池袋演芸場
二月上席 2月 3日
◆夜の部 16時45分開演
開口一番
柳家おじさん 「転失気」
桂才紫 「黄金の大黒」
柳亭左龍 「宮戸川」
ホンキートンク 漫才
橘家仲蔵 「替り目」
林家たい平 「長短」
柳家小菊 粋曲
柳家権太楼 「富士詣り」
豆まき
お仲入り
春風亭朝太 「粗忽長屋」
入船亭扇遊 「干物箱」
林家正楽 紙切り
古今亭志ん輔
「子別れ・下」
*20時30分頃、終了。
★C列16番、右ブロック右端(右隣にパイプ椅子一脚あり)、前は座席なし。
〈昼〉が終わった直後に到着、節分・豆まきなので既に混雑。
右ブロック真ん中辺りも空いていたけど、見る時の環境を優先。
そんなんだから、豆まきは何にも取れず(涙)。
しかも環境優先のつもりが、隣の人の体臭キツくて辛かった。
★才紫サン「黄金の大黒」、長屋の人達が意外と落ち着いた喋り、でもやり取のテンポがよく楽しい☆
左龍サン「宮戸川」、抱きしめる場面で袖をチラチラ、ちょうどお時間でございます…。
ホンキートンク、出てきて自分で待ってましたっ!!…そのタイミングで最前列の女性が離席、それが一番ウケてたかも☆
★仲蔵サン「替り目」、車屋に“今日はいい、また別の時、万世渡って上野に急ぐ時に乗るから”…「反対車」(笑)。
時間の関係でカットするのも、登場人物に突っ込ませたりして面白い。
亭主がドMだった(笑)。
★たい平サン「長短」、久々に見たら素直に笑えた♪
客席のハプニング(着メロやくしゃみ)を噺の中のエピソードとして取り込む瞬発力はすごい。
以前、客席で小銭をバラまく音が響いた時のは秀逸でした!!
お噺の彩り、小菊サン、都々逸がひとつって珍しい気がする。
★仲トリ・権太楼サン☆
お客さんが少なかった頃の寄席の節分の思い出で笑わせ、恵方巻なんて江戸っ子の食い方じゃないと物申す。
昔あって今は無い物…「笠碁」かと思ったら「富士詣り」。
最近、池袋で「富士詣り」率高い。
★豆まきの結果は、前述の通り。
もっと沢山噺家サンが出るのかと思っていたけど、前後に出番のある数人だけ…普通に考えたら、当然か。
★朝太サン「粗忽長屋」、熊さんが粗忽なだけでなく、小心者で人がよさそうな感じが、合ってる気がした。
今年真打昇進の3名の中で聞いてる回数が少ないので、もっと聞いてみたい。
★扇遊サン「干物箱」、貸本屋の善さんの家の戸を開ける描写が、テンポよく軽妙でツボ♪
若旦那の父とのやり取りに慌てる善さん、展開は知ってるけど、こちらもハラハラ。
正楽サン、寄席の豆まき(はぁ?寄席の豆まきとは予想外)、鬼(あ、普通の節分ね)…当日だけにやはり。
★主任・志ん輔サン。
“なんでフニクリフニクラなのか、ず~っと考えていて、上がる時に正楽さんに聞いたら、鬼のパンツってのがあったって”
正楽サンが鬼を切る間の三味線。
昔子ども番組に携わっていたから知っていそうなのに、ちょっと意外。
“下座さんと正楽さんの愛の架け橋の結果が、即座にそういう音楽を選び出す”…表現が意味深(笑)。
そこから、男は女が好きってマクラで(笑)「子別れ・下」、志ん輔サンのはテレビでは見たことがある。
★冒頭での上中のあらすじ説明のバランスがいい(丁寧だけど長すぎず)。
ませてしっかりした口調の金坊が、世話になってる家の坊ちゃんに叩かれたことを父親に話しながら、堪えつつも涙を流す部分にホロリ。
玄翁の場面では大泣きしながら父親に会ったことを母に話す…泣きっぷりが遊雀サンに見えてしまった…☆
鰻屋の二階、再会した元妻に即座に素直に謝ったのが印象的。
よっぽど、自分のしてしまった事を後悔して生きてきたのだろぅなと。
金坊以外は結構サラリとしていたのも、よかった。
重くなり過ぎず、後味はしっかり。
豆まきで何にも取れなかった事なんて忘れちゃうくらい、素敵な高座でした☆
★★ ★★ ★★ ★★
あ~、一週間以上経っちゃったし、上席終わってるし…。