Looking for a little hope

日々のこと。

A Windy day

2006-06-04 19:24:01 | Poem
風が強い午後、
きみは
つばの広い麦わら帽子(ゴムなし)と
涼しそうな麻のスカートを
身につけて、
自転車に乗っているものだから、
その左手は
常に
今にも風で飛ばされそうな麦わらと
ぴらりん、ぴらりん
めくれてしまうスカートを
交代交代に、
必死で押さえている

すごく忙しそうで
ふらりん、ふらりんの
不安定な運転が
ちょっとおかしいね。

君の左手は、
もうすぐ
手を振る
僕に向かって

そのとき
麦わら帽子はついに波に乗ってしまうのだろうか
スカートはたちまち踊りだすのかな

橋の向こう
きみ、近未来





紫陽花

2006-06-02 23:17:02 | Poem
君は
泣いてばかりいる
ひとりぼっちで

手のひらから零れ落ちた
その涙が
あじさいの花を
濡らして
光る
きらきらと。

そんな風に、美しく生きれたらいい

君は
きっと
もうすぐ鼻をかむんだろう
そして、
熱いくらいの紅茶をつくり、
一口だけ飲んで、
また少し泣くんだろう

僕は、
傘をさして、
君のもとに行くところだ。