本のない絵本

ものづくり作家なりそこないが一人前を目指して奮闘する記録です。

第十六話:新作アップとオリジナルポストカード(ものづくり作家なりそこないが一人前を目指す話)

2021-01-31 20:55:00 | ものづくり作家なりそこないが一人前を目指す話
耳飾りをCreemaにアップしました。



作品の表示を「展示のみ」にしていただくとご覧いただけます。


販売は明日、2月1日(月)の20時〜を予定しています。
ギリギリのお知らせになってしまい申し訳ありません。。

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さて、ちょっとしたおまけがてらオリジナルのポストカードを作ってみました。



セブンイレブンのコピー機で簡単に印刷できます。
ハガキサイズのクラフト紙を持ち込みで使用しました。
仕上がりも綺麗でなかなかお勧めです。



耳飾りだと、実際そのモデルになった風景の写真のポストカードを同封するのもありですよね。
「旅する刺繍のお話」を使えば、オリジナリティーも出て良さそうです。



そういえば先日、ポストカードサイズで「本のない絵本」のカレンダーがあったらいいな。
という素敵なアイデアを、友だちからもらいました。
とっても楽しそう!こちらも少しづつ計画して行けたらと考えています。

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あと最近、とっても嬉しいことがあったんです。
先日Creemaで作品をご購入くださった方が、このブログを通して知ってくださった方でした。

作品への思いを知ってくれている方のもとへお送りできるなんて、私は本当に恵まれていると思います。

また、今回再スタートに向けて新しく始めたブログが、きちんと意味のあるものだったと実感することもできました。

一人で活動をしていると時たままれに、なんとも言えない孤独を感じることがあります。
そんな時私を支えてくれるのは、私の作ったものを好きだと言ってくれる方たちです。

これまでいただいたあたたかい言葉や、やり取りなんかを思い出すと、元気がでて、がんばろうと思えます。
それはお金以上のもので、その形のないものが得られるから、創作活動を続けられているんだと思います。

いつも本当にありがとうございます。

これからもいろいろ精進していきたいと改めて思いました。

マイペースにはなりますが、今後ともよろしくお願いいたします。








第十五話:耳飾りのモデルの刺繍(ものづくり作家なりそこないが一人前を目指す話)

2021-01-24 19:29:00 | ものづくり作家なりそこないが一人前を目指す話
皆さまこんにちは。
少しだけお久しぶりです。

耳飾を販売するにあたって、作品の魅力を伝える一つとして、着画イメージ用の刺繍ボードを作ってみました。


アクセサリーって、それ自体の造形はもちろんですが、人が身につけて初めて本当の姿を表すものなんじゃないかなと思っています。


(↑以前作ったゴッホの作品をモデルにしたピアス)

実際につけてみた雰囲気はお客様が気になるところだと思い、どうやって写真でお伝えしたらいいのか考えました。



前の記事では、新聞の女の子をモデルに写真を撮っていましたが、そもそも知らない人を勝手に販売サイトのモデルにするのってよくないよな…と思い。

また実写の場合、一点ものだと販売する作品を実際につけて写真を撮ることになるわけで、そこに抵抗を感じる方がいるかもしれません。
そして、そもそも自撮りが苦手です。


(↑いろいろな粗を隠すべくとても時間のかかった自撮りの着画)

そこで、着画モデルの女の子を刺繍で作ろうと思い至りました。



おしゃれな線画を目指しましたが、私にはこれが限界で…
ですが、イメージを形にできて満足です◎

イラストの技術をあげて、正面バージョンやブローチ用の胸もとバージョンを作るのもいいかもですね。

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そして、耳飾りの金具部分も作りました。



ピアスかイヤリング(バネ式)かお選びいただけるよう、2種類を準備。
購入後にパーツをつけて完成させてからの発送です。

販売開始は区切り良く2/1(月)あたりにしようかなと思案中。

2ヶ月に1回くらいのペースで、たとえ品数少なくても、新作をアップできたらと考えております。

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さて、前回から少しSNSをお休みしていたのですが、仕事がはじまり疲れがでて、自由時間はひたすら寝てだらだらしてました。

疲れた時は無理せず休むのがいちばんです。
ちなみに私の回復方法は、誰にも会わずに死んだようにただひたすら寝ることです。

少し変わった仕事内容には、まだまだ気疲れして、自分の至らなさに凹む日々ですが、それでもできることを少しずつ増やして、たくさん動けるようになりたいなと思う今日この頃。

そろそろだらだらするのにも飽きてきたので、もの作りしたい欲が静かにふつふつと湧いてきました。
描きたい絵もあるんです。
春っぽい、明るい絵が描きたい。

まだまだ寒い日が続き、悪いニュースが続く日々ですが、どうぞ皆さまご自愛くださいね。
本日も最後までご覧いただきありがとうございました。
不定期更新ですが、今後ともよろしくお願いいたします。

HP





第十四話:モスクワの耳飾りと旅ノート(ものづくり作家なりそこないが一人前を目指す話)

2021-01-10 18:25:00 | ものづくり作家なりそこないが一人前を目指す話
フランスのアルルに引き続き、ロシアのモスクワの耳飾りを作りました。



カラフルですが、周りを囲むゴールドのおかげで、大人っぽい仕上がりにできたかなと。

そしていろんな色が入っているので、案外いろんなお洋服に合うのではと思っております。



今回は、ロシアと言えば!な、聖ワシリイ大聖堂をイメージしています。

カラフルな屋根の模様や、内装の模様をパズルのように当てはめて刺繍しました。



実はもともと、あの独特の玉ねぎ頭と、不思議な色の組み合わせがあまり好みでなかったのですが、
実際に行って見て、その個性的な見た目と独特の可愛さにノックアウトされました。






外観はもちろんですが、内装の装飾画もかわいいのなんのって。






しかも迷路みたいに入り組んでいで、とってもわくわくする大聖堂でした。

 


ああ、もう一度行きたい!

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写真を見て見返したいたら懐かしくなって、久しぶりに旅ノートを広げてみました。



一緒に写っているのは旅する刺繍のお供たちです。

簡単に説明すると、「旅する刺繍のお話」というシリーズで、旅行の際にいつも刺繍のお供を連れて行き、風景と一緒に写真を撮るというものです。








フランスへは星の王子さまがお供でした。



ノートは基本的に、移動中の電車の中や夜寝る前など、旅行中に書くようにしています。

この理由は単純明快、帰宅後はめんどくさくていつまで経っても書かないからです。(苦笑)



旅ノートを作るために、チケットやパンフレットなどを取っておいても、結局手をつけないことが常でした。

旅先でリアルタイムで書くようになってから、旅ノート白紙問題が無事解決。

(でも帰宅後は未だに作らないので、基本的には未完成なのはここだけの話です。)

思い出にもなるし、旅ノートを作っておくのは(たとえ未完成であっても)すごくおすすめです。


フランスの旅ノートもチラリ。



旅行話にご興味のある方は、Instagramで、”#旅する刺繍のお話”をご覧いただければと思います。

ブログでもいつか旅の記録をまとめたいなあ。。

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少し(いや、かなりかも)話が逸れてしまいました。

モスクワの耳飾りは、前回のアルルの耳飾り(第十二話:アルルの耳飾り)よりも以前から構想だけはあったものです。

なかなか頭の中のイメージを実際に刺繍に起こせなかったものなので、今回やっと形にできて満足しています。

旅先で見て自分の中に取り込んだものを、作品として再構築して表現するのって楽しい。
と、今回アルルとモスクワの耳飾りを作っていて改めて思いました。

次はどこのどんな風景が作りたくなるんだろうと、自分自身今からわくわくしています。

よければこのわくわくを、これからも一緒にお付き合いいただければ嬉しいです。

最後までご覧いただきありがとうございました。

HP









刺繍コースター2021:ホットミルクで温泉気分な牛さん

2021-01-04 21:50:00 | 息抜きハンドメイド
2021年作り始めは刺繍のコースターを。
丑年なので牛さんを刺繍しました。
ホットミルクで温泉気分です。



裏側は青空ギンガムチェックに牧場のお花畑なチロリアンテープ



そういえば、2020年の年明けにも刺繍のコースターを作っていました。
前回はネズミと人魚の王子さま。



年末年始ってなんとなく、干支の動物のものを作りたくなります。

せっかくだから、毎年干支縛りで作ろうかなと思ったり。



すごい余談ですが、ドラえもんのしずかちゃんの影響で牛乳風呂に憧れた方はいませんでしょうか。


「ドラえもんのび太の宇宙小戦争」という映画の中で、しずかちゃんが牛乳風呂に入るシーンがあって、それを見た当時、牛乳風呂にめちゃくちゃ憧れてたっけなあ〜。
っていうのを、今回刺繍していてふと思い出したわけです。
すごくどうでもいいことなんですけど、小さい頃の忘れてた気持ちをふと思い出すと、懐かしくなって心がふわっとしたり、しなかったり。

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さて、あっという間に年末年始休みが終わってしまいました。本日(1/5)から仕事始めです。
したかったこと全部はできませんでした…が、できなかったことを悔やむより、できたこともあったと思える人になりたいです。考え方を変えるって大事。

そして、そろそろ次回の作品の出品目処が立ってきました。
遅くても2月あたまにはできればと。
また追々お知らせしていきます。

本日も最後までご覧いただきありがとうございました。
次回もよければよろしくお願いいたします。

HP

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第十三話:新年早々の作り話(ものづくり作家なりそこないが一人前を目指す話)

2021-01-03 21:13:00 | ものづくり作家なりそこないが一人前を目指す話
明けましておめでとうございます。

新年早々、今年の抱負もすっ飛ばして恐縮ですが、少し駄文にお付き合いください。
年賀状用に描いた絵に後付けで少しお話を考えていたら楽しくて、物語の冒頭部分をつくってみました。

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その星には、月が昇る夜と、太陽が昇る昼がありました。
そしてその星の地上には、月の子どもと呼ばれる一族と、太陽の子どもと呼ばれる一族がおりました。

夜の月と昼の太陽は、同じ時間軸で生活ができません。
また、二つが同じ時を過ごすと朝と夜がなくなり時間が狂ってしまうため、月の子どもと太陽の子どもはお互いに交流することを禁忌とされていました。

しかしある日、月の子のシロと太陽の子キイは、夜と朝が交わる黎明に偶然お互いを見つけました。
二人が出会ったのは、自分だけの秘密の遊び場だと思っていた、街の外れにある牧場跡地。
まだシロとキイが生まれるずっと前に、疫病が牧場の牛たちに蔓延し潰れてしまい、大人たちは気味悪がってめったに近づかない寂しい場所です。
つまり、子どもにとってはとても魅力的なところでした。

不思議なことに、シロとキイは双子のようにそっくりでした。
同じ年頃の友だちがいなかった二人は、すぐに姉妹のように仲良くなりました。
待ち合わせはいつも、牧場跡地の草原にポツンと立つ、一本の大きなイチョウの木の下。
その木は大変大きく、遠く離れた街からも空に伸びる柱のように見ることができ、黄色に染まる紅葉の秋には、天に続く金色の梯子のようだと人々は言いました。

二人が遊べるのは、太陽がのぼりはじめて、月が沈みきるまでの短い時間だけでしたが、とても大切でかけがえのない時間でした。

けれど、やはり楽しい時間はそう長くは続きません。
二人がこっそり抜け出して遊んでいるのを、噂好きの旅カラスが見つけて、大人たちに告げ口したのです。

「銀色の娘と金色の娘が、呪われた牧場でおままごと。おかしい、ふしぎだ、めずらしい!」

大人たちは怒り、また禁忌を犯したことを恐れ、シロとキイはお互いそれぞれ月の社と太陽の社に幽閉されてしまいました。
二人は来る日もくる日も泣き腫らし、泣き疲れては眠る毎日。
もう一度会いたい、またあの子と一緒に遊びたいと、小さな窓から見える空に向かって涙ながらに祈るのでした。

それを見ていた旅カラスは、自分のお喋りのせいで悪いことをしてしまったと、意外なことに自分の行いを悔やみました。
気分屋で気難しい旅カラスをそうさせる程、二人の祈りは切実だったのです。

悔い改めた旅カラスは、二人を逃してやることにしました。
さらにお詫びとして、二人に一つ、この世界の秘密を教えてくれたのです。
(様々な地を旅するカラスは、とても歳をとっていて、とても物知りなんですね。)

その日は雪が降っていました。
いつの間にか季節は冬に移り変わっていたのです。
社を抜け出したシロとキイが向かった先は、いつも待ち合わせをしていた牧場跡地のイチョウの木の下。
二人がちょうど同じタイミングでたどり着こうとしたその時、そこには予想外の先客がおりました。
見たこともない大きな牛男。
変なことに服まで着て、二本足で立っているではありませんか。
まるで誰かと待ち合わせをしているように見えます。
二人は恐ろしくて、その場からすぐ立ち去ろうとしましたが、大牛男からこちらは丸見えです。
あからさまに逃げると、相手を傷つけてしまうかもしれない。無礼だと怒って追いかけてくるかもしれない。それに、その者を見かけで判断してはいけない。とりあえず挨拶をしてみよう。
と、二人は思いました。

皆さんはシロとキイがどうしてすぐに逃げなかったのかと、不思議に思うでしょうか?
でも、それは仕方がなかったんです。

シロにもキイにも、家族というものがいませんでした。
また生まれつき、シロは銀色の髪と目を、キイは金色の髪と目をしており、黒い髪と目が普通であった人々から、敬われると同時に恐れ不気味がられてきました。
二人には帰る家も頼る人もなく、イチョウの木の下以外に、行くあてがなかったのです。

旅カラスが教えてくれた一つの秘密。
牧場跡地のイチョウの木の下の、別の世界への一つの入り口。
この世界ではない別の世界なら、月の子どもと太陽の子どもが暮らして行けるかもしれないと、旅カラスが教えてくれたのです。

二人は恐る恐る、でも出来る限りの平静を装って、大牛男に近づいていきました。

近くで見ると本当に大きく、大人ニ人分の背丈はありそうです。
シロとキイは大牛男を見上げながら、口をそろえて言いました。

「こんばんは、そしておはようございます。あなたが門番男爵ですね。私たちは旅カラスから推薦されたシロとキイと申します。扉を開けていただけますか?」



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最近「約束のネバーランド」をまとめ借りで一気に読んだ影響がモロにでてますね。笑)
それにしても約束のネバーランドが面白いのなんのって。残すところあと最終巻のみになってしまいました…早く読みたいような、まだ終わらせたくないような…複雑な心境です。

そしてノーマンが好みドンピシャすぎて辛い。頭良すぎかつ超絶お人好しで、全部一人で背負い込んで悪役を買って出る自己犠牲っぷり、その強さも弱さもさらに顔までまとめて良い!久しぶりにヲタク心に火がついた年末年始となりました。

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さて、今回の絵ですが、季節やイベント関係なく飾ってもらえたらと思い、そこまでお正月感のないものを意識して、絵本の挿絵のような雰囲気を目指しました。



お手元に届いた方に、少しでも気に入っていただけていたらいいなと思います。




また年賀状企画をしたおかげでできた絵から新しい話もでてきて面白かったです。

こんな行き当たりばったりな私ですが、2021年も何かしら前に進んで参ります。
そしてあわよくば、自分だけではなくいろんな人にも楽しんでいただけたらと思っておりますので、あたたかく見守っていただければ幸いです。

今年もよろしくお願いいたします。

HP

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