どこまでも独り

四度目の引っ越し。さがさないでください。

おどろき

2021-01-31 21:06:23 | 日乗
じつはこの4年放置したblogに舞い戻ってきて、あらためて驚いたことがある。それは「アクセス解析」なるものを見ると、いまだに細々ながらこのblogを訪れている人がいることである。なにかの間違いでたどりついてしまったのか、あるいは日々の日課もしくは昔からの習慣で毎日ブックマークしたサイトをめぐっているのか定かではないが、日にヒトケタではあるが訪問者があることに、まことに驚いている。

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本日はPCではなく、やはり使い馴れたスマホからの投稿になった。もう、こんな小さな画面を見るのはやめようと決めたばかりなのだが、悔しいくらい使い勝手がいいのだな、これが。若者がスマホ一択でPC離れ著しいのも理解する。だって本当に面倒くさくないから。お手軽だもん。

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スマホから離れようと思ったのは、切実な理由がひとつある。あまりにスマホのゲームに夢中になり(3Dマッチングゲーム)、長時間この小さな画面に食らいついていたために、飛蚊症になったから。

一昨年の秋、右目に大きな黒々としたわっか状の物体が浮かび、それまでの糸屑状のものとは規模が違うのでさすがに眼科を受診した。検査の結果としては網膜剥離のような異常はなく、毎度お馴染みの「老化」に落ち着いた。時間の経過とともに吸収されて小さくなると言われてはや一年、たしかに黒々は薄まって、グレーグレー程度になったが、今も謎の物体は視野のなかで浮遊し続けている。

右目はそんな状態だったが、左目はなんとか無事だった。それが、ゲームに溺れた数日で、今度は左目にまたも謎の物体が。両眼ともに常に糸屑状の浮遊物が泳ぎ回る。右目で馴れたので、イライラすることもない。そもそもドのつく近視と乱視で、裸眼ではほぼモザイクのかかった朦朧の世界なので、あらかた見えればよし、とクオリティの低さには馴れている。

それでも、このまま目を酷使して視力を失うことは困るので、もうゲームはやめようと思った次第。いい年こいてスマホ依存症。こんな婆でもやめられないのだから、まして子供なんて自力でやめるのは厳しいだろうなと思う。

こんな小さな画面を何時間も凝視していたら、目だけでなく、そこらじゅうに弊害が出るだろう。健康被害が最たるものだと思うが、先端技術が飛躍的に進歩しても、案外人間の肉体はついていけなくて、いずれ大きく足元をすくわれるに違いない。

古い例えだけれど、権力闘争に汲々としていた「白い巨塔」の財前五郎が、ある日自分の進行した癌に気づいたときは、時すでに遅し・・・みたいな状況と同じで、思いがけないところで自然の摂理というか、うんとシンプルな素朴なことで足元をすくわれるんだろうなと、近頃思うようになった。世の中は複雑でさまざまな思惑や魂胆が絡み合って一筋縄でいかないけれど、生き物としての在り方はいたってシンプルで、わかりやすいのかもしれない。