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◎タブレットは幼児教育を変える―「セサミストリート」が変えていく

2012-12-01 | 学習

 

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タブレットは幼児教育を変える―「セサミストリート」が変えていく(インターネットコム) - IT - livedoor ニュース

タブレットは幼児教育を変える―「セサミストリート」が変えていく

セサミストリートはすべての子ども達に教育の機会を与える

知能の発達は、就学前に3分の2が終わってしまうという説がある。あくまで一説に過ぎないが、就学前に周囲から知的な刺激を受けた子どもと、そうではなかった子どもとでは、その後の人生が変わってしまう可能性はあるかもしれない。

だが米国においては、経済的に恵まれない家庭ほど両親が働きに出ていかなければならず、子どもの幼児教育が行き届かないというケースが多かった。

これを解決するために考えられたのが、「テレビの活用」だった。

親がいない間も、子ども達はテレビを観ている。そのテレビで、高いエンターテインメント性と教育効果を合わせ持つ番組を提供し、すべての子どもに平等な教育の機会を与える。これが番組開始当初のセサミストリートの理念だった。セサミストリートの歴史とテレビとは、密接に結びついているのだ。

 


だが、「テレビ」の世界からスタートしたセサミストリートに変化が起き始めている。セサミストリートを運営する Sesame Workshop は、2005年から Web サイトを利用した本格的なコンテンツ配信を開始した。これはなぜだろうか? セサミストリートを運営する非営利団体 Sesame Workshop の CTO である Noah Broadwater 氏にお話を伺った。

 


■ インターネットが幼児教育を変えた

Broadwater 氏は、インターネットが教育を変えていくのは当然のことだと語った。

インターネットを利用すれば、「セサミストリート」を世界中の子供たちに直接届けることができる。また、英語学校などでセサミストリートの番組を教材として利用する場合、先生たちはその日の授業に最適なコンテンツを Web サイトにある膨大なコンテンツから選択可能になる。

これを実現するために、Sesame Workshop では、オープンソースの「Liferay」の技術を活用し、高い堅牢性と拡張性を持つ Web サイトを低コストで構築。世界に向けてセサミストリートのコンテンツの配信を開始した。

だが、「PC の時代」にはこのインターネットのメリットを100%活かすことに困難もあったという。PC の操作は子どもには理解しにくく、使いにくい。PC 自体も高価な上に、壊れやすい。何より子どもたちには重すぎるものだ。机の上に PC とモニターを置いて皆で見るのであれば、テレビで視聴するのと大差はない。

■ タブレットが幼児教育を変える

こういった問題をすべて解決したのがタッチインターフェイスを持つタブレットの登場だった。タブレットは PC に比べて安価で入手することができる。子どもにも持てるほど軽量。PC に比べれば、構造がシンプルな分壊れにくい。そして何より、そのタッチインターフェイスは子どもにも直感的に理解しやすいものだ。

Broadwater 氏はこう語る。

「タッチスクリーンは、幼児にも直感的に使える素晴らしいインターフェイスだ。例えば、3歳児にマウスを与えたとする。使いこなせるようになるまでには、ある程度のトレーニング期間が必要だ。だがタッチスクリーンであれば、その場ですぐに理解して、自由に操作できるようになる」

子ども達はタッチインターフェイスのおかげで、セサミストリートの Web サイトから自分の知りたいことを自分で見つけ、それを理解するまで繰り返し何度でも見ることができるようになった。

「タブレットによって幼児教育が大きく変わっていくのは間違いない。恵まれない子どもたちにデバイスを渡す場合でも、タブレットは安価なので(PC を渡すよりも)現実的だ。タッチインターフェイスを持ったタブレットによって幼児教育全般が大きく変わるし、また、タブレットの強みを生かしていかなければ、教育の可能性を最大限に伸ばすことなどできないだろう」

■ タブレットを通じてセサミストリートを世界の子ども達へ

Broadwater 氏は現在、様々な種類のタブレットに対するコンテンツ配信を検討しているという。

「私はあらゆる種類のタッチタブレットをテストするという楽しい人生を送らせてもらっている。Microsoft の Surface、Apple の iPad、Google の Nexus 7などを常に持ち歩き、これらのデバイスでのテストを繰り返している。Sesame Workshop では、iOS 向けのアプリの開発をすでに完了した。今後は Android 用のアプリ、Surface 用のアプリも開発していく予定だ」

 


だが、ここで疑問もでてくる。セサミストリートの理念とは、恵まれない子どもたちにも教育の機会を与えることではなかっただろうか。たしかに、タブレットは PC よりも安価ではあるが、そのタブレットを購入できない家庭ではどうしたらよいのか?

Broadwater 氏は、インドでの Sesame WorkShop の活動を紹介してくれた。

「インドでは従来型の携帯電話の普及率が高い。固定電話を持たない家庭でも、携帯電話は所有しているというケースが多いのだ。だが、スマートフォンはまだあまり普及していない。そこで我々は、テキストメッセージやボイスメール、コーリングサービスなどを活用している。例えばエルモが『今日覚えるべき言葉』を子ども達に伝えるコンテンツを、音声や動画で携帯電話に配信するサービスを提供している」

■ さらに新しい技術への対応


Sesame Workshop は、テレビ→ PC → タブレットと、進化を続ける最新技術を活用して教育活動を行ってきた。これが可能だったのは、Sesame Workshop が寄付などによって運営される非営利団体であったことが大きい。常に利益を追求しなければならない企業や、硬直化しがちな国や地方自治体の運営する団体であれば、ここまで柔軟でスピードを持った対応はできなかったかもしれない。

さて、Broadwater 氏は、タブレットは幼児教育を変えると語った。だが、そのタブレットも進化を続けているし、幼児教育に適したさらに新しいデバイスが今後登場してくる可能性もある。

Sesame Workshop は、そのような新技術にも対応していくのだろう。そこでは Broadwater 氏が Sesame Workshop のインフラ構築にオープンソースのソフトウェアを採用したことが生きてくる。安定した技術を長く提供したいと考えるプロプライエタリな企業とは異なり、コミュニティーの支援によって運用されているオープンソースの世界では、常に最新の技術を追いかけて行きたいという開発者の強い欲求が優先される面があるためだ。

Sesame Workshop が今後新たなメディアを取り入れようとしたとき、オープンソースのコミュニティーはそれを歓迎し、Sesame Workshop と同様の高い柔軟性と速いスピードを持って対応するだろう。

Sesame Workshop は常に最新の技術を活用し、世界中の子ども達に対する教育支援活動を行っている。その Sesame Workshop の IT 技術を支えるパートナーが、コミュニティーの貢献によって支えられているオープンソースの Liferay であるとい事実はとても興味深い。

タブレットは幼児教育を変える―「セサミストリート」が変えていく



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