「我々はなぜお金(自国通貨)を欲しがるのか？それは政府が税を課すからだ」
これは私が現代貨幣理論(MMT)を学ぶなかで最も感心したことだ。
以前の私を含めた多くの人々は、お金を欲しがるのは物やサービスを購入できるからだと思っていた。
確かにそれもあるだろう。
しかし買い物をするのに必ずしも日本円である必要はない。
商品券でもいいじゃないか。
我々国民は徴税されることによって、政府に統治(支配)されているのだ。
なるほど、武力(暴力)で支配するよりも平和的で低コストだ。
あなたが銀行から1000万円を借りるとあなたの銀行口座に1000万円が振り込まれる。
この預金は「無」からきている、つまり預金が創出されているのだ。
お金の誕生である。
ではあなたが借りた1000万円をすべて返済したらどうなるか？1000万円のお金が消えて無くなるのだ。
貸借関係が発生すればお金が生まれ、貸借関係がなくなればお金も消えるのだ。信じられないと思う人もいるかもしれないが、これが「事実」なのだ。
お金の本質とは債務と債権の記録なのだ。
しかしこの概念を理解できない、受け入れられないという人が世の中に多いようだ。