北岳

夏山の最初は、幼馴染と北岳を歩いてきました。

北岳は、親方が「山嫌い」になった想い出の山。
最初は高校生の頃、雨の中震えながら白根御池小屋で撤退。
前回は、風雨と霧で肩の小屋で撤退。
さて、３回目となる今回は・・・

金曜日の夜、新宿からいつもの山梨交通の深夜バスに乗り込み、１時から４時過ぎまで仮眠をして翌朝に備えます。


仮眠所から広川原からバスで移動し、6時半頃には広川原へ


新しくなったインフォメーションセンターでゆっくり朝食とトイレを済ませ、登山届けを提出


２年ぶりのテント泊に少し緊張しつつ7:40に出発です。
今回はこそは上向いて帰ってきたいと願いつつ懐かしいつり橋を渡ります。


歩き始めはイマイチの天気ですが、沢沿いの陽射しに期待も


久々のデカザックで、歩き始めはなかなか辛いものがありました。




雪渓は前回来た時より大分大きくイメージと違いました。
アイゼンは付けず、スプーンカットに丁寧に足を置いて登ります。


下界の酷暑が信じられない天然クーラーの中を
ガスの中に消えてゆくヒト、ヒト、ヒト。


二俣で休憩です。10:30
親方は途中で何度も足が攣ったせいもあり、時間かかってます。


このあたりで八本場のコルからファイブフィンガーズを履いて
下って来た外人さんと話をしました。
雑誌でしか見たこと無かったファイブフィンガーズ、よりによってココ？
もちろんアイゼン無しだゼ、ワイルドだろ～っ！？


親方達は右俣のお花畑コースへ向かいます。
登りは辛いけど、オジさん達も花でエネルギー再充填。














残雪がぼちぼちの小太郎山へ出て漸く尾根道です。


テント場は前回以上の混雑で、肩の小屋から少し離れた所へ設営


尾根の直下ですが、風はハイマツが防いでくれる絶好の場所。
少し斜めですが、この際多くは望みません。


まっ、多く望めるような状況でも無かった訳ですが


ビールとワインで至福の時を過ごしていると、雲が切れ始め


明日への期待の陽射しが


北岳の後ろには青空も。明日は絶景をみせてくれるのか




甲斐駒みて、幼馴染は「秋にはカイコマ」を決意だそうで
しっかり、トレーニングしとけよ！


北岳直下ももちろん花が咲きまくっていました。









夜中にはだいぶ雨が降っていましたが、翌朝には・・・
生憎、青空はなくガスガスの夜明け


風は強いですが、今回こそは頂上を目指せそうです。


三度目の正直って事で、漸く会えた三角点にスリスリ


生活習慣を変えなければならないオジサン達、頑張りました。


山頂はやはり凄いヒト、ヒト、ヒト


帰りは肩の小屋でビールを飲みたい友人を制して草すべりへ


御池が見えているのに終わりが来ない下りに苦労しつつも


白根御池のテント場へ到着。
ここから登ると荷物少なくていいのかな


上はまだ雲の中。この後晴れるという予報もありましたけど。


白根御池小屋は、親方最初に来た小屋は雪崩で倒壊して
綺麗な小屋に変わっていました。

まだこの先も2時間下るのに生ビールが我慢出来ないヒト


案の定、下りでへばって休憩に次ぐ休憩・・・


友人は翌日新車の納車、親方は翌週末からの北海道旅行の予約をする予定でしたので、戻らないと家族に何を言われるか分かりません。

最後はバスに間に合わずに広川原山荘に泊まりかと一時は覚悟しましたが、どうにかギリギリで間に合いました。


３回目の北岳、頂上からの眺望は残念でしたが、友人と共に酒の肴になる想い出沢山の夏山を楽しんで参りました。

やっぱり3000m超の夏休みは最高です！！