=2009年4月19日=
この日はお天気もよく(というか、暑かったです!)、お二人の欠席は残念でしたが結構中身の濃い取材ができました。
遅い(ホンマにスンマセン)報告ではありますが、Honda先生・部長河っち・事務局(Nishimuraさん)からの資料をまとめて(えらそうにすんません)発表させていただきます。宜しくお願いいたします。
■八百屋 さくらさん
地下鉄の昭和町(御堂筋線)で集合。
目的地王子商店街へGO!歩いて歩いて、やっと着いた商店街。
お店がわからなく商店街の中へ。
またまたその商店街も長ぁ~い長い(ほんまに長い商店街でした)。
通路も程よく狭く、休日の日曜日にもかかわらず人もそこそこ出ている。
情勢を反映してシャッターの店もちらほらあるが同業種が3店舗、4店舗有り結構繁盛している。
頑張っている商店街の一つと見ました。
目的の店がわからなく聞いてみるが、三つの商店街の連合会に分かれていてなかなか解からない。
お店の方に尋ねると、隣近所の商店の方が出てきて
“あそこちゃうか?“
“・・・どこやろう?”
“・・・あそこや!(勝手にお店の名前云うてはるんですが、見当違い
)”
映画「3丁目の夕日」を思い出す風景(大阪の下町のええとこです)。
わからなければ最初に戻ろうと、戻ったところにお店がありました
。
取材前に情報はもらっていました、3坪足らずの狭いお店だと。
3段の棚に商品すべてパック詰され行儀よく所狭しと並んでいる。
狭いお店ですが、工夫がなされた陳列で、商品の豊富さを演出されている。
ポップには和歌山産の文字が目立ち、
「産地直送の新鮮な食材ですよ」と商品自身がお客さんに声をかけているようだ。
店主の話では、
「
うちの売りは新鮮さと旬の珍しい素材を提供するのだ」 と。
たとえば、
いたどり(だんじんば)など、一般の八百屋やスーパーなどにはない食材にレシピをつけて季節感を出す演出など工夫されている。
1時間以上の立ち話でしたが、短いと感じるぐらいの話の内容でした。その間も入れ替わり立ち代わりのお客さん(年齢層は、高いほうです)の出入りでした。
60歳の定年退職後の転職とのことですが、スーパーの店長だった時に培われた、商品を見る眼など職歴を生かした地に足の着いた商いをされていると思いました。
お店のモットー、こだわりをしっかり持たれていて仕入に毎日生産地を20数軒廻り消費者にいかに新鮮な食材を提供するかが、話の端々に聞けて店主の苦労が伺えるお話でした。
「今の不況はウチには関係ないですわ」といわれたことも店主のこだわりとお客さんの要求が見事にマッチしていることではないでしょうか。
久々にすがすがしい取材に出会い元気をもらった時間帯でした。
スーパー勤務時代に和歌山の農家と知り合いになってそのツテが使えること、八百屋をやってみたいという気持ちが定年の5、6年前から芽生えてきたこと、周囲からやってみたらとの薦めや応援があったこと===
農家から直接仕入れている。
取引している農家は20~23軒。
仕入れに半日くらいかかる。
普通の八百屋ではこんなに仕入れに時間をかけない。
取引する農家はまとまって一地域に立地しているが、和歌山に行くのに時間がかかるし、市場にまず行って、そこで入手できなかったら農家に行くという手順を踏んでいるため半日かかってしまうのだ。
「A商品(良い商品)」は農家はセリ市場に主に出すので、「B商品(Aに比べたらやや落ちる商品)」を引き受けてくれと頼まれることもたまにある。その場合、店には同じ商品でもAとBが並ぶときがある。
↑廣田一雄さんは中央です。