何遠亭

未だ之を思わざるなり、
夫れ何の遠きことか之有らん
          孔子の論語より

さだまさし~とこしへ~ 20051019(WED)

2005年10月21日 17時35分35秒 | 音楽
横須賀のアルコンをよそに(笑)さださんのコンサートに行って来ました。
今回は『とこしへ』というNEWアルバム(聴いてませんスイマセン)を中心にしたメニューで
(としこさんという方から「私の為に有難うございますっ!!」という手紙が届いたそうです。違うって・・・)
何となくアダルトな落ち着いた雰囲気のコンサートでした。でもトークはいつもの通り。
アルバム一曲目の『さよならさくら』が、今年廃止になった長崎~東京の寝台列車を歌った事から、
上京した当時の話や、『親父の一番長い日』を作らせた(笑)山本直純さんや、『木根川橋』の先生の話。
そして「親が親で無くなり、子が子で無くなった」という最近の親子の話・・・。

さださんのコンサートに行くと、自分が日本人である事、日本という国について考えさせられます。
「国境は線ではなく、国語(言語)である」という話をされていました。
「日本語を話す人は、国籍に関係なく日本人だ」とも。
確かに、私が広東語を習っている香港人の先生が、私よりも日本人ぽく感じる時があります。
そして、「真の国際人とは、自分の国の事をきちんと伝えられる人だ」と。
私は日本を他の国の人にきちんと伝えられるのか・・・とても難しいです。

でも、さださんの歌やトークを聞いていると、自分が日本人でよかったな~と思います。
どんな国にも、その国ならではの感覚や言葉はあると思いますが、
日本ならではの言葉や風土の中で感じるものが、自分にはしっくり来るというか。
それが日本に生まれたからそう思うのか、日本に生まれなくてもそう思うのかは解りませんが(笑)

変わっていく日本人の姿を嘆きながら、日本のいとおしい風景を歌にしてくれるさださん。
今回、いつも最後に言ってくれる言葉が無かったのが残念でした。
だけど、その代わりに「未来は希望に満ちている」という話をしてくれました。
「苦労をしている頃の自分に『そのまま頑張っていれば、お前の為に、加山雄三が
タダで(笑)長崎まで歌いに来てくれるんだぞ!』って言ってあげたい。信じないだろうけど。」
何だか妙に説得力を感じてしまいます。
そして、また元気を貰って会場を後に出来るのです。

あ、歌の事何も書いてませんね。
『風に立つライオン』が嬉しかったです~  それだけかい!!
さださんのコンサートでは、楽器の音が一つ一つが糸のようで、
それが丁寧に織りあわされていく感じがします
それがまた心地よいのです。


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