛の国ガンダーラだった、

















本日の宿営地 ルアンパバーン②

大河の国境越え(9日目)

2024年08月03日 | ちょっと異国を歩く
メコン川 大河の滴(しずく) 雨季さ中



バンコクを昨夜20:25定刻に、
出発した「深夜特急」、
終着の国境の町ノーンカイに、
予定の時刻になっても着かない、
どうも1時間半ほど遅れるとのこと、
そういえば昨晩寝台で幾度か目を覚まし、、
途中でえらく長く停車しているなと感じていた、
雨季なので夜間の雨がひどかったようだ、
列車の遅れはアジアあるあるなんだろう、













予定の国際列車乗り継ぎでは、
ノーンカイを8:35発、
メコン川の国境橋を越える、
この友好橋は車道と鉄道の共用橋、
一日2往復列車が通過する際には、
車は通行止めになる、
ラオスの首都ビエンチャンの新駅、
所要時間はわずか30分だ、
この「深夜特急」が延着するので、
国際列車は接続はしてくれるようだ、
ホーム上にあるイミグレーションで、
タイの出国スタンプ、
予定時刻を2時間遅れで発車した、





















国境のメコン川を渡り、
2週間前に開業したばかりの、
ラオスの首都ビエンチャン新駅、
ネットで情報を集めようとしたが、
ほとんどわかっていない、
30分ほどで立派な新駅に着くが、
周りには何もない平原が広がる、
駅構内にあるラオス側のイミグレーション、
パスポートを提示しスタンプをもらう、











この新駅からビエンチャン市街までは十数キロ、
どんな交通体系があるのかも全く情報がない、
バスかトゥクトゥクなんだろうが、
そしてさらに難易度が高まるのが、
中国ラオス新幹線のビエンチャン駅は、
市街地の北部に所在していて、
日に4便しかない乗合バスを利用するか、
ぼったくりのトゥクトゥク運転手と、
汗をかきながらの値段交渉をするしかない、
細かくは触れないが、
ひやひやしながらの乗り継ぎであった、
乗合バスに乗ることができた、

























新幹線のビエンチャン北新駅、
ここもいかにも中国といった立派な駅舎、
中国とタイの鉄道の線路幅が異なるので、
接続直通運行はできない、
ほかにも政治的な理由からか、
首都ビエンチャンの南北に
それぞれの新駅が別々に完成している、
とんでもなく乗り換えは不便だ、
コンテナ荷物の鉄道輸送は連結稼働していて、
タイ鉄道側の南新駅近くに、
コンテナ移し替えのヤードがすでに機能しているようだ、
ここでコンテナを接続する貨車に積み替えるようだ、
将来的にはタイ側の線路幅を変更して、
中国からタイ、
はてはシンガポールまでの、
壮大な新幹線網ができるのだろうか、









そんなこんなで汗をかきながら、
ビエンチャン北駅までなんとかたどり着けた、
この新幹線のチケット入手も難易度が高い、
新幹線のチケットは全席指定で、
三日前からしか購入できない、
駅窓口かネットの英語版でしか購入できない、
当日分の購入は売り切れで無理らしい、
三日前にバンコク滞在中に、
ネットで購入できていた、
スマホのQRコードがチケットだ、
ビエンチャンでの乗り継ぎが不安だったので、
最終便の15:55発の新幹線を予約していた、
「深夜特急」の2時間の遅延があったので、
最終便を選んで結果として正解だった、













ビエンチャンを定刻に出発、
長いトンネルだらけの山間路線、
目的地のルアンパバーンには2時間で到着、
車内は7割は中国人観光客、
日本人はひとりもいない、
十数年前に初めて訪れた時は、
逆コースではあったが、
山越えのバス便で10時間かかった、
そんなことを思えば信じがたい変わりようだ、
到着の新幹線駅からは乗り合いのタクシーバンで、
それぞれの宿まで送ってもらえる、
一人40000キープ、300円だ、





















宿はアゴダで予約済み、
メコン川のリバーサイド、
暗くなる前にチェックインできた、
部屋から川は見えないが、
朝食付きで1泊2800円、
まあこんなものだろう、
ガンダーラの夜は静かに更けゆく、







本日の宿営地 ルアンパバーン①


深夜特急もう一度(8日目)

2024年08月02日 | ちょっと異国を歩く
夏の夜の 深夜特急 夢枕



沢木耕太郎の実録自伝小説、
『深夜特急』、
半世紀以上も前のことだが、
革命的な衝撃を受けた、
陸路でロンドンを目指すというものだが、
現役を退いてからの夢実現をと、
原作に忠実に歩いてみた、
香港からバンコクへ、
そして国際列車でマレー半島縦断、
ペナン島そしてクアラルンプール、
マラッカ海峡の夕日を眺めたのち、
シンガポールを目指したものだった、
あれから十余年の歳月が経っている
さらに、インド北部からパキスタン、
ペシャワール(ガンダーラ)を経て、
トルコからヨーロッパへと、
コロナで自粛中も、
ずっと願望を抱いている、
気力と体力はまだまだと思っているのだが、
政情や治安の不安定から、
なかなか実現できないままでいる、
せめて「愛の国、ガンダーラ」へ、
今回もそんな思いから旅に出ている、













ところで、
フランスは五輪の宴の最中だが、
そういえば、
アジアにはフランス植民地の経緯から、
どこかヨーロピアンな場所が多いような、
とりあえずの「ガンダーラ」を、
隣国ラオスのルアンパバーンにと勝手に定め、
今夜の夜汽車で向かってみることにしたヨ、





ここも十数年前に一度訪れているが、
あの時はタイ北部のチェンコーンから、
メコン川を渡し船で国境越え、
ラオス陸路のバス便は山岳道路事情やら、
山賊情報で危険なので、
二日がかりでのメコン川スローボート便を選択、
そんな苦労をしてルアンパバーンにたどり着いたものだった、
今では街全体が世界文化遺産に登録、
3年前には中国マネーで新幹線も敷設、
中国人をはじめ、
多くの外国人観光客が訪れている、
首都ビエンチャンからも新幹線で2時間、
そんな情報を確認していたところ、
つい2週間前に、
バンコクからビエンチャンまで、
国際列車が直結されたとの情報、
ならば行ってみむ、
ということで、
今夜の「深夜特急」で旅立ってみる、





長い前置きはさておいて、
今日のバンコク市内もどんより曇り空、
ラオス行きの夜行列車の出発まで、
旧バンコク駅の、
ファランポーン駅舎、
豪雪と流氷に閉ざされた極寒の景色の中を、
特急オホーツクやおおぞらとして、
JR北海道で活躍した、
特急列車182系が第二の人生を送っている、
懐かしい友に再会するような思いで、
駅構内に出かけてきた、















「深夜特急」の発車まで、
まだ時間があるので、
チャオプラヤ川に沿い、
乗り合いボートに乗って、
船上カメラマン、
お寺めぐりをして過ごしてみる、













ラオス国境への「深夜特急」、
始発駅はバンコク北部の新駅、
クルーンテープアピワット駅、
迷子になりそうな巨大駅、
たくさんの外国人旅行者が集まっている、
ここでも日本人はまったく見当たらない、
各方面への夜行列車が一斉に発車していく、
ひと昔前の上野駅のようだ、
あゝ上野駅、













ラオス国境方面ノーンカイ行きは20:25発、
2等寝台車の下段をネットで予約済み、
寝台特急で4300円、
半世紀前の日本の国鉄のようだ、
定刻にバンコクを出発した『深夜特急』、
国境の駅には翌朝06:25到着の予定、
夜の大都会バンコク市街地の、
大都会の街灯りに見送られて、
東北本線をひたすら走りゆく、
夜行列車の旅情をかきたてられる、
しかし、車内の冷房効きすぎ、



















本日の宿営場所 ノーンカイ行き深夜特急


戦場に架ける橋(7日目)

2024年08月01日 | ちょっと異国を歩く
夏草よ 戦禍の日々を 知るなりや



バンコク郊外の始発駅、
トンブリ―駅から一日一往復運行、
ミャンマー国境近くまでの、
通称、泰緬鉄道(タイ・ミャンマー)、



かつて旧日本軍が、
ミャンマー戦線への物資補給のため、
劣悪な環境下で敷設した鉄道路線、
映画「戦場に架ける橋」で知られている、
以前より気になっていた路線、
一日がかりになるが出かけてくる、
早朝の都市交通を乗り継ぎ、
チャオプラヤ川の向い岸、
トンブリ―市場へ





















トンブリ―駅発07:45、
目的駅タムクセラー着11:51、
クウェー川に架かる橋や、
川に沿った崖に張り付いた桟道橋、
列車が通過すれば歩行できる、
ここはなぜか西洋人観光客に大人気、
実際、列車で見かけた日本人は、
ほかに一人しかいなかった、



































13:34の折り返し便で、
トンブリ―駅に戻ってきたのは17:40
運賃は外国人料金で片道100バーツ、
往復で800円ちょっと、
青春18きっぷ的な鉄道旅行、
なかなかの旅だった、











昨夜に続きホステル連泊、
日本人はいない、
シャワーを浴びて早めに就寝、
それにしても冷房効きすぎ、



今夜の宿営地 バンコク

真夏の逃避行(6日目)

2024年07月31日 | ちょっと異国を歩く
夏さかり 風に誘われ アジアンの



愛の国ガンダーラ、
目指す旅人は国外脱出、、
西新から地下鉄で福岡空港へ、
国際線ターミナルへは連絡バス、









タイベトジェットエア、
バンコク行きは8:55発、
スカイスキャナーで予約済、
すべて込みで14840円、
座席指定も食事も水も別料金、
手荷物も8キロオーバーは有料、
荷物パッキングはかなりの考慮が必要、
シャツとパンツは2セットだし、
なんとか4.8キロに抑えたヨ、







2時間前にはチェックイン、
搭乗までの時間をラウンジで過ごす、
折り返し便の到着が1時間遅れ、
出発も1時間遅れ、
今日はバンコク止まりなので、
遅れても別にかまわない、





制限エリアのコンビニ、
パックご飯やふりかけやカップ麺、
かなりの品出しで結構売れている、
欧米方面へ向かわれるみなさん、
涙ぐましい円安への防御対策なんだろう、
さいわいアジアエリアは、
さほどの円安基調にないので安心だけど、











福岡空港を飛び立った航空機は、
薩摩半島枕崎市の上空から東シナ海へ、
快晴の台湾南端をかすめ、
ベトナムにさしかかると、
分厚い雲の上、











バンコクまでの飛行時間は5時間半、
現地時間13時半ごろ、
スワンナプーム空港に到着、
まずは通貨のバーツへの両替、
コロナ前までに残っていた、
アジア各国の通貨残金、、
ざっと1万5千円分くらい、
1バーツ4円くらいだから、
3700バーツがとりあえずの軍資金、
航空機代と宿代はネットで決済済み、
とりあえずこれだけあれば大丈夫かな、









東南アジアは雨季なので、
雨こそ降らないがどんより曇り空、
気温29℃、
湿度75%、
暑さは日本より感じない、











とりあえずバンコク市内に2泊する、
宿はアゴダで予約済み、
ホステルだけど1泊2100円、
スカイレールの駅前で、
まだ新しい宿で正解だった、





屋台のぶっかけ飯、
おばちゃんにあまり辛くないのをと注文、
タイのおふくろの味的、
80バーツ300円くらい、
まあこんなもんだろう、





明日は遠出するので、
早めに就寝したヨ、
宿のエアコン効きすぎ、









本日の宿営地 バンコク市内



阿蘭陀な日々(3~5日目)

2024年07月30日 | ちょっと異国を歩く
渚にて われは海の子 白波の



業務案件の所用で三日間の滞在、
大村の高台にあるスタジオ、
晴れ渡った夏空に、
美しい大村湾夏景、
遠く西海橋までが見渡せる、
絶景を楽しませていただいた、
次の作品も期待したい、











さて、
このたびの旅、
愛の国ガンダーラを目指し、
本題に戻ることにする、
福岡空港発バンコクへの便、
LCCのタイベトジェットエア、
早朝出発に備え、
前日夜に博多へ戻る、
空港への直結地下鉄便のある、
西新駅前の常宿快〇クラブで宿営、
博多ラーメン替え玉追加で夕食としたヨ、











本日の宿営地 博多西新

真夏の海峡を越えて(2日目)

2024年07月27日 | ちょっと異国を歩く
光輪は リフレクションか 瀬戸の朝



宮島を望む山陽路、
波頭を渡る風に乗り、
朝日が映り眩しい、
今日もひたすら、
列島縦断鈍行列車の旅、















下関から関門海峡越え、
門司に渡ればもう九州、
小倉から博多筑後路、











今回の旅のテーマは、
最後の楽園、
最後の秘境、
愛の国ガンダーラを目指せ、
ここ福岡から日本を脱出するのだが、
業務所用のため三日間、
長崎に寄り道をする、
また三日後に博多に、
舞い戻ることにしている、







鳥栖からは鹿児島本線を離れ、
西海路長崎本線へ、
吉野ヶ里から佐賀、
武雄温泉からは、
部分開業の長崎新幹線と並走、







佐世保の手前の早岐駅で乗り継ぎ、
大村線に入りハウステンボス、
大村湾を右に、
海に一番近い駅、
千綿駅を過ぎ、
新大村まで来たところで、
本日の行程はここまで、























明日から三日間、
業務案件の所用にて旅は一時中断、
長崎ちゃんぽんをいただきながら、
快晴の大村湾西海橋を望みながら、
しばし滞留するヨ、



三日間の宿営地 大村市

真夏のトレイン(1日目)

2024年07月26日 | ちょっと異国を歩く
陽炎の ゆれる鉄路は 夏の夢



日本列島、
連日の灼熱地獄、
昼前から近くのららぽーとやら、
アウトレットやら、
ショッピングモールに逃げ込んでいる毎日、
どこかに楽園はないのか、



最後の楽園、
最後の秘境、
愛の国ガンダーラ、
そんな情報をたよりに、
憧れを抱きながら、
今夏も青春18きっぷ、

















早朝の湘南ベースを旅立つ、
JR東海道線をひたすら、
西へ西へ、
ガンダーラを目指して、







名古屋駅では途中下車、
いつものルーチン、
ホームのきしめんショップで一休、











古戦場関が原を越えるともう関西圏、
京都、大阪、神戸を新快速で一気に通過、



















山陽路は岡山から広島、
宮島近くまで来たところで、
本日の行程は終了、
明日の早朝発に備え、
いつもの常宿、
駅前の活〇クラブに投宿、











夜中のTVでは、
パリ五輪のライブ中継、
雨のセーヌ川での入場航行、
真夏の旅人、
パスポートも持ってきた、
せめてメコン川、
目指してみようか、
深夜特急で、



本日の宿営地 五日市駅前

晩夏の弾丸海外旅行(3日目)

2023年09月05日 | ちょっと異国を歩く
彷徨えば 夏の終わりの プサンハン



昨夜19:45に下関港を出港、
そして今朝7:45には釜山港へ入港、
はっきり覚えはないが、
明るくなった6時ごろには入港していたようだ、
いつも思うのだが釜山港は函館港に似ている、
昨夜の出港時も乗船終了は18時だったので、
出航時間を遅らせるのは、
入出国管理の事務手続き時間の制約からのようだ、





さて、韓国への訪問は6年ぶりとなる、
今回は「青春18きっぷ」の別班、
いや別版としての渡韓なので、
蒙古方面を目指したいところだが、
今回はここ釜山オンリーの日帰り旅行、







閑散としたガラガラの入国審査を済ませ、
とりあえずの手持ち現金として5000円を両替、
手数料もしっかり取られて42400ウオン、
円安ニッポンの悲哀を感じざるを得ない、



釜山駅までは立派な遊歩道を釜山駅へ直結、
KTXでソウルまで行きたくなる心情を我慢、
エスカレーターを下り地下鉄乗り場へ向かう、
韓国国内の交通網も日本同様に、
ICカードが標準になっている、
前回利用したT-moneyカードを持ってきている、
5000ウオンを追加チャージ、









まず向かったのはチャガルチ市場、
ここはまさに釜山港、
漁港としての港と市場が直結している、
折しも日本の廃水問題で、
現地の人たちも過敏になっているのではと懸念、
そんな心配は全く不要のような印象であった、
現に多くの日本人が市場を訪れていた、











次に向かったのが甘川文化村、
チャガルチからは村バスと呼ばれる、
マイクロバスで急峻な坂道を登っていく、
坂の上から望む光景、
釜山のマチュピチュとも呼ばれている、
酷暑の中をひと通り街歩き、























歩き疲れて再びチャガルチへ、
国際市場の中を通り抜けてやってきたのは、
スンドプチゲの専門店、
この店も釜山に来るたびに毎回訪れている、
現在の価格は7000ウオン、
最初に来た35年前は3500ウオンであったと覚えている、
物価は倍になっているが国民の所得も倍になっているようだ、
某国経済の失われた30年、
経済政策の違いとは言えうらやましい限りだ、














今日は3食チャレンジと思っていたので、
そのあと釜山駅前に移動して、
テジクッパ9000ウオン、
ミルミョン6000ウオン、









さすがに食い過ぎの領域に達していた、
僅かながら残った現金でスーパーへ、
今では大方の韓国食材が日本で入手できるが、
多分見たことがないと思われる、
即席めんや食海苔をゲット、













戻りの船の旅客手続き締め切りが17:30、
頃合いを見て港へ戻ってきた、
乗客はざっと100人未満、
乗船は18:30からだけど、
出航は21:00、
船が出る前に入浴も済ませ、
歩き疲れた身体をヨコに、
船旅のリズムに合わせるしかない、





船が離岸した揺れで目を覚まし、
甲板へ出てみた、
釜山港の素晴らしい夜景、
現地ゼロ泊の弾丸海外旅行、
フィナーレを絶景が飾ってくれた、かな、

「釜山港へ帰れ」
~ つばき咲く 春なのに
 あなたは 帰らない ~