さて、前回は『樹氷』について書きました。
今回は、私が今までで一番寒かったと思う経験を書きたいと思います。
登山をしていると、ホント寒いときにぶつかるときがあります。
私が、温度計で確認することができた経験で、最も低かった気温は、奥日光戦場ヶ原で経験した-24℃です。厳冬期の1月下旬、冬型の気圧配置がくずれて移動性の高気圧が日本列島を覆った無風快晴で放射冷却で冷え込んだ朝です。平成一桁の頃だと思います。わざわざ冷え込みそうだと思い、車で行って朝まで車でエンジンかけて仮眠しました。キンキンでしたね。これがマイナス20度以下の世界かと思ったものです。
日光白根登山では、標高2300m付近の国境平でテント泊したときに-18℃でした。山の稜線では放射冷却がおこらないので、上空の気温そのままが反映されるのだと思います。
八ヶ岳でも、標高2400mにある黒百合ヒュッテで経験した-18℃です。夜の9時で-17℃だったので、これは-20℃以下まで行くかと思いましたが、風が出たりしてなかなか思い通りに冷え込みませんでした。
さて、私が体験した最低気温は、温度計で確認できたわけではありませんが、あの時が間違いなく私が経験した最低気温だろうと思うことを紹介したいと思います。
日光白根山登山の時に、早朝に国境平から日光白根山を目指したわけですが、五色山から前白根の稜線を目指さずに、真下にある五色沼に降りてから、避難小屋を目指すことにしました。
国境平を出る時で-18℃でした。手や足は寒さを感じるものの行動しているとそれほど寒さは感じないものですが、五色沼に降りていくと手指や足先がこれまで経験したことがないほど冷たく、ピッケルをつかむ手が痛いほどでした。あれは、間違いなく戦場ヶ原で経験した-24℃より低かったし、これまで経験したことのない寒さでしたので、-30℃以下まで下がっていたと思います。
五色沼は、日光白根山を登った方ならばわかると思いますが、奥白根山の北側に位置していて周囲を2350m前後の五色山や前白根山などの外輪山に囲まれていて、標高2170mに位置していて盆地となっていて、あの日は無風快晴の放射冷却で相当冷え込んでいたと思います。
五色山からの日光白根山です。この真下に五色沼があります。
この時の五色沼は、本当にキンキンに寒くて、-30℃以下まで下がっていたと思います。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
自分は温度計を持って行かないのでわかりませんが、-20度なんて見たら雪山に行かなくなりそうです。
指先が痛いうちはまだ大丈夫と思って歩いていますがその先は体感しない方がいいんでしょうね。
怖いもの見たさに温度計を持参してみようかな?
山の稜線上だとほとんと上空の寒気と同じだと思います。−20℃位でしょうけれど、森林限界を超えていると風の影響がもろです。樹林帯ならば風を避けられるので、−20℃でも行動していれば暖かさを得られると思います。
風のほうが怖いです。
五色沼では、間違いなく−30℃以下、ピッケルを持つ手が痛くて、何度も持ち替えながら歩いてました、
0041さん、低山からやり直しますので、今度連れててください。