goo blog サービス終了のお知らせ 

ほけんや本舗

バックナンバー

1101

2007-11-01 11:15:59 | Weblog
いよいよ11月。みなさまいかがお過ごしでしょうか。

花の少ないこの季節に花を咲かせる山茶花(さざんか)は、日本原産の純和風の木で、どことなく平安朝のイメージを抱かせます。近所の庭先にある山茶花はまだつぼみの状態ですが、淡紅色、白色の花が今から楽しみです。

この時期の花といえば、冬の木と書く柊(ひいらぎ)もそうです。葉は固くて光沢がありギザギザに尖っているのが特徴で、可憐な白い花をつけます。木犀科に属するだけあって良い香りがします。

柊には、鬼が目を突かれて退散したという伝説や葉っぱのトゲで邪気を払うとされ、昔から庭に植える習慣がありました。節分に柊の枝葉を立てておくのも邪気を払うためです。ちなみにクリスマスによく用いられるのはこれとは違い、赤い実を結ぶ柊黐(ひいらぎもち)か西洋柊です。

邪気を払う縁起ものの木といえば、南天(なんてん)もそうです。開花時期は初夏ですが、そろそろ赤い実を結ぶ頃です。「難を転じて福となす」という縁起を担ぎ、福寿草とセットで庭先や鬼門に植えられたり、正月飾りとしてよく目にし、殺菌効果があるとされる葉は料理の添え物としても用いられます。諸毒を消し無病息災を願う「南天の箸」や、金閣寺にある茶室「夕佳亭(せっかてい)」の「南天の床柱」も有名です。

南天の実には消炎、鎮咳薬などの薬効があり、その成分を含むのど飴はこれからの時期の必需品ともなっています。

(ほけんや本舗1101)

1029

2007-10-29 00:31:10 | Weblog
朝晩はぐっと冷え込むようになり、紅葉も北から南へ、山頂から麓へ移ってきています。
広葉樹の多い日本では、美しく色づく紅葉を見ることも秋の楽しみの一つ。
植物の葉の色は、おもに緑のクロロフィル(葉緑素)、黄色のカロチノイド、赤のアントシアニンの3つからなっています。
光合成が盛んな春から夏にかけては、ほとんどクロロフィルで占められ、葉は緑色をしています。

秋になって気温が下がってくると、葉と幹の間にクチクラ層と呼ばれるコルク状の物質が出来るようになり、光合成で葉の中に作られていた糖分が、幹や根に移動せず花の中に溜まっていきます。
こうなると、クロロフィルよりもアントシアニンやカロチノイドの色が多くなり葉が色づきはじめるのです。

紅葉が始まるのは日平均気温が12~10度、または最低気温が8度以下になる頃です。
高い山からふもとへ標高差500メートルを10日ほどかけて南下してきます。

紅葉が美しくなる気象条件は、
・昼と夜の寒暖の差が大きい
・夏から秋にかけての日照時間が多い
・台風による葉の痛みが少ない
ことが挙げられます。

(ほけんや本舗1029)

1022

2007-10-22 00:50:53 | Weblog
夜が寒くなってくると、燗(かん)をしたお酒が恋しくなりますね。

燗酒といってもいろいろあって、温度によって味が微妙に変わります。
通常、35度から40度くらいを「人肌燗」、40度から45度ぐらいを「ぬる燗」、45度から50度を「上燗」、50度以上を「熱燗」とよびます。
好みにもよりますが、45度から50度ぐらいがお燗の適温。
コツはあまり熱くしすぎないことです。

お燗をつける時には、鍋やヤカンを火にかけたまま、徳利を入れるのは止めましょう。
お湯が沸いたら鍋を火からおろして、徳利をつけるようにします。

2、3分たったら、徳利の底で加減を見ます。
底に手を触れられるぐらいの熱さが大体50度です。
これを目安にして、ぬる燗、上燗、熱燗・・・とお好みの燗具合を見つけてくださいね。

電子レンジで燗をすることのできますが、お酒を多く入れると、突然沸騰してあふれることがありますから、量は控えめに。
また、電子レンジの場合は温度にムラができやすいので、徳利の口の部分に、軽くアルミホイルをかぶせておくといいでしょう。

普段は燗酒を飲まない人も、寒い夜は我が家でゆっくり楽しんでみてはいかがしょうか。

(ほけんや本舗1022)

1018

2007-10-18 00:33:54 | Weblog
秋はキノコの美味しい季節ですが、キノコと聞いて思い浮かべる名前は、シイタケ・マツタケ・エノキダケ・ナメコ・マッシュルーム・・・等々、数多くあります。

先日、全国の主婦に好きなキノコを訪ねたアンケート調査を目にしましたが、第1位はシイタケでした。
シイタケはシメジやマツタケと同じキシメジ科で、日本では古来から親しまれてきています。特有の香りは好き嫌いが分かれるようですが、どんな料理にも使えるなど実用性を評価する声が多く、76%が好きと答えています。

ちなみに、「主婦が好きなキノコ」の順位は、次のようになっていました。

1)シイタケ(シイ、カシなど広葉樹の枯れ木や倒木に生える)
2)マイタケ(ミズナラなどブナ科広葉樹の根元に生える)
3)エノキダケ(広葉樹の切り株に発生)
4)ナメコ(ブナの倒木や切り株に群生)
5)マッシュルーム
6)ホンシメジ(ミズナラなどの雑木林、マツとの混成林に群生)
7)エリンギ(東欧や地中海沿岸が原産)
8)ブナシメジ(ブナなど広葉樹の倒木や枯れ木に発生)
9)キクラゲ(広葉樹の枯れ木などに付く)
10)マツタケ

マツタケは10位と意外にふるいませんが、「食べたことがない」、「ほとんど食べない」が半分近くを占めるなど、家庭では縁遠い食材なのかもしれません。
なおキノコにはカロリーはほとんどなく、ビタミンやミネラル、繊維質が多く含まれています。

(ほけんや本舗1018)

1015

2007-10-15 00:09:33 | Weblog
各地で新米が収穫される時期になりました。
「新米」と呼べるのは収穫した年の年末まで。
みずみずしさがいっぱいの頃なんです。

美味しい新米をより美味しく食べるにはいくつかのポイントがあります。

まず保存場所ですが、密閉容器に入れて冷蔵庫というのが一番です!
せっかくのみずみずしさ保つには熱や乾燥が大敵で、風通しのいい場所よりは密閉して冷たい場所に置くのが良いようです。

洗った後は、そのまま水に冷やします。
新米は水分が多いため、乾いた空気にさらすと、中から水分が出てヒビが入ってしまいます。
ですから洗った後にザルにあげる・・というのも良くありません。

炊くときは水加減を控えめに。

みずみずしい新米はとってもデリケート。
ちょっと大切に扱ってあげれば、いっそうおいしくいただけます。
食欲の秋、サンマやキノコなど旬の味覚に誘われて、ご飯もどんどん進みそうですね。

(ほけんや本舗1015)

1011

2007-10-11 00:36:53 | Weblog
昨日10月10日は、○ ○ で目の愛護デー。パソコン等の画面を見つめていますと、多くの人が感じるのが目の疲れです。
特に最近は「VDT症候群」という新しい目の病気が増加しています。

VDTとは、コンピュータやテレビ、ゲーム機や携帯端末のディスプレイなどの総称で、それらを長時間見つめることにより目や体や心に影響のでる病気を「VDT症候群」と言い、「テクノストレス眼症」とも呼ばれます。

目の症状としましては、ドライアイや充血、視力低下など。身体的には首、肩、腰のこり、だるさや身体の痛み、手指の痺れ、吐きけ、などがあり、精神的な症状としてはイライラ、不安感、抑うつ、食欲減退などなど、VDT症候群の症状は様々です。

ちなみに厚生労働省は、VDT作業者の心身の健康のための「VDT作業における労働衛生環境管理のためのガイドライン」を策定していますが、パソコンを使う場合は下記のようなことに気をつけるだけでも目の負担を軽減します。

・画面を見ながらの作業を行う場合は、1時間に10分程度の休息をとる
・ときどき適度な運動で緊張をほぐす
・画面と目の距離は50cm程度離す
・メガネやコンタクトは度の合ったものを使用する
・意識してまばたきをする
・画面の位置を目の高さよりも低くする
・反射光を抑えるフィルターを画面に装着する
・室内の照明環境のバランスを保つ
※暗い室内と明るいディスプレイとの極端な差は、目の機能だけでなく、心理的にもストレスとなります。

VDT症候群にならないためには普段から目をいたわることが大切ですが、異常を感じた際は早目に眼科専門医の診断を仰いでください。

(ほけんや本舗1011)

1008

2007-10-08 08:34:48 | Weblog
秋の味覚で根強い人気なのが、さつまいも。
特に「石焼きいも」の魅力にはまっている人も多いのではないでしょうか。

石焼きいもは、小石の上で焼くのが特徴です。
石を熱して、そこから出る遠赤外線の効果で、中まで熱が通ります。

また、いもの中が70度前後でじっくり加熱されることになり、酵素が働き、たくさんの糖分が作り出されます。

直火で焼くと、表面だけが焦げて中まで火が通りませんが、遠赤外線効果を使う石焼きいもは、甘くて中までホクホクになるのです。

家庭で調理するときも、良く洗った石を鍋などにしきつめて焼けば、十分に本格的「石焼きいも」が楽しめます。

(ほけんや本舗1008)

1004

2007-10-04 10:30:38 | Weblog
秋の言葉に、秋乾き(あきかわき)と秋渇き(あきがわき)があります。
秋乾きは、秋の空気は乾燥していて、物の乾きが早いことを言います。
1立方メートル辺りの水分量は、真夏だとおよそ20gですが、10月はおよそ10gで真夏の半分くらいになります。

秋は湿度が低く、日差しが強くて、日中は気温が上がるので、洗濯物を乾かしたり、布団を干すには適した気候です。
また、秋渇きとは、秋の旺盛な食欲のことを言います。
夏から初秋は夏バテして、食欲の少ない人が多いのですが、秋の過ごしやすい気候になると、食欲が増してきます。
食べても食べても食欲は満たされずおなかが空く、そんな、止まらない食欲を秋渇きと表現しています。

そして、秋は秋の味覚と言われる美味しいものが多いので、食欲は更に増すのでしょう。
秋の乾いた空気が、過ごしやすい気候を作り、秋渇きを更に促進しているようです。
でも欲望のままに食べ過ぎると・・・、まさに『天高く馬肥ゆる秋』でしょうか。

(ほけんや本舗1004)

1001

2007-10-01 09:52:59 | Weblog
時の経つのは早いもので、本日から10月となりました。
古来から10月を「神無月」と言いますのは、旧暦の10月には全国の神々が出雲の国(現在の島根県)に集まり、留守になるために神の無い月と言われているそうです。

ところで今日10月1日は"日本酒の日"であり"醤油の日"であり "コーヒーの日"だそうです。

"日本酒の日"と"醤油の日"の由来には共通点があります。収穫した農作物を加工や貯蔵する時期が10月だったこと、 "酒"と"醤"の部首であり酒壷をあらわす象形文字の "酉"が干支の10番目にあたること。
日本酒の場合、1965(昭和40)年以前は醸造年度が10月1日から始まったことにもよります。

一方、"コーヒーの日"は、国際協定によってコーヒーの新年度が10月1日からとなっているからだそうです。

今日は、午後の一休みにコーヒー、晩は醤油の風味を生かした和食で日本酒というのが、乙かもしれませんね。

(ほけんや本舗1001)

0924

2007-09-24 00:20:20 | Weblog
三連休をみなさまいかがお過ごしでしょうか?

朝晩はだいぶ涼しくなり、そこかしこで虫の音が聞こえ、ようやく秋本番です。
秋といえば食欲の秋ですが、どうして秋になると食欲がでてくるのでしょうか?

それは気温が関係しているようです。
ものを食べる目的の一つに、体温を維持することがあります。
夏は気温が高いため、体温を維持するのは簡単です。
でも、秋になって気温が下がると体温を維持するために、より多くのエネルギーが必要になります。
そのため人は食欲が出てきてくるといわれています。

夏はあまり食が進まなかったという方もこれからは食欲が出てきそうですね。
秋は秋刀魚やまつたけなど美味しい食べ物が盛りだくさんです。

(ほけんや本舗0924)