こんにちは南仙台の父(hrperficio)です。
今回は高齢化、少子化の影響だけでなく、web全盛によるメディアとしての
地盤沈下が激しい新聞社を取り上げてみました。
すでに大手紙でも夕刊の廃止は当たり前となり、一部の地域では発行そのも
のがなくなるといった事態も起きています。
意外に知られていないと思いますが、新聞社の抱える印刷工場では自社以外
の紙面印刷だけでなく、各種の印刷請負なども行っています。
こうしたものを年々姿を消しており、印刷工場の統廃合や集約化なども進め
られてきました。
しかしながら新聞購読者が大きく減少し、コンビニなどで買って対応する高
齢者も増加する中で、一定の発行部数を確保できない状況となり、大手でも
経営の厳しさが増しています。
果たして、生き残りのために大手4紙でも統廃合の動きが出るのか、今回は
占ってみました。
写真は鑑定の結果となります。
左側が結果、右側が環境条件となります。
まず結果ですが、教皇のカードの逆位置が出ています。
教皇のカードの逆位置は保守や頑固、束縛や躊躇、逃避や虚栄といった意味
があります。
結果から考えると大手紙の統廃合による生き残りは事実上無理です。
やはり、政治的な指向も関わる内容のため、産経と朝日が統合するというこ
とには無理があります。
これは読売と毎日の組み合わせでも同様です。
また、統廃合すればこうした右から左までの政治指向を反映するメディアが
消失することを意味しています。
そういう意味で、これは自殺行為に近い策でもあるため簡単には行きません。
おそらく、悩み抜いた挙句にタコが足を喰うような形で縮小し、いずれは消
滅するであろうことを意味します。
教皇のカードのには連帯や協調といった意味があります。
おそらくは自滅の道を歩んでいき、歴史によって消えていく役割を失った遺
物となるでしょう。
新聞を支える左右の両面で保守的な高齢者層には主義主張を変えるだけの大
胆さもなく、経営陣も長年の意識を変えることは決断しにくいところがあり
ます。
テレビなどと違って報道主体の目的があるメディアであることも命を縮める
一因となります。
次に環境条件ですが、戦車のカードの逆位置が出ています。
戦車のカードの逆位置は暴走や不注意、身勝手や失敗、焦りや挫折、狭い視
野や劣勢といった意味があります。
残念ながら救うための手段・方法もなく、自滅していく運命であるために自
然消滅する選択しかないのが実情です。
ネットでの生き残りを模索する動きもありますが、これもあまりうまく行っ
ていない実態があります。
また、新聞を必要とする層とは親和性もないため、仮に課金によるビジネス
を行うにしても弱く、特に日本では限界もあります。
これは大手紙だけでなく、地方紙や特殊な新聞にも同様な話があります。
また、環境保護要素が関係したり、電子データによる保存の一般化、双方向
発信の一般化などもあって、一対多のメディアの生き残りは難しくなる中で
新聞の持つ特徴が逆に自身の首を絞める形になっています。
おそらくここ5年程度で事業停止する新聞社も出て来るでしょう。
また、販売店の縮小や物流問題などもあって、コンビニで新聞が買えるのも
時間の問題となっていきます。
情報弱者をどうするか、新聞の持つ一定の役割をどうやって補完するの
か、様々な課題を克服できずに先に新聞社が消滅することもあり得ます。
すでに助けることはできない状態まで進んでしまっているといった方が正し
いかもしれません。