HYGGE -ヒュッゲ-

広島発、住環境をトータルでデザインする新しいブランド。セレクトショップ、建築家、工務店。3社での共同設立。

建築基準法の落とし穴 その1

2006年02月20日 | 建築現場の裏話
シックハウスについて

シックハウス症候群。すでに耳慣れた言葉だと思います。

そのシックハウス問題に終止符を打つべく登場した新建築基準法。

内容を簡単に言うと、内装材すべてに(F☆☆☆☆)のラベルの表示の物を使うといった法律です。

(F☆☆☆☆)この表示は何か?実はシックハウスの原因とされていたホルムアルデヒドをどれだけ含んでいるかの表示。星が多いほど含有量は少ない。

つまり、建築基準法とはホルムアルデヒドを規制している法律といえます。

「クロルピリホス(防蟻材)の禁止と換気もポイント」

では、改正後シックハウスは無くなったか?

新築特有のにおいや、入ったときにチカチカするといった体に感じる違和感はあるけれど・・・

原因となる物を規制しているのだから・・・

実は、やはりまだまだ改善されていないのが現実です。

現在、その原因とされている物質の中にはトルエン、キシレン、パラクロロベンゼン、etc

聞くだけでも頭の痛くなるような物質。これらの物質はまだまだしっかり使われているからです。

それらは内装建材だけでなく、家電製品や家具、什器などいたるところで使用されています。

それらをすべてなくし、法律で規制する事は可能なのか?

現在の家造りの手法では限りなく不可能に近いと思われます。

この次はなぜ不可能なのかについて触れて行きたいと思います。