来年度予算
来年度予算を巡って派閥の首領や族議員がうごめいていることについては
先日のこの欄で言わせてもらったが、
阿部首相が「古い自民党に逆戻りすれば信頼が失われる」と最近の族議員の振る舞いに
注文を付けたことに対し、最大派閥の首領町村氏は「専門家として一生懸命仕事をすることに何らはばかることはない。どんどん族議員になれ」と云って全く昔の自民党に帰った振る舞いだ。
町村氏の「専門家」とは何の専門家なのか。
「予算を分捕る専門家」で予算を分捕ることに一生懸命汗を流せと云うことか。
こんなのが派閥の首領では国民はたまらない。
阿部首相は今回も云うだけだ。
もっと指導力を発揮して徹底してもらいたい。
時として日本語は解釈に苦しむことがある。
最近よく聞く「集団的自衛権」と云う言葉もそうだ。
これなど説明を聞かないとさっぱり分からない。
昨日 テレビでキャスターと石破氏がこの問題でやりとりしていた。
キャスターの今取組まなくてはならない最重要課題は福島の汚染水ではないか、
との問いに、石破氏は、そうだと頷き「どれもこれもやろうとすればどれもこれもできなくなる」
と福島を最優先に取組んで行くと云ったかと思うと、「集団的自衛権も今やらないと後で悔いを
残すことになる」と云う。これでは何を考えているのか真意が分からない。
これを聞いて阿部首相もそうだが政府首脳はまだ汚染水処理に力が入っていないな～と
つくづく感じた。
日本の人口が減り続けている。
昨年度はこれまででもっとも多く減少したという。
これから先まだまだ減少し続けるという。
政府はいつまでも成長し続けてきた時代を忘れて
日本の将来を見つめてみたらどうか。
じっくり考えたら新設道路やダムなどは造る必要はないのではないか。
今日テレビを見ているとリニアカーのテストの模様が映し出されていた。
「狭い日本そんなに急いでどこへ行く」ではないが、
こんなの作る必要があるのだろうかと考えさせられる。
いずれ鉄道と空の競争激化で共倒れが懸念される。
最近ではＪＡＬが倒産して税金が投入された。
幸い立ち直ったがこれはこれまで相当贅沢な運営をしていたので
絞れば立ち直る要素があった。
だが、鉄道と飛行機の競争となると構造的な赤字に落ち込むことは充分考えられる。
何故なら人口が減り続ける人間を相手にしているからだ。
今年の夏は異常気象が続いた。
毎日のようにどこかで局地的豪雨が見舞った。
その度に各地で大規模な災害が続出した。
今、来年度の予算要求や各省庁からの陳情が続いているという。
族議員が活発に動き廻っているという。
その中でも公共事業費の獲得に動き廻っている族議員の姿が目立つと云う。
今回の豪雨で動きやすくなっているのではないか。
今消費税アップが云々されているが、これは毎年約１兆円も増え続ける社会保障費に
当てることをこの際明確にしておく必要がある。
蓋を開いてみたら公共事業投資にどんと当てがわれていたことのないように
しっかりと目を向けておく必要かある。
消費税引き上げのための有識者からの意見聴取が始まった。
昨日の有識者からの発言で「ムダを省く」ことの発言が誰一人としていなかったことはどうしたことだろうか。
ここまで来たら引き上げは避けて通れないことは皆分かっている筈だ。
ただ、それには先ず「徹底したムダを省いて」からが前提でなくてはならない筈だ。
