何遠亭

未だ之を思わざるなり、
夫れ何の遠きことか之有らん
          孔子の論語より

20130821(水)お台場フォーク村DX 第37夜 そのいち

2013年08月28日 18時22分17秒 | 音楽
お台場フォーク村は、今年で10周年を迎えた。
拓郎さんがゲストだった第1夜から、色々な事が変わった。
自身も色んな事が変わった。
10年はやっぱり一昔だと思う。

今年のゲストは4組。ここ数年では少ないけれど、これ位が丁度いい。
大勢でのセッションも楽しいが、やっぱりその人(バンド)の唄も聴きたい。
ついでに云えば「MUSIC FAIR」の雛壇トークは要らない。

チケット発売がいつの間にか始まっていて、大慌てで電話を掛けて300番前後が取れた。
21日のサブタイトルは「全員着席!お台場ロック村」
確かにここ数年よりも集まっている人は少なかったが、それにしても入場が例年に無く緩かった。
入場前に列を作らせる事もなく、「400番以降の方は後ろの方でお待ち下さ~い。番号が呼ばれたら入場口に来て下さ~い」って。
最初は「1番、2番…」だったのが、5番単位になり、10番単位になった(笑)

席は左ブロック(長年の癖なのか(笑)何故か左寄りに向かってしまう)の10列目位。
いつもはモニターを観ながら開演を待つのだが、今年はモニターよりも前に座れた。

開演時間になり、懐中電灯を泳がせながら村長が登場。この形も恒例になった。
最初の曲は『わしらのフォーク村』
数日前に拓郎さんとラジオ収録で会って、「どうして今までこの曲を唄わなかったんだろう。」と気が付いたそうで。
灯台下暗し?ちょっと違うかな・・・。

Opning Actは、ブリーフ&トランクスという二人組のユニット。
活動中止を経て、13年振りにアルバムを出して、再び活動を始めた。一人は花屋さんとの二足のわらじ。
幸ちゃんとはラジオ番組の収録等で何度も会っているそうだ。
今年の春ツアーの神奈県民ホールにもチケットを購入して参加してくれたとか。
幸ちゃんの事がすっごく好きなんだと、何度も話していた。本当に好きなんだと思う(笑)
人柄はよさそうな感じだったけれど・・・音楽は…
彼女の顔を近くで見たら、青のりが付いてる~近くで見れば見る程嫌いになるよ~という内容の『青のり』他
面白いというより、妙にリアルなトリハダ感が・・・生理的に駄目でした。ごめんなさい。好きな人は好きだと思う。
幸ちゃんとのセッションは『スカボローフェア』う~ん…ギターが微妙に不思議だった。(どんな感想だ)

次のゲストはスタ☆レビの要さん。結構久し振り。トーク押し必至(笑)
幸ちゃんとの昔のニアミス話。(幸ちゃんとグループを組んでいた人と要さんも交流があった)
「俺が高見沢になってたかもしれない」っていうのも、はなはだ冗談ではないかも。
スタ☆レビは夏のライブの真っ最中。北海道のイベントで小田さんと一緒だったそうで、「小田さんが♪雨上がりの・・・って唄い出したら大雨。嫌がらせかよって(笑)。」
アルフィーもスタ☆レビもライブ本数は2000本を超えてる。要さんは「ライブ本数×メンバー数なら勝ってる」って云ってたけど、
アルフィーは年々本数減ってる反面、スタ☆レビは相変わらず半端ない本数やってるから、このまま行けば追い越されるんだろうな~って思う。
どちらもいつまでも元気で頑張って欲しいです。
唄に入ろうとすれば、その唄にまつわる話が始まり、枝が伸びるように更に話が拡がっていく。
要さん曰く「俺のはちゃんと着地点が決まってるブーメラントークだから」と本人は分かって喋ってるみたいです。面白いからいいですけどね(笑)
幸ちゃんとのセッションで4曲。スタ☆レビの唄は『今夜だけきっと』だけだったのが残念でしたが・・・。
原曲は1986年。今年再びCMで流れてる。「当時全然売れなかったんだよ」幸ちゃんが「でも俺は知ってたよ」と云ったら
すかさず「でも買わなかったでしょ?」って鋭いわ。
私は当時アルバム買いました。エヘン。シングルは買ってないけど。(アルバムからのシングルカットだったし)
デビュー当時の話で、その頃お世話になった社長さん(先日亡くなられたとか)が、事務所で映像を見てた時に、
隣に要さんがいるのを知ってか知らずか「こいつら音楽はいいんだけど、ルックスがな・・・」と一言。
『今夜だけきっと』は海ノ中道のライブで、ライトを消して真っ暗の中で唄ったら、凄い拍手を貰ったと。
「あれが今迄で最高の拍手だった」と、相変わらず自虐的な要さんでした。

次のゲストはエンケンさんこと遠藤憲司さん。数年前に「フォークと落語の夕べ」のチケットを買っていたのに、当日すっかり忘れてしまった事がありました・・・。
『カレーライス』は和幸とかでも聴いていたけれど、正直よく知らなくて、得体の知れない(ごめんなさい)感じがしていましたが、
数週間前に「K's Transmission」に出演された時は、ノリも良くてアルフィーも好きだと云って下さったので(笑)好感度アップ。
それでも登場した時は、横に幸ちゃんがいるから大丈夫とはいえ、どんな風なんだろう・・・とドキドキ。
『寝図美(ねずみ)よこれが太平洋だ』は、爽やかな唄だった。
寝図美とは同棲した彼女が連れて来た猫で、フランソワ(だったかな)という名前を呼ぶのが照れ臭く、エンケンさんはねずみと呼んでいたそうで。
呼ぶだけじゃなく漢字が充てられてる所が面白い。
唄を聴いた時のイメージは白っぽい日本猫だったんだけど、シャム猫との事でした。
エンケンさんは、人類創生以来変わらない、男と女、凸と凹を象形文字で唄い続けると話していました。
アリスも、北島三郎も、モーニング娘も、アルフィーも、象形文字で唄っている。だから好きだと。
幸ちゃんがエンケンさんを残してステージを去ると、再びドキドキ。
ギターをかき鳴らして、勢いだけで唄っているようで、歌詞がちゃんと聞き取れる。
『ラーメンライスで乾杯』は友達との不器用なやり取りが目に浮かぶようで、泣きそうになった。
弦が切れるのか何度も交換しては、ひたすらかき鳴らすギターが、(いつ終わるかわからないところも)まるで組曲のようだった。
頭から光を浴びながら『夢よ叫べ』と吼える。きっと真っ暗でも一人吼え続ける人なんだろうと思う。
象形文字なんて、一見訳が分からないような気がしたけれど・・・真っ直ぐで素直な(って変な言葉ですが)言葉(唄)だと、勝手に解釈しました。
チラシを見ながら喋って、その後「さっき全部喋っちゃった」と固まってしまうところ、ちょっと小田さんに似てるかも(笑)

調べてみたら、小田さんと同い年なんですね。

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