先日ホテル・ルワンダを観てきました。
1994年にルワンダで起きた、多数派フツ族による少数派ツチ族の大虐殺。
そのときにあるホテルの支配人が、虐殺から逃れてきた1200人もの人々の命を救った、という実話を元に作られた映画です。
この人は「アフリカのシンドラー」と言われているそうです。
映画を観てこんなに重い気持ちになったのは久々です。
「シンドラーのリスト」や「キリングフィールド」を観たときと同じような気持ちでした。
たった100日間で100万人もの命が奪われた、このおぞましい出来事が起こってからまだ12年前しか経っていません。
決してこんなことがあってはならないのだけれど、歴史は何度も繰り返すのかなあと思ってしまいます。
そこから何も学ばない限り・・。
虐殺の映像を撮ったジャーナリストが言います。
「人々はニュースでこの映像を見ても’怖いね’というだけでディナーを続ける」
自分もそうだったことを思い出しました。
でも、テレビでも新聞でも大きく報道されない「アフリカ」は遠い存在でした。
この映画は、なぜアフリカは貧しくて内戦ばかりが続いている国が多いのだろう?と考える良いきっかけになったように思います。
そして、このルワンダで起こった出来事を考えるということは、日本の将来を考えることにも繋がるのではないかと思います。
今の日本は平和で良いな~っと実感します。
いろんな意見を言えることの素晴らしさ。
その有難みを感じます。
ホテルの支配人ポール・ルセサバギナ役には、私の好きなドン・チードル。
PKOの指揮官は、ニック・ノルティ。ジャーナリスト役は、ホアキン・フェニックス。
キャストも素晴らしかった!
本当に良い映画でした。
(フツ族が悪で、ツチ族が善であるような描き方をしているのが少し気になりますが・・)
いま開催中のサッカーW杯。
日本の次にアフリカ勢をぜひ応援したい。