2020年12月5日
弊道場へご参加の指導員・お稽古人の皆様
一般社団法人 楽心館
代表理事 石川 智広
新型コロナウイルスに関するご連絡6号
拝啓 益々ご健勝のこととお喜び申し上げます。平素は弊道場楽心館へのご参加賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、弊道場は、緊急事態宣言解除後に支部道場・教室の再開を進め、指導員、お稽古人の皆様に感染拡大防止対策にご協力いただきながら、日々安全に稽古していただけるよう、できる限りの安全対策を講じて運営をしてまいりました。
本日時点の感染状況を公表します。本部道場以下、直営13教室・カルチャー5教室が平常通り活動しています。稽古参加者にPCR検査陽性者数・発症者数、ありません。0です。国立は12月から、正常運営になりました。
ヨーロッパでは中世貴族から現代エリートにいたるまで、基礎教育に幾何学が重要視されています。それはなぜか?考えてみました。それは論理展開の正誤を、感情に偏ることなく客観的数字で測ることが大切だからです。言葉の論理展開が正しく見えても、数字に置き換えてみればそれが誤りであることが明確になります。
例えば山中伸弥教授がNHKが、「命を守る行動を取ってください。たとえ貴方が発症しなくても、貴方から感染した人が、亡くなる可能性があるのですよ」。そう言っていました。医師としては、一部は真理と認めます。では肺炎球菌に感染して亡くなる人数は、新型コロナウィルスの数十倍あると思います。交通事故で亡くなる人数も、同様です。日本人が一年間普通に生活して、人に新型コロナウイルスを感染させ、その人が亡くなる確率を数字でしましてこそ科学です。
餅を喉に詰まらせて窒息死する方の数、1月だけで1300人います。新型コロナウイルス、日本でお亡くなりになった方、12月3日時点で、累計2261人(ただしこの中には癌や肺炎の合弁症による死亡が多数含まれています。純粋な死者数は不明です)。
感染症に罹患するも、その結果死ぬのも自然現象です。生活の中で、結核・肺炎・新型コロナウイルス、感染したり感染させたりは自然現象、誰の責任でもありません。普通のリスクである新型コロナウイルスを取り上げて「命を守る行動を取ってください」と針小棒大にいうのは、不安をあおるだけで科学者の執るべき行動ではありません。
楽心館でも経営者の立場にある方々は、日ごろから「数字のからくり」を見破る習慣があるので、コロナ禍においても的確な判断をされていました。もちろん、そうでない方々も見受けられます。それはまた別の機会に述べることにします。
今後も道場内の感染拡大を防止し、楽しい稽古を心がけたいと思います。よろしくお願いします。