こんにちは南仙台の父です。
ウクライナ情勢はここにきて直接交渉の場がトルコで行われるところまで進
展をみせました。
ただ、まだ外相レベルの話し合いに留まっており、最終的な合意形成に至る
までには紆余曲折も予想されています。
トランプ大統領もなかなか停戦が実現できないことに苛立ちを隠せない状況
もあって、ロシアに対する制裁をちらつかせるなど過去とは違った状況も出
ています。
大方の予想ではプーチン大統領の出方しだいにより今後の趨勢が決まるとの
見方もありますが、先日の一方的な停戦でも戦闘地域では手を緩めることは
しませんでした。
果たして停戦調停によって停戦は合意できるのか、その結果として米露対立
は激しくなるのかを占ってみました。
写真は鑑定の結果となります。
左側が結果、右側が環境条件となります。
まず結果ですが、運命の輪のカードの逆位置が出ています。
運命の輪のカードの逆位置は急激な悪化や別れ、すれ違いや危機といった意
味があります。
残念ながら停戦は一時的には合意できても、ロシアだけでなくウクライナ側
も停戦を守らず攻撃が続いていくことになります。
また、最終的な合意の条件もロシアが示すものがかなり現実的なものともな
らず、合意しにくい状況が継続します。
トランプ大統領も最終的には合意を諦めて中立を決めることになるでしょう。
もちろん、これは自分は最大限努力したにも関わらず、分からず屋の両国が
まったく応じることがなく、自分には何ら非がないと宣言すれば支持層には
通じます。
また、北朝鮮やイランなどがロシア支援を更に拡大し、米国も中東情勢で動
きが取れなくなるなど更に停戦を形成する動きも弱まっていきます。
米国も表立っては支援はしませんが、欧州などのウクライナ支援を妨害せず
、従来とは違った見解を見せてくることになります。
運命の輪のカードは悪い転機を予感するカードでもあり、別れを示す意味合
いも持っています。
最終的には国際的な分断が更に進んでいくことを示しています。
次に環境条件ですが、正義のカードの逆位置が出ています。
正義のカードの逆位置は不正や不公平、偏向や不安定、一方的や不正な立場
といった意味があります。
合意形成できない理由は単に一つだけです。
少なくとも2023年3月の侵攻開始時点に戻ることが最大の課題となりますが
、トランプ大統領が現時点での占領地域のロシアの支配を事実上認める判
断をしてしまったことも大きな問題です。
すでに2010年代からの侵攻などで欧米がロシアの立場を黙認したことをプ
ーチン大統領は見逃さず、落としどころとしてこれを踏襲した停戦が最低
限の条件にしています。
しかし、欧州は更にモルドバなどへの侵攻やバルト三国などを狙ったロシ
ア系住民の保護を謳い文句とした更に進める懸念が存在します。
簡単な妥協は1930年代後半のナチスドイツと同じ口実を与えることになり
かねず、ナチスドイツもドイツ系住民の保護を目的にスデーデン地方への
支配を行ったりしています。
こうした事実を理解している欧州も簡単に認めにくくなっているだけに、
今後は手をつけにくい状況が更に待っています。
何度かこの鑑定でもロシアの侵攻を鑑定していますが、数年では終わらず
に10年以上の泥沼化することが視えていたり、簡単に停戦合意もできない
といった内容も出ていました。
相変わらず風向きは変わっても状況は変わっていません。
おそらくロシアが事実上敗北しない限りは解決できないかもしれません。
ウクライナが2014年まで時間軸を戻す考えを示せば更に泥沼化します。
ロシアが侵攻前の状態にまで戻らない限りは停戦はできないでしょう。
