エリックの週末田舎で農業

東京の喧騒を離れ、週末は遥か450km西の伊賀のイノシシや鹿が闊歩する山の中で田舎暮らし

台風21号と秋雨前線で稲も大ダメージ

2018-09-13 02:04:46 | 農業
台風21号を追いかけるように5日に伊賀の田舎に帰りました。帰郷ルートの名古屋回りは雨でJRは運休になる可能性があったので、京都回りで帰りました。ところが、台風が去ったその日だったので朝から京都~奈良を走る奈良線は運行再開のめどは立たず、結局近鉄線で奈良に回り、そこからJR関西線に乗る予定でとりあえず奈良に出たのですが、関西線も運行再開は未定でした。JR奈良駅で待つこと3時間ほどしてやっと動き、何とかお昼過ぎに田舎に到着。
当日は自宅近くの小さな田んぼは水はけがよかったので、取り入れしました。台風の風は強かったものの滅茶苦茶に稲がなぎ倒されなかったので、助かりました。
ところが、自宅より少し離れた一番広い4反の田んぼは写真でも見えるようにひどく倒された状態。しかも水は田んぼに溜まり穂先の一部が水に浸かっている状態。最悪の状態でした。10年以上農業をしていますがこんな経験は初めてです。

一部倒れた稲穂写真(今年は早生米で背の高いコシヒカリに変えたせいで、暴風で余計倒れやすくなりました)


稲刈りに通常の時間の2倍くらいかかりました。湿った藁がまとい付き、コンバインを最低速で動かさなければ、稲穂が藁と一緒に田んぼにまかれます。そのあとは乾燥作業に入るのですが、雨に濡れた穂は水分含有率が27%ほどあり14.5%まで落とすためにこれも通常の1.5倍の時間がかかりました。

今回は手間がかかり、終了するもくたびれた私


雨続きで地面はぬかるみ泥にまみれたコンバインと田んぼ(いつもは100mの運動場なのですが)


収穫量は平年並みでした。今週また帰省して、コンバイン、乾燥機、籾摺り機の清掃や壊れた野小屋の修理などを行います。仕事は山ほどあります。東京でのバイト仕事や勉強会などもあり数日でまた東京に戻ります。

台風で倒された稲を手で引き起こし、イノシシに踏まれ水に浸かった籾の穂先から新芽が出てる稲を刈り取らずにコンバインで踏みつけるのを見るにつけ、我がごとながら赤字を毎年100万円出してまで田んぼを維持する価値がどこにあるのかなと嘆き節が出ます。コストの問題もありますが、要は耕作面積が小さすぎて損益分岐点まで生産量がないことが問題です。我が田舎で他人の土地含め私一人で農業するなら十分採算が取れるはずですが。