漫画と本ばかり読んでいる

漫画、本、日々の記録いろいろ

さよならの儀式 宮部みゆき 感想パート2

2020-03-27 | 

『星に願いを』しっかり者のお姉ちゃん。妹、離れて暮らす離婚した父、母、学校の教師。お姉ちゃんは毎日頑張っている。そんな日常に宇宙人がスルリと入り込んできてからの展開。宇宙人が寄生するとものの見え方が変質する。その恐怖。宇宙人を、他のものに置き換えて考えてみても怖いストーリー。

『聖痕』とある調査事務所に訪れた初老の男性。彼が語るにわかには信じ難い話。しかし調査事務所の所長はその話をなぜかよく知っていた。

『聖痕』は

ガッツリ正面から、オカルティックなテーマを描いている作品だと自分は受け取ったのだが

読みようによってはこれはすべて登場人物らが見ている幻覚だとも取れなくもない。

児童虐待、毒親、カルト宗教とその教祖という素材などを極めて今日的な解釈で描き出す一作。

鉄槌のユダやヨハネの黙示録などという、現代日本においてもさんざん料理され続けているキリスト教の文言が沢山出てくる。

言葉が先だったのか神が先だったのか。言葉が無ければ神を語ることも出来ない?


最新の画像もっと見る

コメントを投稿