*ha-re 雑記張

日常の事や2輪ロードレースやスマやら。
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画力の限界

2006-11-13 | 日常
甥に鉛筆と紙を持ってこられて絵を描いて、とかわいくお願いされたので
何がいい?と聞くと

「寿司」

と言われた。…寿司?
こいつそんなに寿司好きだったけ?ていうか寿司?おい4歳児。
でもまあいいかと思いネタは何がいいかと聞くと

「たまご」

と言われた。そんなのお安いご用さ!と
さらさら描きあげた。次は?と聞くと

「いくら」

と言われた。ハハハそんなの簡単かんたーん!まかせとけ!
軍艦巻にしてきゅうりものっけていくらもちょっと多めにサービスした。
ちょっと調子に乗ってきたこの叔母は、もーなんでも描いちゃうよー!
と大きく出てみた。すると容赦のない甥は

「じゃあねぇーにんじんのてんぷらー」

と言った。
…ああ、さっき食べたよね、人参の天麩羅。おいしかったよね。
ていうかお前、人参のてんぷらって…描けと?
いやしかし私が大見得切ってなんでもいいよと言った手前、描くしかない。
ああ描いてみるよ。描いてみるともさ。かわいい甥の為に!
と意気込んで描いたそれを見た甥は

「えっとーポテトみたーい」

と言った。
…そうですか。画力足りなくてごめんなさい。
そうね、叔母ちゃんもポテトに見えてきたよ…ていうかポテトだよね。
はは。ちょっと悲しくなっていたら

「じゃあさーかんたんだからえびのてんぷらでもいいよ~」

と言ってくれた。
………ああやさしい子に育って!と感激して涙を流すべきか
きぃ悔しい!とハンカチをキリキリと食いしばるべきか
叔母として教育的指導をするべきかほんの0.5秒くらい悩んだ。
悩む当たり、この叔母は大変大人気ないのがよく分かる。
とりあえずそのありがたい申し出を受け、さらさらと海老天を描く。
どう見ても海老天にしか見えないだろう!と披露すると
甥は興味なさげに

「ふーん」

と言ったのみ。
何か言葉を濁している。
人参の天麩羅も描けない私の絵はもう、見る価値もないのかしら…
それともこんなの海老天に見えないけどそう言ったら傷つけちゃうしと
甥は考えているのかしら。ああ悲しい、悲しいわ。
このかわいい甥にどうでもよさげな態度をされると傷つくわ!
と心の中で悲しみに浸っていたら

「あのさーまぐろのお寿司描いて」

…君はあくまで食い物なのね。
とやや諦めの境地でまぐろを描く。大トロにしてやろうかと思ったが、
甥にはまだ大トロは早い!あれは大人の味さ!!
それにまぐろらしさが損なわれてはならないと考えに考えた結果、
あえてネタは赤身にした。

「ちゃんとまぐろに見えるよー」

との言葉を賜わった。てへ。
つーか叔母ちゃんアンパンマンとかピカチュウとかしまじろうを
描きたかったのね。どうして君は食い物ばかりなのだ。
さっき腹いっぱい食べたはずなのに何故そんなに食い物に執着するのだ。

あーすごーく負けた気分。
人参の天麩羅…思っていた以上に手ごわい敵だった。
くそう!人参の天麩羅絵を鉛筆画で極めてみせる!…いつか。


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