こんにちは南仙台の父(hrperficio)です。
今回は中国国内で問題視されている投資対象のマンションなどの過剰不動産
について取り上げました。
新型コロナウイルスによって中国経済も大きな影響を受けており、不動産の
処理は共産党の重要課題となっています。
既に債権の支払い能力がなく、国外で破産申請を行う事業者も出ています。
国内では価格下落や共産党による建設への指導強制などもあって、その上で
マンションの品質そのものへの不安など様々な課題が生じています。
国民に不安を与えないような発信は共産党も行っていますが、実態が国民の
意向と合わない分だけ深刻さを増しているようです。
さて、これらの行き過ぎた過剰不動産の問題は中国経済に大きな影響を与え
ていくことになるのでしょうか。
写真は鑑定の結果となります。
左側が結果、右側が環境条件となります。
まず結果ですが、隠者のカードの逆位置が出ています。
隠者のカードの逆位置は閉鎖性や陰湿、消極的や無計画、悲観的や崩壊、無
神経や黒幕といった意味があります。
居住目的ではなく投機対象として建設され、地方政府も無秩序に対応してき
たツケは大きな代償となるでしょう。
また、共産党は更に締め付けを行って、個人にも応分の費用負担を求め、こ
れ以上の事態拡大を防ぐ方向を進めていき、負債を先延ばしにしながら処理
を進めていくことになりそうです。
その結果として、将来的な処分費用の拡大や維持費の増大なども起きます。
更に、国際的な信用不安視も重なっていき、中国への資金流入は大きく減っ
ていき、信用不安には至らないまでもドルを呼び込むような力は大きく削が
れることになり、更に欧米との経済的な対立に進むことになりそうです。
また、支えきれない事業者もあり、最終的に金融機関自体にも影響が及ぶこ
とになって部分的な経済崩壊のような状況も発生します。
これは建設や不動産だけに留まらず、製造業やIT関連も同様でしょう。
中国共産党は開放経済ではなく、統制経済による打開を選択して更に共産党
主導の締め付け策を強めることになるでしょう。
日本にもこの影響は飛び火することになり、対中依存の高い業種は中国との
関係見直しを迫られることになりそうです。
次に環境条件ですが、魔術師のカードの正位置が出ています。
魔術師のカードの正位置は才能や可能性、機会や感覚、創造や意志、手腕や
交渉といった意味があります。
本来であれば国際的な協調経済を志向し、安定的な形での課題対処が必要な
ところを、統制経済で乗り切ろうと考えています。
やはりこの考え方には無理があって、一旦は経済的なマイナス化は避けられ
ないにしても、長期的な成長不安を防ぐだけの力はあります。
残念ながら今の指導部に経済的なセンスに優れた人がいないことを示してお
り、過去の日本よりも悲惨な経済的な打撃をくらうことになりそうです。
こうしたことを防ぐためにもあらゆる面で開放策を取るべきだということを
示しており、現時点ではこれが難しいところもあるので中国の苦境を救うだ
けの道筋はほぼないことを示しているといえます。
中国には後戻りできない背景もあって、わかっていても方向を変えることは
できません。
それを捨てない限りは経済の凋落を防ぐ手がないことをカードが示していま
す。
残念ながら今後も中国経済は更に混乱していき、中国が意図してきた経済覇
権による地域制覇の夢も厳しくなっていきます。
この動きは今後の拡大していくことになるでしょう。
世界の目も中国から別の地域・国に移り始めており、日本も他人事ではあり
ません。
おそらくは日本よりも厳しい経済停滞が待っており、国内の経済格差が更に
大きくなったり、結果として富裕層が国を出るだけでなく、海外に資産を移
してしまうことで、より大きな基盤低下は避けられません。
日本はこうしたことが起きなかったので経済は低迷しても国の根幹が崩れる
ことはありませんでした。
国民の不満が更に高まるために共産党は更に外交・軍事で先鋭化せざるをえ
なくなり、外に不満のはけ口を求めることが今後は増えていきます。
中国経済との向き合い方はすでに風向きが変わっていることをしっかりと日
本も認識しなければならないようです。