ある日 婆さんが車で 爺さんを隣に乗せて出かけた。
用事を済ませ 国道に出る交差点、 赤で止まる。
こちら側は 赤の時間が長い。
爺さん、ジ~ト窓の外を眺めていて 言った。
「危ね~! ドアを開けたまま 車をバックして! 子供が落ちちゃうわ!」
その声に 婆さんも見た。
確かに 遠くに見えるコンビニの駐車場で ドアの開いたままの車がバックしている。
「おぉ~・・・」 固まる。・・
すると、気が付いたらしく 閉まって どこかに去った。(自動ドア?)
また爺さん 一言。
「まぁ~ず お婆~は 危ね~わ!」
うっ・・??? 婆さん首をかしげながら聞いた。
「あんなに遠くなのに 運転している人 見えたの?」
「見なくても分かる! あんな運転は オバアしかオラン(居ない)!」
ですって。・・
何か心当たりがあるのか 婆さん いつもの反論せず
信号機が青になり 車を発進させた。