6/19(木)の、フリー走行で始まり、
6/22(日)決勝戦までの全ての日程が終わりました。
結果としまして、
GAZOO Racingチームは
参加3台が全て完走、クラス優勝という
素晴らしい成績で終えることが出来ました。
私なりに、応援し、Uetreamの放送を観たり聞いたこと、
感じたことや、調べたことなど書き綴ってみます。
まずは、ニュルブルクリンク24時間耐久レースが
何故過酷なのか。
一つには、サーキット場の作りによりますね。
1.サーキットコースが長い
サーキット場としては世界一長い。
全長:25.378km
長いため途中で接触、トラブルが発生しても
ピットに戻るまでが長く、戻れないことも多くなります。
F1開催のコースでは3.340km(モナコGP)~
6.973km(ベルギーGP)程度。
富士スピードウェイ:4.563km
鈴鹿サーキット:5.807km
サルト・サーキット(ルマン24):13.629km
2.コーナーが多い
サーキットが長いこととも関係しますが、
超高速から超低速まで多種多様なコーナーがあります。
全コーナー数:170
また、山間部にあるので、ブラインドコーナーが多く
接触事故も多くなる。
バンクが付いているすり鉢状のヘアピンがある。
(Caracciola Karussell:カラツィオラ・カルーセル)
またドライバーにとって、全コースを把握するのも大変で
長時間緊張を強いられます。
レースなら緊張するのは当然ですが、
コーナーの多さは、更に緊張を高めることでしょう。
富士スピードウェイ:16
鈴鹿サーキット:18
サルト・サーキット(ルマン24):38
Ustreamでも説明されていましたが、
こんなに多いコーナーをどうやって覚えるのか?
実際のコースを多く走ればイイには当然です。
でも、Sony PlayStation2用のソフト
「グランツーリスモ4」から始まりました、
レースのシュミレータゲームが使われています。
シュミレータゲームでコースレイアウトを覚えてから、
本物のニュルブルクリンクを走ると、
効率がいいそうです。
自動車メーカーのテストドライバー育成過程にも、
グランツーリスモが取り入れられているようですよ。
早速今回のレース中の走行動画を早送りしてアップされていました。
100号車の アストンマーチン Ventage N430です。
(総合39位)
全コース1周を1分18秒で見ることができます。
38~39秒にあっという間に、48号車 LEXUS LFAに抜かれています。
3.コース幅が狭い
コース幅:平均8~9m
富士スピードウェイ:15~25m
鈴鹿サーキット:10~16m
サルト・サーキット(ルマン24):13m
Ustreamの映像を見ていて、総合1位、2位の争いが、
映し出されていました。
コースの真ん中に周回遅れの遅い車が!
次の瞬間、2台は左右に分かれ、遅い車の両側から
抜いていきました。
コース幅が狭いので、3台並べばコース幅いっぱいですね。
たくさんのクラスの車が、同時にコース上を走りますので
車が多いときは、遅い車でコースを塞がれてしまいます。
遅い車は、絶えず後ろから迫る車に注意しないといけません。
前を見るより、バックミラーを見る方が多かったりして。(笑)
4.コースの高低差が大きい
高低差:約300m
Ustreamで画面を見てると、
本当にアップダウンが多く、ジャンプスポットもあります。
少し古い動画になりますが、F1のドイツGPが
ニュルブリクリンクの北コースで行われていました頃の
動画です。(1967年)
車は完全にジャンプしていますよ。(笑)
リアウイングが無い等、今の車とは大分違いますね。
ダウンフォースが無い為、余計にジャンプしているかも。
5.コースにアンジュレーション(うねり)が多く、
上記2,3,4との関係もあり、
平均速度が遅い
コースのラップレコード、レースでの平均時速を見れば
明確な差として現れます。
2014ニュルブルクリンクの記録から見ますと
総合優勝しました、Audi R8 LMS ultraが24時間で
159周
平均時速:168.1km/h
日本勢最高位の11位に入りました
LEXUS LFA Code Xが
151周
平均時速:160.0km/h
コースのラップレコード(北コースのみ:20.832km)は
6分47秒50
バガーニ・ゾンダ R(サーキット走行専用車)
ドライバー Marc Basseng 2010年6月29日
平均時速:184.0km/h
量産市販車世界最速記録
7分8秒679
2014年式日産・GT-R NISMO N Attack Package
ドライバー ミハエル・クルム(クルム・伊達公子の夫)
2013年9月30日
平均時速:175.7km/h
この時の、動画(オンボードカメラ)がありました。
時間のある方は、じっくりコースを見て下さい。
スタートからゴールまで、ノーカットの記録です。
また、ドライバー本人の解説付きです。
出来れば、全画面で見て下さいね。
このコースが、普通のサーキットではないのがよく分かると思います。
サーキットというより、山岳コースという感じですね。
またコースもやはり狭いです。
ジャンプもしているようです。
これが、24時間走っていますと、徐々に車へのダメージを
与えるのでしょう。
ルマン24のサルト・サーキット(一部公道区間を含む)
Team Oreca Matmut プジョー・908 HDi FAP ,LMP1
3分19秒074
ドライバー ロイック・デュバル 2010年
平均時速:246.5km/h
今年のルマン24の記録は
アウディ R18 e-トロン・クワトロ 379周
平均時速:215.2km/h
トヨタ TS040ハイブリッド 374周
平均時速:212.4km/h
驚異的な数値だと思います。
しかし、一方ニュルンブルクリンクのコースがいかに難しく
スピードの出せないコースか
お分かりになると思います。
ニュルブルクリンクの24時間レースとコースについては
1回の記事で済ませるつもりでしたが、
長くなりましたので、残りは2回目に続きます。
私の記事へのリンク
【速報】ニュルブルクリンク決勝結果 Gazoo Racingチーム全3台クラス優勝!
関連リンク
ニュルブリクリンク(Wikipedia)
ニュルブルクリンク24時間レース(Wikipedia)
ニュルブルクリンク24時間レース 2014 エントリーリスト
マツダ、「MX-5」でニュルブルクリンク24時間レースに参加
そこを実感して貰えるように動画やリンクを駆使した紹介は流石です!?その2も楽しみです。
お読みして、動画を見て、だんだん興味がわいてきました。
さすがpapaさん、周到に調べてますね。
次回が楽しみになってきました。
流石ですね・・・って何が?(笑)
細かく調べて、解りやすく説明してますね。
やはり機械より人間の集中力が凄まじいと実感しました。
私は横でビールを呑んで観戦してる一人で有りたいです。(笑)
結局書きませんでしたが、実は私・・・・
数年前まではゲーマーでした~
プレステも1.2.3と全部持ってましたし、グランツーリスモはオール金持ってました(これはやらない人には分かりませんが)
グランツーリスモも全作持ってました。
レースゲーム好きの私・・・・
実際ルマンもニュルも24時間レースを走りきってます(本当に24時間走るんですよ)
平均スピードの差はルマンには長い直線が有りますからね~
今はシケインが2個有りますが、昔はずっとストレートでしたね!
シケインがある今でも直線は結構長いので、最高速は結構出ると思いますよ~
最近は見てないので分かりませんが、レースでは350キロは出してるのでは?
因みにゲームだと400キロでますが(笑)
それに比べてニュルは・・・
ゲームでも本当に走り難いです。
まずはギャップが酷いですよね~
ゲーム中でも何処へ吹っ飛ぶか分かりません(笑)
なので結果的には踏めないんですよね~
レイアウト的には踏めても、ギャップがあるのでパーシャルで通過しなければいけない所が多いです。
おっと・・・これ以上書くと・・・オタクがばれる(笑)
いやぁ~、horibonpapaサン ッス!
この調査力!!
脱帽ですm(__)m
しかも、上位常駐のブロガーサンらしく、分かり易い解説ありがとう
ございます。
殆ど興味の無いレースに興味持っちゃいそうな、私がいます(笑)
でも、燃費+弄りしか能の無い私には、レースの記事は無理の
様です(-_-;)
こんばんは。
私は、グランツーリスモのゲーム名はもちろん知っていますが、
ゲームはやったことがないのですよ~
大体運動神経の悪い私に、こんなレースのシュミレータゲームは絶対無理です。
自覚していますので、最初からやらないのです。(-_-;)
YouTubeの動画を見る分には良いですが、
攻めるような走りは、絶対できないですね。
見てるだけで十分ですわ。
ゲームでも、やはり難しいのですね!
その辺の、シュミレーションもちゃんとできてるのでしょうね~
こんなコースを、24時間走るのって考えられないです。
オンボードカメラの動画を見られたら、
またゲームがやりたくなってくるのではありませんか?
こんばんは。
私も元々レースに興味があったわけではないのですよ。
TWPポイント稼ぎに、いろいろ調べていて興味がわいてきました。
その為、当初思っていたよりだんだん長くなりまして・・・
投稿も分割しないと、見にくいと思ったんです。
また、追加で調べていると、面白いことが出てきましたので、
次回に・・・TWPポイントの締め切りが近いので、近日中に
記事をアップします。
次回をお楽しみに!(笑)
こんばんは。
元々、レースのことはよく分かっていませんでした。
ちょっと、TWPポイント稼ぎのつもりが・・・ドツボに!
随想さんに言われましたが、ポイント稼ぎでそこまでしなくてもって。(笑)
調べだしたら、止まらない!
しかし、YouTubeの動画を見て、
こんなコースでよく24時間限界を攻めて走れるものかと思いますね。
レースの走りはしたくないですね。
レースの中継を、ビール飲みながら観戦するのが、
一番です!
こんばんは。
元々、TWPポイント稼ぎで書き始めたのですが・・・
気がついてみると、だらだらと!
やたら、長い!(笑)
私も、TWPポイントが無ければ、ここまで興味がわいたか、不明ですね。
でも調べると、なかなか面白いです。
それを、皆さんに伝えたいだけですね。
神輿ベンケイさんも、興味を持ってください!
私は、単に調べ事が好きなだけですから。(笑)
ありがとうございます。
サーキットは走ったことがありませんが、コース幅が狭いのはドライバーにとって大変ですね。
しかも、速度差も大きいし。
冨士は広いんだなぁとつくづく…。
また、冨士でF1やって欲しいけど…などと余計なことを考えてみたり(^^;
やはり、プロもグランツーリスモみたいに、シミュレーターで覚えるのが大事なんですね。
早くも来年のニュルが楽しみになってきました(笑)