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【伊坂幸太郎】クジラアタマの王様

2022-09-07 21:35:15 | 小説・マンガ感想

「クジラ頭の王様」の意味はラテン語、ということだけ言っておこう。(答えは実際に読んでみてください)

 

<あらすじ(抜粋)>

記憶の片隅に残る、しかし、覚えていない「夢」。自分は何かと戦っている? ――製菓会社の広報部署で働く岸は、商品への異物混入問い合わせを先輩から引き継いだことを皮切りに様々なトラブルに見舞われる。悪意、非難、罵倒。感情をぶつけられ、疲れ果てる岸だったが、とある議員の登場で状況が変わる。そして、そこには思いもよらぬ「繋がり」があり……。伊坂マジック、鮮やかなる新境地。

 

 

誰しもが、夢で見たものが現実に起こってほしいと思ったことはあるに違いない。しかし、夢で起こったことが現実世界とリンクしているのでは?と思うことはまずないであろう。

実際にはそんなことはあり得るはずがない。でも読み進めていくうちに、そういえば悪い夢を見た後って自分にとってツイてないことが起こる確率が高いような気がしてきた。おそらく気のせいであるし、確率的に多かったとしても別の要因が大きいと思われるが。

 

小説としては珍しく、ところどころに絵が挿入されてありました。最後のあとがきで伊坂さんのコメントがありましたが、アクションシーンを表現するとなると文章だけでは難しく、そこで絵を挿入するという手法をとったとのことでした。読むほうとしては描写がつかみやすく、かつ絵自体も必要最低限ということで読者自身のイメージも持たせつつ読み進めることができました。

 

あとは全くの偶然とのことでしたが、このご時世を思わせるような描写もありました。ただ出版されたのはパンデミック前ということで、もしかしたら時代を先読みしていたのかもしれませんね。全くの偶然であると後書きしていましたので、過度な深読みは禁物です。

 

 

 

じゃこの辺で

 

 


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