chaos in hollow

雑多なものの感想

セカイ系

2016-11-28 21:49:35 | アニメ
今の自分に根本的な考え方の変革をもたらした永井均という有名な哲学者がいる。
この思考様式になってから苦しんでもいるので、嫌いなのだが、専門的で古めかしい哲学用語を使わずに哲学する姿には感銘を受けた。

その、永井均、アニメやラノベといったオタク的なものを嫌悪している(大概の哲学者は浮世離れしているのでサブカル嫌いな哲学者は多いだろう)のかと思いきや、涼宮ハルヒのシリーズを評価していた(気がする)。

あれは自分の好き嫌いはどうあれ、「セカイ系」の流行の端緒となった作品らしい。

「セカイ系」の一般的な定義はどうあれ、自分が今まで読んだ小説・観たアニメ・やったゲームから自分なりに定義すれば、

人間の認識の基礎に疑いをかけるもの。客観的(≒物理的実在としての)世界の構造・成り立ちの転覆を図るもの。

になる

量子力学の(俗世的)理解と普及も相まって、一定量の作品群が今ではある。だが、もう出尽くした感も否めず、最近では割と飽きてしまった。
(セカイ系と並行して、または独自のものとして時間ものがあり、それも好きだが飽きが来ている)

時間ものとしては、
・タイムリープ
・タイムワープ
・タイムループ(或いは循環史、或いは輪廻転生)
が主で、これらと併せる形で、又は単独の「セカイ系」として、
・多世界解釈(パラレルワールド)
・疑似現実(シミュレーション)
・人工現実
・夢
などがある。

大体はタイトルか作品紹介で明記されていて、もう多くは予想の範囲内にあるので驚きも面白みも無い(ミステリーとして出来が良ければ別)。
だから、問題は、「セカイ系」又は「時間もの」を標榜していないもの。
評判も情報も得ることなく、このジャンルの良い作品に巡り会うには時間とコストが無駄に感じてしまう。

まあ、当たり前なのだ。認識についての認識(メタ認知)を揺さぶられると分かっていて、身構えてしまえば、およそほとんどの作品には動じなくなる。
このジャンルでオタク業界をさまようのはやめにしようと思う今日この頃であった。


SHOW BY ROCK!! BESTなど~近頃のキャラソンと劇中歌に思うこと

2016-11-19 19:23:53 | CD
BESTのvol.1とvol.2共にレンタルしたのだが、バンドサウンド以前にキャラソンの域を出来ない。
アニメは観ていないが、色々なグループ(ユニット)が出ているが、結局、大して歌の上手い声優を使っていないし、曲自体も微妙。
宮野守辺りは上手いのだろうが、男性グループの曲も、今流行の「イケメンボイス」的なもので全く評価に値せず。


原作を観ていない分、逆に冷静な評価が出来ると思う。というのも、けいおん!も観ていないが、一部、評価できる楽曲があったので、純粋に曲だけで決められる。

劇中歌或いはキャラソンの流行はハルヒ辺りからだと思うが、以降、アニメに不必要な要素でも、適当にバンドを組み込んでくる。
けいおん!
とか
キラ☆キラ(18禁)
とかはそもそもバンド(軽音楽)を軸にしたものなので、まだいい。だが、keyの作品(Angel Beats! Charlotteなど)に顕著なように適当にバンドを組み込んでおけ、とか、とにかく声優に歌わせとけ、というスタンスに嫌悪感を隠せない。正直、聴くに耐えないものが多い。
まあ、中にはボーカリストとしても魅力的な人もいるが・・・。

keyの場合、麻枝が昔からコンポーザーも兼ねているので、組み込みたくなる気持ちも分からなくはないが・・
更に言うと、マクロスもそもそもが歌姫がテーマだったと思うので許容範囲(楽曲は微妙)。

声優が作品単発ではギャラ的に低くてそれをフォローするためのキャラソンなのかもしれない。
ただ、使い捨てだよねえ。人気でなかったら消えていきそうな歌唱力の人ばっか。。。
それも、表舞台に出るようになってから声優に求められるルックスのレベルも上がっている。難儀な業界だ・・・

更に付け加えると、けいおん!(というか放課後ティータイム)の豊崎愛生の歌唱力は置いておいて声が個性的だったし、楽曲(特に二期や劇場版)のクオリティ自体が作曲家に左右される。Tom-h@ckといい、milktubといい、ラブライブの作曲者といい・・
多少、歌が下手でも楽曲がいいとカバーできるからなあ。。。あと、ボイトレ次第で最初は下手でも上手くなっていくケースもある(花澤香奈とか)。

アイドル声優も群雄割拠ななか、本当にご愁傷様です。

蛇足だけど、劇中にキーボードやホーン隊入ってないのに、楽曲にシンセ・キーボード入ってたり、ホーンサウンド使われると凄い萎える。

infinite synthesis3/ fripSide

2016-11-18 00:45:06 | CD
何というか、良くも悪くもいつものfripSide。
少しストリングス入ったのもあるけど、基本的にシンセ多様のギターチューン。いや、ほとんどはデジタルか。。

南條さんも相変わらず。
いや、しかし、今回気づいたのは、この人本当に高い音はファルセットが多い。
その分、今回セルフカバーしているmagicarideも物足りない。fripSideはこの頃は原点回帰か18禁作品の歌も歌っているけど、このアルバムには収録されず。残念。
あと鼻声だよな。今更。


Daydream/Aimer

2016-11-17 23:25:46 | CD
独特のハスキーボイスと英語の発音の格好よさが光るAimerの最新アルバム。
タイプとしては、(Aimerの方が先かもしれないが)、EGOISTのボーカルに似ている気がする。

アルバムを通して悪くはないが、好みは分かれるだろう。
曲調的には色々あり、ロックチューンから囁くような曲など多彩だが、そもそも発音の仕方と声色に独特なものがある。
高音はファルセットかファルセット気味。

(なので、個人的にあまり好きな部類に入らない)

(生ではなくても)ストリングスやピアノを使った壮大な曲も多いが、日本語の曲はどことなく不安定さを感じさせる。というか、こちらがもどことなく安定になる。それは強みでもあるのかもしれないが・・・
英歌詞の曲は、ミドルテンポの曲が多いが、もっと冒険してアップテンポの激しい曲を歌わせてみて欲しい。

幕間~現実か非現実か

2016-11-16 12:25:56 | 
今まで精神活動が停滞した時に、創作物によって、新しい活路が開けることがあった。
それは、哲学書、小説からノベルゲー、時に音楽の歌詞など幅広い(アニメでそういうことはあまりない)
古くはBUMP OF CHICKENの歌詞、カミュの小説、ニーチェの哲学書、ガンダムSEEDの終盤、Fate、キラ☆キラなど。

だが、ここ数年、創作物に感銘を受けたり、モチベーションアップになったものはない。

今現在、色々な悩みや葛藤で前に進むことを躊躇ってしまっている。そして、創作物にも飽きがきている。
友人との交流でも自分の背中を押してくれるものがない。そんななか、一体、何に何を求めて、鑑賞という行為をすべきなのか。

やはり、もう非現実的なものより、実生活で自分の背中を押してくれるものを探すしかないのか。
だが、現実世界に実生活にそれを求めれば、逆に背中を押すどころか、ひるんでしまうこともあるだろう。

つまり現実的なものだとリスクも高い。効果は未知。
一方、非現実的なものでは、効果もリスクも低い。

一体、何をどうしたら・・