富沢選手

富沢祥也選手が9月5日、サンマリノＧＰMoto2クラス決勝走行中亡くなってしまった。
なんでだろう。まだまだ活躍したはずなのに。
全日本での元気のいいイケイケの走りが印象に残る。
ＧＰに行ってももちろん変わらぬ元気な走りで、特に今年は楽しみにしてた。
全日本参戦時代に何度か声かけさせてもらった。走りのまんま元気で、
気さくで人懐こい、いい子だと思った。
初めて富沢選手に話しかけたのは鈴鹿サーキットのファン感謝デーだった。
一緒に話かけた友達と私にサインを書いてくれて、
「応援して下さいねっ」と元気よく言いながら、首を少し右に傾けて
にっこりと笑っていた。明るくて素敵な笑顔だった。
首をかしげる仕草は癖だったのかな。見かけるとよくそんな風にしていた気がする。
このファン感謝デーの時から、元々好感を抱いていた選手だったのが大好きな選手に
なった。我ながらもの凄く単純だなと思ったけど、きっかけなんて
こんなものだよねと思いながら応援していた。
全日本から世界へ行く事が決定した時は嬉しさと期待が大半を占めてたけど、
富沢選手がいないのは寂しいと思った。

最後に話かけさせてもらったのは、桶川の裏ＧＰ。ミニバイクレースだった。
ＧＰ参戦が決まった後だったと思う。
その時、たまたま使っていた携帯が富沢選手と同じだったらしく
その携帯の話をした事を覚えてる。海外に持って行くと話していた。
カメラが凄くいい、自分の色は、とか。あの時凄くいいお天気だった。
ＧＰに行ってからは機会がなく、声をかける事はなかった。
でもまた今年のＧＰで話しかけられると思っていた。
なんでだろう。なんでここで、こんなに早く。突然。
残念で仕方ない。そして悔しい。
とにかくなんでだろうと思う。身近だった方々は一層そうだろう。

大好きな選手だった。
今年は途中からトラブルに巻き込まれたり、マシントラブルが多くて
大変だったけど勢いを失っていなかったし、挽回すると思ってた。
もっと長く応援していたかった。

富沢祥也選手のご冥福を心からお祈りします。
寂しいです。