映画化が決まる前から、友人に勧められていたのを図書館で借りて読んだ。
SFというものを小説で読んだことが無く、自殺した友人がハードSFとライトSFについて説明してくれたことも忘れていたが、そのどちらになるかに関わらず、新鮮な読書体験ができた。
とはいっても、読み進めていく上で刺激になったのはSF的な要素ではなく、ミステリの要素と人間・社会・国家などの問題に関しての洞察だった。
勿論それらは登場人物の口を借りて行われる訳だが、そこに違和感はあまりなかったし、何より話題は多岐にわたる。
話の引き出しとして文学作品や映画があり、それに加えて文学、進化生物学、何よりこの作品の核に寄り添う形では進化心理学がある。
加えて、SF的な要素を色づける情報工学(や分子生物学や脳科学)が自由や良心、罪、平和、といったテーマにも絡んでくるのが面白い。
ただ、結末には少し不満足感を覚えた。
作者が美大卒なのにも驚いたが、作中にあるように、思索は職業を選ばない、のだろう。
しかし、作者が没している中でこれは映画にまとめられるのだろうか。
SFというものを小説で読んだことが無く、自殺した友人がハードSFとライトSFについて説明してくれたことも忘れていたが、そのどちらになるかに関わらず、新鮮な読書体験ができた。
とはいっても、読み進めていく上で刺激になったのはSF的な要素ではなく、ミステリの要素と人間・社会・国家などの問題に関しての洞察だった。
勿論それらは登場人物の口を借りて行われる訳だが、そこに違和感はあまりなかったし、何より話題は多岐にわたる。
話の引き出しとして文学作品や映画があり、それに加えて文学、進化生物学、何よりこの作品の核に寄り添う形では進化心理学がある。
加えて、SF的な要素を色づける情報工学(や分子生物学や脳科学)が自由や良心、罪、平和、といったテーマにも絡んでくるのが面白い。
ただ、結末には少し不満足感を覚えた。
作者が美大卒なのにも驚いたが、作中にあるように、思索は職業を選ばない、のだろう。
しかし、作者が没している中でこれは映画にまとめられるのだろうか。