こんにちは南仙台の父(hrperficio)です。
今回は構造的な問題とも指摘される自動車メーカーの不正検査を取り上げて
みました。
実際には不正検査は自動車に限らず多くの製造業でも指摘されています。
様々な背景がありますが、コンプライアンス意識の弱さを指摘する声もあり
ます。
多くの下請け企業を抱えて影響度が大きい自動車業界は一度問題が発生する
と日本経済に大きな波紋を拡げます。
果たして今後も自動車メーカーの不正検査は続くのでしょうか。
写真は鑑定の結果となります。
左側が結果、右側が環境条件となります。
まず結果ですが、星のカードの逆位置が出ています。
星のカードの逆位置は失望や絶望、無気力や見誤り、放棄や時代遅れといっ
た意味があります。
結果としては今後も構造的な問題として継続していきます。
今はトヨタグループの問題が指摘されていますが、これはトヨタに限った問
題ではなく、自動車産業や日本の製造業そのものが抱える問題です。
一部には規制緩和で検査項目を減らすべきという指摘もあります。
こうした指摘ももっともなところはありますが、何よりも検査そのものが持
つ意味であったり、規制そのものの意味合いといったものにも問題がありま
す。
一方で製造だけでなく運用面の問題による不正整備や車検制度など、自動車
の抱える構造的な問題が広く存在します。
本来は指導を行うだけでなく、産業界の構造的な問題にも踏み込んで経産省
や政治がしっかりと検証すべきところもあります。
最近は電動化だけでなく、自動車そのものがシステム化されており、昔の考
え方では解決できない問題もはらんでいます。
責任をメーカーや現場だけに押しつけるのではなく、包括的な形で改善を図
るべき時期にあることをカードは示しています。
日本の製造業がすでに時代遅れになっているといえます。
次に環境条件ですが、愚者のカードの正位置が出ています。
愚者のカードの正位置は自由や型破り、純粋や可能性、始まりや好奇心とい
った意味があります。
前述した通り、企業の責任や現場責任にしている間は何も解決しません。
これはトヨタだけでなく、日産・ホンダも他人事ではありません。
また、多くの製造業が抱える病巣です。
補助金や単なる規制緩和で問題解決できた時代は過去の話です。
これからやるべきことは製造の構造改革でしょう。
本来は根底にある問題から手をつけざるを得ませんが、考え方が大きく変わ
らない限りは難しいといっても良いでしょう。
なかなか政治の世界も行政も流れは変わらず、昭和の成功体験で満足してい
る感じもあります。
抜本的な解決がない限りはあらゆる製造で構造的な問題となって、いずれは
生活や産業にも影響を与える大きな病となりかねません。
発想を変えて、アプローチを変えることは言うまでもありません。
こうした議論がまったくないのも日本の厳しい実情でしょう。
しばらくは不正が続くことになるでしょう。