-「ドクターヘリ」ってなにー
先日、市街地区長会総会で、豊岡病院の担当が「ドクターヘリ」についての説明を行った。また、今夜、豊岡区長協議会が開催され、その中で、市長が「ドクターヘリ」が運用開始されたことの報告をした。
「ドクターヘリ」とは、救急医療に必要な医療機器や資材を装備したヘリコプターに救急専門医師や看護師が乗り込んで、救急現場に向かい、現場で速やかな救急処置を行い、救急医療機関にない搬送するヘリコプターのことである。別名「空飛ぶ救命室」と呼ばれている。
この「ドクターヘリ」が、今週の月曜日から運行されている。
ただヘリコプターなので、どこにでも降りられるということではない。予め、決められた指定場所にヘリが着陸し、救急車で運ばれた患者を診断し応急処置をして救急病院に運ぶのである。当然、空を飛ぶので所要時間短くて済むし、ヘリの中で既に治療が初めっているので、普通なら命を落とすような病状でも一命を取り留める確率は極めて高く、後遺症の出る確率は逆に極めて低くなる。山間へ基地では、画期的なシステムであり、大いに期待されるところである。
時速200~300kmで飛行するので救急車の約3倍の速度である。場合によっては、半径50km(15分)~100キロ(30分)のエレアにある救急病院への搬送も可能になる。
このヘリは、365日毎日運航しているが、おおむね午前8時30分から日没30分前までの出動になっている。これは、安全第一と有視界飛行を原則としているからである。
悪天候で視界が悪い場合や夜間は飛べないことになっている。豊岡では、晴れの日でも霧の発生で運行開始が遅れる場合がある。これを補完する意味でドクターカーシステムの導入が必要となり現在検討されている。
ドクターヘリには、通常は、操縦士1名、整備し・機関士1名、ドクター2名、
ナース1~2名が搭乗し、付き添い家族が1名付くときには、ドクターが1名になる。
ところで、ドクターヘリの利用料金は、ヘリコプターでの搬送料金は無料である。ただ、医療行為に対しては医療保険の範囲内で医療費が必要である。
現在全国で、ドクターヘリは、16府県で18機が出動しており、診療件数もかなりにのぼっているが、日本海側では、豊岡が初めてであり、大いに期待されているところである。
因みに、近畿地方では、大阪大学付属病院と和歌山県立医科大学に設置されている。
ドクターヘリの要請は、まず119番に通報し、それを受けた消防署が要不要の判断をし、必要を認めたら、指定場所にヘリを要請する。その場所までは、救急車で搬送し、ヘリのドクターにバトンタッチすることになる。
市長は、「このような救急医療の整備が進むことは、豊岡が少しずつ魅力のある街になっていくことであり、住んでみたくなる街に近づくことになる。さらに、秋には、ドクターカーの制度を実現すべく努力しているという。
現市長は、コウノトリ市長といわれているが、なんのなんのスケールの大きな理念を掲げ、それに向かって一歩々々着実に豊岡市を変える努力を懸命にされていることに敬意を表したい。