Surfin' Rabbit Station 番組Information

札幌市西区の三角山放送局76.2Mhzで毎週金曜日OA中!
山下達郎私設ファンクラブがお送りする音楽番組です。

暮らしのサイケ日記「煩悩は突然向こうからやってくるの巻」(サイケ)

2005-11-30 05:53:58 | Weblog
僕の昼飯はいつも持参する弁当なのだけど、事情により昨日は外食することになっていたので、ここのところ支出も嵩んでいるから立ち食いの蕎麦などで簡単に慎ましやかに済まそうと昼にいそいそと出かけた。会社から札幌駅前のデパート群へ向かった方に割りと美味しい蕎麦を出す立ち食い蕎麦屋があるので、そこにしようと思ったのだ。

テクテク歩いて蕎麦を食べ、さて戻ろうかと思った矢先にここまで来たのならたまにロ○トでも覗いて行こうかと、蕎麦屋から出向いたが・・・これが間違いだった!

ロ○トの地下入り口から入ると、売り場案内には何と隣接する西武デパートの地下2階で『中古レコード・CDバーゲン』の文字が!おーっ、何でこんなところでそんな催しを、あっそうか山○楽器か、と1人納得しつつ、まぁどうせ大したものはないだろうと、先日もこのパターンだったことなどまったく忘れたまま売り場へ向う。地下2階の半分ぐらいを占めているバーゲン会場を良く見ると、時々冷やかしに出向く駅前のファ○ブ・レコードの店主がこっちを見て『ニカッ』と笑ってやがる・・・。「あっ、あんたの店の在庫処分だったか。」とちょっとは警戒モードに入りつつ、3枚で500円の特売コーナーだけ冷やかして立ち去ろうと思い手早くてエサ箱をチェックし始める。

ところがこの特売コーナー時々「アッ!」「エッ!」「うーむ・・・」というブツがポロッと出てくるのだ。昔のキャニオン・レコードのオムニバスでSwinging Blue Jeans、Troggs、Lonnie Macなどがごっちゃに入っている「Oldies Super Hits」やThe Every BrothersやJohnny Tillotsonなどが所属していたCadence Recordsのオムニバスである「Cadence Classics Vol.3」などは「そういえば以前オールディーズのオムニバス盤のデッド・ストック大量に仕入れたと言ってたなぁ、ジャケの美しさから見てもこれは絶対にそうだ。」と思い出し、素早くレコードをチェックしてもピカピカのミント!そうこうしているうちにDave Masonの1973年の5枚目のソロ・アルバム「It's Like You Never Left(邦題:忘れえぬ人)」なんかも見つけたりして、これも盤質は悪くなく、結局これで500円なら良いかとレジへ向かおうと振り向いた先には・・・。

そこは『Soul Singer Male』と書かれたコーナーで、何気なく数枚めくるとBobby Charlesのチェス時代の音源を集めてP-Vineから出ていた八木さんのピンクのフラミンゴのイラストの「Hark Back To The 60's」がっ!値札は2,800円。むーちょっと高いと思い、手にした盤を即戻す・・・ところが店主、この一連の動きをしっかり見ていやがった。すかさず「今これ見てたでしょ!美品だよ、買ってよ!」とブッ飛んで来て隣にすり寄って来やがる。「しまった、見張られてた!」と思ったもののここは冷静に対処しなくてはと思い、「高いよ、その値段じゃ買えナーイ。」と切り返す。店主すかさずにやりと笑い「値引くからさぁ♪2,500円でどう?」とさらに詰め寄る。「いや、今日は止めとくわ。」と応酬してレジへ向かおうとすると、「えーっ・・・じゃ2,000円にするからさぁ♪ホラ、赤ペンで値段書き直すから。」と勝負をつけに出てきやがった。こっちとらあんたがこれはというブツの値段は2,000円より絶対下げないことなんざ、とっくにお見通しでぃっ!わざと逡巡してるフリしてゆっくり振り向いて「・・・2,000円?うーん、しっかたねぇなぁ・・・。」と精一杯強がっては見るものの「早く値段書き換えてよ。」としっかり握り締める。結局4枚しめて2,500円、1枚あたり600円弱だ。悪くはない。

さらに後ろからトドメの一撃とばかりに「このフーのEPコレクションのLP新品のデッド・ストックなんだけどこれも2,000円で良いよ。」と食い下がる店主に、「フーはボックスがあるから要らねーよ。」冷たく言い放ち、「もう付き合ってたら金が幾らあっても足らんわ。」と金を支払って歩き出す。その後ろからさらに「フリーのセカンドの帯つきのデッド・ストックもあるよー。」と叫ぶ声が・・・フリーもボックスあるんだよっ、と心の中で叫び返してもう振り向かない・・・。

何で冬の真昼間っから汗だくになって買い物してんだ、俺・・・と、あっといけね、もう昼休み時間過ぎてんじゃん!と駆け足でさらに汗だくとなり・・・まったく煩悩は向こうからぶつかって来るのだよ。慎ましやかな昼飯にしようと思った挙句がこの始末だ。ところで店主あんたよぉ、3枚500円の特売コーナー以外は全然バーゲン価格になんかなってなかったジャンかよぉ~。とほほ・・・。

暮らしのサイケ日記「我いかにしてサイケなるネームを使いしかの巻」(サイケ)

2005-11-29 05:53:43 | Weblog
うーむ、とんでもないことになってしまった。

最近ここのブログにもコメントくださる「TEXASさん」という方がいらっしゃるのだが、この方の「tigers blues(TEXAS日記)」というブログが面白いのです。何せこの方、阪神タイガースの大ファンでヨーロッパ・サッカーが好きだがドイツとイタリアのサッカーが嫌いでFCバルセロナが好き。服装ではキース・リチャーズのスカーフ使いに憧れ、音楽の話をすればストーンズからルーツ・ロックからソウルやカントリー、果てはオルタナ系までを股にかけるという、極めてこのあっしに嗜好回路(誤字に非ずよ!)が近い方なのであります。

そのTEXASさんのtigers bluesの昨日の書き出しが『突然グレイトフルデッドを聞きたくなる事ってありますよね。しかも初期デッド・・・』というもので、おー、いいぞいいぞと読み進めていたら、何と文章の終わりには『P.S あ、サイケについてはその名もサイケというサイケマスターがいらっしゃいますんで興味ある人は講義を受けましょう。』とここのサイトをしっかり紹介してくれちゃったのだ!びっくりしたぁ・・・。

それにしても「サイケ」なる判ったような判らないフザけたネームを使ってブログを一所懸命書き出してから約1年、同好の士にも恵まれて色々コメントなども頂戴する今日この頃でありますが、ここまでリスペクト(??)されてしまっては黙っちゃ居られないですねぇ。というか、普通に嬉しいじゃありませんか!ということで、今日は『いかにして僕は「サイケ」なるネームを使うに至ったか』というテーマで長めに書くことにします。(って、前フリから長っ・・・。しかもココからもさらに長くなる予感・・・。)

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全ては8歳年上の叔母が悪い。モロGS世代。しかも高校の修学旅行の際には京都で沢田研二の実家を訪ねて上がりこんだというツワモノだ。

この人あろうことか当時幼稚園の僕にThe Beatlesの『Mr. Moonlight』のシングルをポータブルのレコード・プレーヤーで聞かせてくれた。もう40年以上も経っているのに、今でもその時の部屋の雰囲気、回るポータブル・プレーヤー、何よりも出てきた音の衝撃はしっかりと脳裏に焼きついていて思い出せる。それ程凄かった。以来祖母のところへ遊びに行くと叔母の部屋でThe BeatlesだThe Monkeesだと聞かせてもらうことになるのだが、小学校4年生ぐらいの時に聞かせてもらった『Jumping Jack Flash』でトドメを刺されることになる。以来中学に入るとストーンズを契機にルーツ・ロックものからウェストコースト・ロック~シンガーソング・ライター系に目覚め、高校に入れば同じ下宿に居た後藤田君のところでユーミンを聞いて日本のロックにも目覚め、Sex Pistolsの登場でパンク~ニューウェイブへと興味は広がり、大学時代にはヘタながらバンドまで始めてしまい、社会人となってからはヒップホップの台頭で黒人音楽にも興味が行って一時ロックをほとんど聴かなくなった時期もあったものの、Nirvanaとグランジ勢の登場でロックに引き戻され、近年は旧作のCDによる再発ブームでアレコレ昔の音を探訪するのがとても楽しいという、札幌の山下達郎施設ファンクラブに所属している中年不良親父が僕なのだ。

(自分で書いていてもさっぱり訳判らなくなって来たね・・・♪。)

つまり何が言いたいかというと、物心ついた時からずっとロックは聴いてきたということなのだ。しかも僕の年代には珍しく、叔母の英才教育(?)によりかろうじて60年代ロックをオン・タイムで聴いているのだ。なので、小学生の頃には日本のGSバンドのタイガースとかテンプターズかかがテレビで『Jumping Jack Flash』などを演奏しているのを見て「へーえ、ヘタだけどこんな曲もやるんだ・・・。」などと呟く十分に嫌なガキだったのだ。仕込みは上々だったのだ!

そんな僕が思うに、サイケデリック・ロックとは、『ロックが最もロックらしかった時代、カウンター・カルチャーが熱かった時代(1960年代後半)の証』のようなものだ。

そりゃものの本によれば『精神拡張剤や幻覚剤を服用した状態で見聞きした音楽を再現しようとしたロック音楽。長尺の演奏、色々なエフェクターで音を変化させたりするのが特徴。』とかこれまた判ったような判らないことを書いているし、演奏するほうだって瞳孔開きっぱなしの動向不審、ラリパッパのヘロヘロのジャンキーだ。そんな連中だもの、サイケデリック・ロック・バンドなんてGrateful Deadを初めとするほんの一握りのビッグ・アーティストを除けばその大部分は所詮B級、歌も演奏も大したことがないものがほとんどというのが実情だ。実際、今になって冷静に当時の音を聞くと、実に情けない音と演奏をしているものは多い・・・。

しかし、しかしだ、ココにはロックにとって最も大事な理論も理屈もない純粋な表現衝動と、それまで他人が表現したことのない表現方法と領域への飽くなき熱い探究心だけはむせ返るほどに溢れているのだな。発展途上の電子楽器に立ち向かい、弾き倒し、拙稚な録音技術を駆使して極めて自己チューに変な音を作り出す、最もロックらしいロック!それがサイケデリック・ロックだと思うのだ!それこそがロックだ!知覚の扉を開いて、ブレイク・オン・スルーでチューン・インなのだ!イノセンスだ!フリーク・アウトだっ!『サイケ』という言葉には、本来ロックという音楽が具現すべきカウンター・カルチャー的思考と嗜好と志向がぎゅっと凝縮されているのだあっっ!!・・・と、いけね、ついついコーフンしてしまった・・・。
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ここは以前からエクスキューズしているとおり、本来は札幌の山下達郎施設ファンクラブの「札幌ヒューマンズ・ネット」が札幌のコミュニティFM三角山放送局で毎週金曜日の夜8時から放送している「Surfin’ Rabbit Station」という音楽番組のブログ・サイトなのだけど、洋楽のロック部門担当の僕としては、そんなロックとその周辺に転がるカウンター・カルチャー的な物事に対する僕の熱い気持ちを代弁する最も適切な言葉として『サイケ』なるネームを使用してここをほぼ独占使用していると、そーゆーわけなのであります。だからちゃんとここのタイトルも『暮らしのサイケ日記』でしょ♪(ようやくオチだよ・・・。)

さてTEXASさんからは「講義を」という話も振られてしまいましたが、日々ここにアップする駄文でくみ取っていただければ有難いですということで勘弁願いたいところなのであります。が、幸いなことに僕にはラジオという強い味方もあったりするので、これまで番組で放送した

① サイケデリック・ロック特集初級編
② サイケデリック・ロック特集中級編
③ サイケデリック・ロック特集上級編イギリス編
④ サイケデリック・ロック特集上級編日本編
⑤ サイケデリック・ロック特集上級編アメリカ編
⑥ 「サイケ」の拡散特集
⑦ B級ロックンロール・バンド特集

などというスベリまくった「迷作」の数々をこっそり聴いてみたいという奇特な方がいらっしゃればココにメール・アドレスを添えてコメント下さい。別途ご連絡します♪

さてさて、話はそんなロック馬鹿が何故に山下達郎私設ファンクラブに属して、ラジオDJの真似事まで始めてしまったかという部分が残っているわけでありますが、それを書くにはまた別な覚悟とモチベーションが必要ですなぁ。いずれ機会があれば改めてここに書いてみたいと思うのであります。とりあえず今日は疲れたよ。かしこ。

暮らしのサイケ日記「マジック・リアリズムなライブ盤を聴くの巻」(サイケ)

2005-11-28 05:58:23 | Weblog
少しは最近のバンドも聴いておかないとと買ってきた、The Mars Voltaのライブ・アルバム「Scabdates」であります。以前フジロックだったかサマソニだったかに出たときの演奏をテレビで見たことがあって、結構変だけどカッコ良かった印象があったこと、息子が友人から借りてきたファースト・アルバムをちらっと聴いた時の印象も割りと良かったこともあって、以前から気にはなっていたバンドであります。今回初のライブ・アルバムということで、MM誌のアルバム評でも「マジック・リアリズム的」と・・・なんじゃそりゃ?とすっかり気になってしまい購入してきた次第。

幕開けから観客のノイズやステージ・ノイズなどをカット・アップ、コラージュして始まるめくるめく展開。しかも油断して聞いていると、曲もどこで変わっているのか、何曲目なのかも良く判らない進行。上手いのか下手なのか評価が難しいギターが弾きまくり、甲高い声のボーカルがシャウトし、1曲1曲を丁寧に聞かせるというより大きなうねりのように次から次と曲を続けて、断片的なイメージで曲を印象付けていく・・・。大胆に編集が施された内容はまさしく「マジック・リアリズム的」と納得です。

普段そうそう変な音がかかっても驚かないウチのカミさんが珍しく部屋に顔を出して「何コレ?何か変・・・。」と言ったある意味「傑作」です。プチ・プログレというか変態ハード・ロックというか、僕は好きですけどね、人によっては評価割れそうです。(って、こんなのばっかだな・・・。)

The Mars VoltaはOmar A.Rodriguez-LopezとCedric Bixler-Zavalaの基本的に2人組なんですね。アルバムにはThe Mars Volta Groupとしてあとたくさんのミュージシャンがクレジットされていますが、担当楽器の記載もなく良く判りません。何でも元At The Drive Inというバンドにいたらしいのですが、このバンドも聴いたことないし・・・。まっそんなことはどーでも良くて、久々に聞く、とにかくやることが自然と変になってしまう「真正サイケ」な人達と見ましたね♪見所アリなバンドです。

暮らしのサイケ日記「煩悩は煩悩を呼び・・・の巻」(サイケ)

2005-11-27 06:40:56 | Weblog
まっ、Jade Warriorなどは先日煩悩の塊と化したタ○レコでアレコレと購入した中の1枚だった訳です。コレにて今月分は終了っと・・・。

で、昨日は地下鉄の定期券を更新しに、市内中心部まで出かけた訳です。当然タ○レコだのH○Vだの、レ○レコだの、フ○ッシュ○アーだのといった誘惑の多い危険地帯は避けて、近づかないようにしていたのであります。

ところが一軒忘れてた。最近出来たファッション・ビルの地下にあるキ○グコ○グというお店。しかも『本日中古品レジにて30%オフ』の張り紙が・・・。あああぁぁぁ・・・いかんいかんいかん、煩悩が煩悩が・・・。まぁ大したものはないだろうと、思う気持ちが既に煩悩に負けてる証拠。ついフラフラと店内へ。自然と手はブルーズ~ブルーズ・ロックのコーナーへ・・・。

何だ、この箱造りは・・・という訳で、何故かこういう時に限って「MCAブルースの古典」などというレコード3枚組のボックスなどが出てくるの。中村とうよう氏選曲・監修の黒人音楽がポピュラー化していく過程を見事にコンパイルした名コレクションだ。だいたい1920年代のカントリー・ブルーズから1940年代ぐらいのモダンブルーズまでをカバーしています。ジャケというか箱もほとんどダメージなしの帯付き、盤はピッカピカのミント!値札を見ると3,500円。とゆーことは2,450円じゃないの・・・結果レジへ直行。

結局買っちゃった訳ね♪でもこれ、予想以上に良いですよ。
レコードの面ごとにパートが分かれていて

Side A:1920年代のブルーズ
Side B:ピアノ・ブルーズとブギウギ
Side C:1930年代のブルーズ
Side D:女性シンガー
Side E:デュエットとグループ
Side F:アーバン・ブルーズ

と、色々な側面から黒人音楽の発展を捉えられるように工夫されているのです。特に「女性シンガー」と「デュエットとグループ」のパートは、ブルーズとジャズとR&Bの狭間の部分のお勉強にも最適です。素晴らしい!音源が音源だからノイズが多かったりするのも味であります。こーゆーのはやっぱレコードで聞かんとね。

しかし今月から来月にかけては忘年会とかいろいろあるんだけどなぁ・・・どーしよー・・・(怖)。

暮らしのサイケ日記「遂に購入!!の巻」(サイケ)

2005-11-27 06:08:07 | Weblog
いやぁ、買いましたよ、買いましたよ♪
どうしても欲しかったJade Warriorのファースト・アルバム、エア・メイル・レコーディングスからの紙ジャケ再発(快挙・・・涙)ようやくゲットであります♪

ジャケからキテますからねぇ・・・。とにかく今年のサイケ系ではこれと前身バンドJulyの紙ジャケ再発は快挙としか言いようがないね。えらい!エア・メイル・レコーディングスえらい!!

この1971年発表のアルバムは、とにかくサイケとプログレとフォークとハードロックの狭間にひっそりと位置する謎のアルバムなのです。ドラムレスで時にアンビエントにも響くハードなギターとパーカッションとベースのアンサンブルにフルートが絡んだりする謎の編成。ジャケからも想像可能なオリエンタルなテイスト、民族音楽っぽさ・・・どこを取っても一筋縄では行きません。好きだなぁ、俺こーゆーの好きだなぁ。番組でかけたら、また局長が頭抱えちゃいそうなヤツですわ♪

同時に再発されたセカンド・アルバムが最高傑作と言われていて、オリジナルのプレミアも最も高いらしいですが、ジャケからするとヤッパこっちでしょうと買ってきたものの、聞いてみると案の定セカンドも欲しくなっちゃいました。こーゆーのは早く買っておかないとねぇ・・・。