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てのしごと~ながくて風土~

2023年もよろしくお願いいたします✨

最後のサトイモとサツマイモ。里芋と切り干し大根の煮物。

2016年04月17日 | 農家のごはん

九州地方での地震による影響で被害を受けられている方々が、一日も早くいつもの穏やかな生活を取り戻すことができるようお祈り申し上げます。ながくて風土 店主

11月頃にともに収穫したうちの畑のサトイモとサツマイモ。

先日、ついに最後のサトイモとサツマイモを食べて、昨年度産の我が家の芋類は種イモを残してすべて終了しました。今度は今年の11月にうまく収穫できたらまたいただけるかな~ってところです。

あまりイモ類は出荷をしておらず、秋にイベントなどにださせてもらってある程度の量になったら、大きなバケツにサトイモ、大きなアイアンバスケットにサツマイモを入れ、春の植えつけ時期まで日々の食事にゆっくり使っていきます。

…自分で芋を育てるまで、芋が何ヶ月ももつなんて知らなかったんです!芋たちが、どういう成り立ちのものかあまりわかっていなかったのですが、秋に穫れ、春までの貴重な貯蔵食だったのだと、作ってみてわかりました。

サトイモは痛みやすいので昔は買って来たらできるだけ早く使っていました。サツマイモもある程度は持つけれどこちらもできるだけ早く使うようにしていましたが、収穫後しっかり乾燥させれば(これが肝)、箱などで翌年の春まで余裕で貯蔵できるのでした。

注意することは、他の野菜は高温で痛むのに対してイモ類は低温にあてると腐ってくるということですかね。

なので、できるだけ冷えすぎないところで(わたしは玄関や階段の上に置いています)貯蔵するようにしています。カビや腐敗もこず、今年も両方のお芋を春まで美味しくいただくことができました。

…さて、3月くらいになって外の気温が上昇しはじめると、芋から芽がでてきます。あ、もう食べきれなきゃ…そして、そろそろ植え付けの時期だよ…というサインです。

この段階で、状態のいい大きくて形のいいサツマイモを2本選別して食べないようによけておきます。2個もあれば、うまく育てれば、うちで栽培するサツマイモの苗は十分作れます。

サトイモは、芋1個に対して1株になるので、芽が出始めたら植える分の個数がなくならないように食べていき、もうこれ以上食べたら種イモがなくなるな~と思った時点で畑に持って行っています。

冒頭の写真ですが、先週のおやつで子どもたちに蒸かした蒸かし芋です。急いでいるときは、圧力鍋の蒸しカゴにのせて5分蒸して食べています。金時芋と安納芋です。もう最後で、来年の秋まで食べられないよと子どもたちに出しました。名残惜しくいただきました。

そしてサトイモはこの煮物に!

この煮物、辰巳芳子さんの本に載っている煮物で、とても好きな煮物なんです。

もう小さいサトイモしか残っていないので剥くのが大変ですが、油揚げを水で戻した切り干し大根と、そのつけ汁で炊き、酒、みりん、しょうゆ、塩で調味して味が調ったらサトイモを加えて柔らかくなるまでコトコト煮ていく簡単でと~っても美味しい煮物です。

サトイモ、もう秋まで食べられないな~と思っていた時、ちょうど師匠から切り干し大根をいただいたのでこの煮物にさせていただきました。

【材料】

・里芋…1袋くらい(500グラムくらい)

・切り干し大根…1袋くらい(水で戻しておく。つけ汁も使用します)

・油揚げ…1枚

・酒…大さじ2

・みりん…大さじ2

・醤油…大さじ3

・塩…小さじ1/2

【作り方】

1)切り干し大根は水で戻しておき、里芋は皮をむく。油揚げは熱湯をかけて油抜きしておく。

2)切り干し大根は食べやすい長さに切り、油揚げも食べやすい大きさに切る。

3)切り干し大根とつけ汁を鍋に入れ火にかけ、煮立てば油揚げを加える。つけ汁の量が足りなければ水を差してかぶるくらいの水量に調整する。

4)コトコト20分ほど煮て混然一体になってきたら酒、みりん、しょうゆ、塩で調味する。

5)味が調ったら里芋を加えて、里芋がやわらかくなるまで煮て火からおろす。

…できたてもすごく美味しいし、冷まして味をしませて食べるのもとても美味しいです!

これで、我が家の芋類はなくなってしまいました。うまくいけば6月頃、畑でジャガイモが収穫できるでしょう…!

写真はないのですが、3月にサツマイモを、4月にサトイモを植え付けしてきました。

まだ芽が出てなくて今か今かと待ってどきどきしていますが、今年の秋もまたたくさんの収穫ができるといいな~と願い育てています。

サツマイモは6月か7月頃、ツルを切り出し苗にして広い場所に植えつけ、サトイモはそのまま埋めたところから芽が出て大きな葉を広げるので根本に土を寄せながら(これが重労働!)秋まで栽培していきます。

また畑レポします!

九州地方の地震による被害で、野良をされている方々も、この大切な植え付け時期になにも進められず大変だと思います。

被害を受けられているすべての方々が、1日も早く通常の生活が戻られるよう心よりお祈りいたします。


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2 コメント

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Unknown (ピッコロ(さいたま))
2016-04-17 23:15:43
美味しそうな煮物、
私も好物なのでよく煮たり蒸したりしていただいています。

そもそもイモ類は好きではなかったのですが、
里芋の煮物は、
自分で栽培し始めてから好きになりました。

次回帰省した際に最後の里芋を掘り起こして、
植付けを行う予定菜なので、
自家製の切干大根と煮てみたいと思います。
返信する
切り干しまだありましたか~? (mau)
2016-04-19 09:13:46
ピッコロさん

切り干しまだお手持ちでしたか?もう我が家はなくなっちゃいましたが、夏場もたまに食べたいので市場で購入してこようかな~と思っています。

お芋あまり好きじゃなかったんですね!自分で作った野菜ってもともとそんな好きじゃなくても食べますよね~
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