中央区勝どきヒューモニーのブログ

ボディケアサロン「ヒューモニー」を営むセラピストのあれこれ&サロンのお知らせ

やっぱり『鬼平』が好きっ!

2014年11月01日 | 日記
密偵であることを悪党どもに知られ、さらわれたおまさ(梶芽衣子)を救うべく、
アジトにひとり乗りこむ鬼平こと長谷川平蔵(中村吉衛門)。

平蔵を取り囲み「女(おまさ)の色か?」と聞く悪党一味に、

「貴様ら外道の刀で、あの女の色が斬れるかっ!!」

と決め台詞。
キレのある太刀さばきで一味を退治する平蔵。
物陰でその言葉を聞くおまさ―

腕に傷を負った自分を心配する同心たちに、
「一番深い傷を負ったのはおまさだ…」と部屋の奥を見やると
そこからほつれ髪のおまさが襟元を押さえて出てくる―

口元をきゅっとあげて爽やかに微笑み
「お役に立てただけでおまさは幸せでございます」
と三つ指をつくと、密偵に長居は無用だと告げ彦十(江戸家猫八)を連れて早々にその場を後にする…

悪党どもから女として屈辱的な仕打ちを受けたはずの
おまさの女の意地とその凛とした振る舞いに、
平蔵の、おまさに対する深い思いが込められた台詞に
私は身震いし、気づくと涙がほほをつたっているのでした。

ドラマ『鬼平犯科帳』第1シーズン第五話「血闘」のラストシーン。
おまさが初めて登場する回です。

大学生の頃、夢中になって観たこのドラマ。
20年たった今でも私のベスト1です。
当時どうやら私はそのあとの第2シーズン以降を観ていたようで、
第1シーズンの、おまさ初登場の回は現在放映中のテレビ埼玉で初めて観ることができました。

時代劇は数あれど、これほどまでに人間の機微を絶妙に表現した作品を私はこれ以外に知りません。
また中村吉衛門をはじめ、梶芽衣子、蟹江敬三、高橋悦史、篠田三郎、尾美としのり、多岐川裕美などそうそうたる名優たちの演技はその作品の魅力をいかんなく発揮し、ただただ惹きこまれるばかり。
私が20代はじめに初めて大人の男性の色気にめまいがするほどシビレたのも、この長谷川平蔵を演じる中村吉衛門さんでした。

池波正太郎の作品ということはもちろんですが、そのキャスティング、脚本、正確な時代考証、そして音楽―
すべてが素晴らしすぎてもう点数をつけるなんておこがましい。
かの水泳選手の言葉を借りるならば、
「もう、なんもいえねぇっ!」 です(笑)

観た後もしばらく引きずってしまい、
クリーニング店に預けていたコートを取りに行く道すがら思い出し泣きしそうになる始末(笑)

『鬼平』で涙したシーンは数えきれませんが、この回は、このシーンはおそらく、一生忘れないでしょう。。。


しかし…

以前より涙もろくもなりましたが、泣きの「ツボ」も少し増えてきたような。
とある学者が人間が涙もろくなるのは脳が老化しているからなのだ、
と言っているのを聞いてショックを受けたことがあるのですが、
いえいえ、やっぱり長い年月を経、多くの経験を積んできたからこそ物事に感じ入るツボが増えたのだと私は信じたいのです。
その方が、人生はきっと何倍も楽しい♪

さて、今日はその余韻に浸りつつ、エンディング曲『インスピレイション』(ジプシー・キングス)でも聴きながら片づけ作業をするとしましょうか…

最後までお読みいただきありがとうございました。


ボディセラピスト こにしえつこ

ボディケアサロン ヒューモニー
 東京都中央区勝どき2-15-1 
 TEL:050-1365-6029

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