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タコカレ海を渡る

2010年6月より青年海外協力隊として活動中。10ヶ月のブルキナファソ生活、5カ月の日本待避生活を経て今度はマラウイへ!

ブルキナ隊のキズナ

2012-01-28 04:20:48 | @MALAWI
先日、突然ブルキナファソにいる同期から電話がかかってきた。

「いや~、どうしてるかな~とおもって~」という極めて軽いノリの電話。

話題は互いの近況やブルキナの様子や、帰国後のことなんかだった。

彼女はブルキナに再赴任した数少ない同期の一人。日本退避中には北海道の実家に遊びにも来てくれた。

 ちなみに、日本食の話題で盛り上がったスカイプのチャット相手。あれ、いつの話だったっけ・・!?!?




また別の日、スカイプ上で随分久々に元ブルキナ同期がオンラインになっているのを発見。

彼女はガランゴの最寄りのテンコドゴ市に住んでいた同期で今はボツワナに赴任している。

ブルキナでは近所同士だったのもあって、多分もっとも頻度高くあってた同期だ。

任地でのオンライン環境を整えるのに相当時間がかかって最近ようやくネットがつながるようになったとか。



9月にマラウイに来るとき、南アフリカまで一緒に来たのだが、その時以来に久々にしゃべる。

やっぱり活動の近況のことや新しい任国のことや、ブルキナの昔話などが話題。





たまたま似たような時期に元ブルキナ隊の友達とこうやって直接コンタクトをとる機会があって思ったこと。

ブルキナ隊のキズナ、強し!!



しんどかった駒ヶ根のフランス語訓練、過酷なブルキナの生活環境、国外で東日本大震災のニュースを受けた衝撃、まさかの国外退避。



たくさんの時間を共有した。そしてそのどれもが濃密で忘れ難い。



2人としゃべったのはほんのちょっとの時間だったのだが、なんだかすごく励まされた気がする。


持つべきものは仲間なり。

本当に、いろんな人に支えられて今の自分があるのだなーと実感させてくれた二人に感謝。






リロングウェツアーののち。

2012-01-28 04:20:48 | @MALAWI
年の7月以来、長らくガソリン不足が深刻な問題となっているマラウイ。

根本的な解決策はいまだ見つかってないようだが、先週あたりからガソリンがが十分に供給されている(一時的なもの!?!?)

そんなわけで、車をもっているマラウイアンの友人がリロングウェ市内を車窓からいろいろ見せてくれた。



大統領の公邸や主に各国の大使らが居住している高級住宅街の区域など、通常の公共交通機関(ミニバス)では行きにくい場所を見せてもらった。

残念ながら写真がないのだが、リロングウェの富んだ部分を垣間見ることができた。



やはり実感するのは貧富の差。

こんなに生活に温度差があっていいもんだろうか?となんだか居たたまれない気すらする。




これがこの国の現実なり。




この間、職場の杖職人さんと話していて、彼らの給料が月額1万クワチャだということを聞いた。

今の相場でいうと5000円程といったところだろうか。

深刻な外貨不足(実はこれがガソリン不足の根源)でドルの価値が日増しに上がっているので、ヤミのレートで換算すると3500円くらいだ。



まじめに働いてもらえる賃金が月額5000円。

そしてここリロングウェは物価が高い。どうやって生きていけと!?!?




ここマラウイでの一般論として、政府系の病院職員は怠惰である、という声が聞こえることがある。

これが事実かどうかはわからないが、仮に事実だったとしてみよう。

怠惰になってもしかたない待遇であることは否めないのではないか??

やる気がない、仕事しない、と負の面ばかりを並べることはできない。



問題の根っこは複雑で、なかなか難しい。



リロングウェ市内をみながら、この国が抱える問題の難しさを感じた日だった。









難民キャンプにて

2012-01-22 04:22:25 | @MALAWI
またも5Sという単語を書いてしまうが、実は5Sワークショップの副産物が人脈だった。

今まであまり接点のなかった他のボランティアとのつながりが生まれたことは大きな収穫。


そこで繋がった先輩隊員の一人が誘ってくれて、首都からほど近いところにある難民キャンプに行ってきた。

目的は「日本語教室」!!

その先輩隊員が月一回のペースで教えているんだそうで。



そこにどうして難民キャンプができているのか、とか、詳しい背景は聞いていない。

私が理解しているのは、なぜかそこにいる何人かが日本語に興味を持ち自主的に勉強しているのをその隊員がサポートしているという事実だけだ。

ちなみに、フランス語圏からの難民も居るので、フランス語が通じたりもする。



乗り合いバスの遅れなどで、少しの時間しか参加できなかったが、彼らが本当に真剣に日本語学習に取り組んでいるのが一瞬でわかった。

とてもハイレベルな内容!

一番話せている人でも1年くらいしか勉強していないというから、その上達ッぷりには目を見張る。



興味をもったので、来月も時間さえ許せば参加させてもらうことにした。




日本語教室の後はキャンプの中でごはん。

難民キャンプのイメージって全然わかなかったのだが、普通に店もあるし食堂もある。

実はキャンプのすぐ近くのマーケットだったのかもしれないけど、マラウイ人でない人たちが混ざっているので、食文化も若干違い、少し面白い物が食べられるというのが魅力だ。


というわけで、チャパティとスパイスのきいたチャイ、ジャガイモが具になったサモサ(春巻きのような食べ物。マラウイアンも作るが具は普通ひき肉で芋バージョンはみたことない)などを食す。

そして、先輩隊員の案内で焼き立てパンが食べられるという店へ。



「10分で焼きあがる」というので待っていたら、10分後にパンを焼き始めたという笑い話付き。。。

それでも、待った甲斐のあるおいしいパンが出てきたから文句はない。


子だくさんの一家がやってるパン屋で、待ち時間は子供たちとのコミュニケーションの時間。

久々に一眼を持ち出していたので、久々にカメラ小僧となって撮影を楽しむこともできた。




実り多い一日。先輩隊員と出逢った人々に感謝。






子供はどこに行ってもこんな感じで元気だ


5Sその後

2012-01-22 03:02:57 | @MALAWI
またも5S関連の話題です。



まずは、一番一番初めの汚い様子をお披露目します。



スタッフのカバンやら掃除用具やら、医療用の備品やらまぜこぜの棚。





私が一番問題視している机。

この上に患者さんのファイルがたくさん乗せられるのだが、どのカルテがどの人のなのか、どれは記録が終わっていてどれが終わっていないのか、まったく混ざりきっていてどうしょうもない状態。


最後に、これはもはや企業秘密ではないのか?というくらいどうしようもない倉庫。

ちなみにココはまだ手つかずで、このまま温存されている。。






そんなこんなで、一応軽く5Sブームが起きてる我がフィジオセラピー科。

5Sの行きつくところは業務改善なわけで、とりあえず私はあの机をどうにかしたかったわけ。

とりあえず、一気に全部なんて無理なんだから、机周辺をめぐる2つの問題(Ⅰ;真実を反映した患者台帳の作成、Ⅱ;先着順の診療&町時間の短縮)だけでいいから、どうにかしたかったのだ。


問題Ⅰの詳細は以下の通り。

① 患者台帳記録係がいないことが多く、その人物不在の時には他のスタッフが書くわけでもない
② 必然的に患者台帳に記録される患者は実際の診療実績よりも少ない
③ 患者台帳が我々の仕事のアウトカムの一つになるのだが、過小評価されてしまう。
④ 統計データがくるってくるので、後から患者動向の分析をしたりといったこともできるわけがない。
    ④に関しては、そんなことをする気配がまずないけどね・・・

とにもかくにも、やった仕事は評価されてしかるべきだし、患者動向の把握という意味でも正しい台帳の作成は大事な仕事だ。



問題Ⅱの詳細は以下。

①患者は付添い人らとどやどやーっとやってきて、誰が先に来たものだかわからない
②付き添い人かと思いきや実は患者ということも割と頻繁にある
 (これはチチェワしかしゃべれない患者さんと私の間に起こるトラブルなのだが)
③特に新しい患者さんの場合、診療の流れなどがわかっておらず、ただひたすら寡黙に待っていることがある。

チチェワがしゃべれれば、ささーっと患者さんに聞いて解決できるんだろうけどもね。。。

私が新患だったら、どうしていいかわからなくて困るだろうなぁと。




それで、まず5Sワークショップの機会を利用して、受付機能を充実させようということになった。

ときどきいなくなる受付嬢、No More Excuse!!! 働いてくれよーということで、彼女が働かざるを得ない環境を作ってしまうことに。



そもそも、受付の看板がかかった部屋は今となっては我々スタッフが休憩に使っているというのが実態だ。

受付がどこにあるのだか、所在があいまいだったので、受付スペースをまず確保。

科内で一番新しい素敵な机を受付嬢に使ってもらうことにした。







 すべての患者さんは診療の前に受付に行ってください! と書いたポスターを作り、受付で必ず患者台帳に患者情報が記載されるように仕向けた(つもり)。 すべては受付嬢の仕事っぷり次第なのだが、科内のすべての人物にこのシステムがアナウンスされているため、ある意味それが監視になって彼女が働いてくれるのではないかという風に期待しているところ。

実はここが一番大きな課題で、彼女の仕事ぶりに問題があればまたシステムを見直すなり人選を見直すなり、手立てを打たなければならないのだが、とりあえず今の時点では彼女を信頼するしかない。



受付では先着順にナンバーカードを患者に渡すことにして、ナンバーカードとカルテを一緒に指定のボックス(BOX1)に入れてもらうことにした。





治療者はそのBOX1の中の若い番号の患者さんから診療し、診療が終わったらBOX2にカルテを入れる。

患者さんは、診療後に自分自身でBOX2から自分のカルテを持っていくというフローだ。




うまく機能するかわからないが、とりあえず試してみてそこから改良案をスタッフに出してもらうつもりでいる。

フィジオセラピー科の同僚らの5Sに対する認識はまだ ”大掃除” でしかないのだが、少しずつやれることをやってみたいと思う。

目標は、同僚がだれか一人でも患者さんから「前よりもサービス良くなったね」と声をかけられること。



はてどうなることか。

また続報報告します。

やる気十分

2012-01-20 03:07:15 | @MALAWI
先週、5Sのワークショップのことを書いた。

そして、その後の展開。



ちょっとした科内ミーティングがあったので、その機会を利用して事務職員の彼女とワークショップの報告会をした。

報告会にはちょっと仕掛けをしまして・・・


①まず、すでに5Sをとりいれて成果を上げているドーワ県立病院の成功例の美しい写真を見せる。

②事前に撮って用意しておいた、どう考えても汚いとしか評価できない我がフィジオセラピー科の写真を見せる。


その結果、みんな自分らの職場をみて失笑。



よしきたー、狙いどおり!!笑



皆のお尻に火がつきました。



5Sだ5Sだー、とか言って、私の知らぬまに大掃除が開始され・・・


 (写真寝転んでてすみません。)


棚類の移動なんかも自然発生し・・・





5S導入一日目、見事な進捗!!




もちろん、とっかかりは勢いがつきやすい。問題は継続性にあるということもわかっている。

それでも、やはりコレが最初の一歩。



予想以上に同僚たちがアクティブに受け入れてくれたことにビックリするやら嬉しいやら。



KCHフィジオセラピー科、着実に改革が進んでる。

ズボンがあぶない!?

2012-01-18 02:16:32 | @MALAWI
リロングウェで、ズボンをはいたマラウイアン女性が襲われ、服をはぎ取られるという事件が発生した。




正月早々、オールドタウンと呼ばれるリロングウェの繁華街で、商人と警察の衝突があり、その時に何人かの商人が逮捕されていたらしい。

彼らの釈放を求め、仲間の商人たちが再び決起。


なんでも、タンザニアの大統領が「女性はズボンやミニスカートをはくべきでない」と言ったとか何とかで、マラウイの大統領もそれに同意している、だから伝統的な女性の巻きスカート(チテンジ)を着用していない女性は見せしめに襲われてしかるべき、というわけのわからない理由が事件の根拠らしい。


ちなみに、タンザニア大統領もマラウイ大統領もそんな発言をしたという情報は確認されていない。


JICAから、女性隊員が外にでるときはチテンジ着用のこと、とお達しが出ている。




それにしても、何だか意味のわからん事件だ。

親しいマラウイアン達に聞いてみても「(事件を起こしている人達は)イカれてるよ」とクールな反応だが、なんだか気持のいい話ではない。





彼らが「イカれ」てしまうのは、潜在的に積もり積もっている不満が根底にあるのだろう。




そらそうだ、首都に限って言えば、日本並みかそれ以上の値段のものが大半。安いのは野菜くらいなもので、(予想される)彼らの収入と不相応すぎる。

それでいて、高給取りの部類の人間はリッチな暮らし。

貧富の差があり過ぎる。



今回の騒動を起こした人達を擁護する気はサラサラないが、私が貧困層のマラウイアンだったらイカれた部類に仲間入りしている可能性も否定できない。




とにもかくにも、身の安全が第一。やはり明日はチテンジで出勤だな。

今は今後の動向を見守るしかない。

新隊員が運んできたもの

2012-01-15 05:33:04 | @MALAWI
今週、日本から新隊員が到着。

私らの時と同じように、今私がステイしているゲストハウスに泊まっているので、ご近所さんとなった。

つまり、あれから3カ月。

つまり、新隊員を迎えるのは3カ月後にあと一回だけ。

残りの5カ月はきっと、本当にあっという間に過ぎていく。




どうでもいい話だが、最近熟していないマンゴーにむしろ贅沢を感じるようになった。

味覚、マラウイアン化!?!?



マラウイの生活に慣れるのには1カ月とかからなかった。

ブルキナの経験がモノをいったのか、首都隊員だからなのか、はたまたマラウイとの相性がよかったのか理由はさだかではないが、ほぼほぼ不自由なくくらしている。


マラウイで十分都会、と思って住んでいる自分。それでも日本に変えればあっさり日本の生活に馴染むのだろう。ブルキナから撤退したときもそうだった。



いろんな発見があったり、文化の違いを感じたりする一方、やっぱり同じ地球の上なのだな、と感じることも多々。

この気づきはアフリカにすんでいるからこそだ。



アフリカで残された時間を有意義に過ごしていこう。

新隊員の到着が時間の流れを再認識させてくれている。

毎日毎日、大切に。

マラウイを、アフリカを満喫しながらできることを着実にやっていきたいものですな。



そんなことを考えつつ・・・・、そろそろ眠い。

おやすみなさい。




効果のほどは・・We'll see

2012-01-14 14:55:00 | @MALAWI
水曜から金曜日まで、他のJOCVが企画したワークショップに参加していた。

5Sという、カイゼン手法の一つに関するワークショップ。

5Sというのは、整理・整頓・清潔・清掃・しつけの頭文字5つであり、英語もSから始まる5つの単語が対応している。




ワークショップは、二重の意味で非常に有意義だった。




今回、私の配属先からは同僚の国連ボランティアと事務職員と私の3人が参加の予定だったが、国連ボランティアの彼は前日になって前歯がかけるという事態が発生、その後処理のために急きょ欠席となった。

事務職の彼女も初日はご近所さんの葬式とやらで参加できなかったが、2日目3日目には参加。



実はこのワークショップは続きものの2回目で、9月に基礎編なる講習会が開かれていた。

(本来は1回目の受講生のみの参加が前提のワークショップだったが、我々はオブザーバーという立場で参加が認められた)

まったく5Sというものを知らなかった事務職の彼女にとっては、ワークショップの内容事態は難しかったかもしれない。




ただ、2日目の内容が企画した隊員の配属先の病院での実地研修という内容だったため、彼女も5Sとはなんぞや?という概要と一目見て理解できたのが救いだった。



自分らの職場環境をどうやって改善するか?誰かのせいだとか、金がないからだとかいう前に、5Sという手法をつかって自分たちのできることをやっていこうよ


そんなメッセージがこのワークショップの随所にちらばっていた。



フィジオセラピー科は、かなり頑張ってお世辞を言おうと思っても、相当散らかってるとしか言えない現状である。

着任当初からどうにかしたいとは思っていたが、新参者の私がいきなり「これは汚い!片付けないと!」なんてわめいたところで、同僚らがその現状を問題視していなかったらタダのうるさい外国人ということになってしまうし、まったくタダのおしつけだ。

変わろうとするポテンシャルのないところで何かやろうというのは無理。もうこれはブルキナ時代に悟った教訓みたいなものである。

さりげなくそのポテンシャルを生み出していければ最高なのだろうが、残り任期も少ないしどこから手をつけようか・・・と思いあぐねていたところだったわけだ。

そこにやってきた、このワークショップの案内。



参加者の人選も、国連ボランティアの同僚と考えて、あえて事務職員の彼女を選んでいた。

彼女がフィジオセラピー科の5Sを考えてくれる人物になったら非常に有効だという判断で。



事務職の彼女は普段あまり講習会なんてものに参加する機会もないのだろう。

直接言っていたわけではないが、いつもと違う雰囲気のなかで、自分は選ばれてこのワークショップに参加しているという高揚感が少なからずあったような感じだ。

ワークショップの最後には、彼女と二人で我々のアクションプランを立てるという時間があり、それが科内の問題を話し合う非常に良いキッカケとなってくれた。



「来週、フィジオセラピー科にこのワークショップで学んだ内容を持って帰って皆で話し合おう」ということになった。

このワークショップが、彼女にどれだけ響いてくれたのかは、来週になるとはっきりする。



内容だけでなく、私と彼女をつなぐいい機会を与えてくれた今回のワークショップ。

準備に当日の運営に、大変な思いをして開催してくれた隊員に感謝感謝。

来週、彼女をフォローしつつ、されつつ、しっかり伝播していきたいと思う。


だから日本人が好きなんだ

2012-01-11 01:59:48 | @MALAWI
今日の午後、もう仕事もぼちぼち終わろうかという頃の話。



うちの職場には、主に杖をつくる役割のスタッフがいる。

ドクターから指示がでると患者さんの体を測ってその人にあう杖を作り、使い方を指導する。



マステンという名のそのスタッフ、ずいぶん長いことカムズ中央病院で働いていて、なんと20年前に今の私と同じ部署に配属されていたJOCV(理学療法士)のことも知っている。


そのマステンが「俺の働きぶりは客観的にみてどんなもんだろうか?よく働いているか、まずまずか、それとも全然だめか?」などと聞いてきた。

ちょうどその少し前に、我が配属先の抱える問題について議論していたところで、院内にはよく働く人とそうでない人がいる、というようなことを話していたばかりだった。



マステンは、働き者だ。

そして、私はマステンの杖の使い方指導が好き。チェワ語がわからない私でも、マステンが何を説明しようとしてるのか、横で見ていてわかるのだ。

実際に自分の体をつかって例を示して見せていて、わかりやすい。



思ってるままをマステンに伝えると、そこそこ満足げな様子^^

そして、とにかく日本人は働き者だという点を強調しながら「だから日本はマラウイをすごく助けてくれていると思う。働き者の日本人を送ってくれている。」と大絶賛してくれた。



マステンには「JICAに伝えておく」と言ったが、JICAの前にこの場でお伝えしておこう。



ちなみにマステンは日本語にも興味を示してくれていて、日本語で挨拶してくれたりもする。



いつか、20年前に派遣されていた理学療法士隊員に会える日もあるかもしれない。

マステンの記憶には彼が鮮やかに残っているわけだ。

こんな人が一人いるというだけで、なんだかJOCVが派遣されている意味があるような気がした。




宣誓!

2012-01-08 14:55:05 | @MALAWI
この年末年始は、そこそこ勉強時間を確保して英語学習に取り組んだ方だと思う。

とはいえ、一日1~2時間の話なんだが。

マラウイ人との他愛ない雑談が会話演習といったところか・・・。

それを勉強時間にカウントするのならば、まだもう少し時間は増える。



フランス語については、かなりゆるくゆるく、それでも一応勉強(といえるか?)を続けている。

ブルキナともコンタクトをとりたいから、と続けているフランス語家庭教師はだいたい週に2回ペースで、語学力向上というよりはフランス語に触れる時間を作るというのが主目的。(それでも時々フランス語を聞いたり使ったりするだけで、忘却力の阻止にはかなり役立ってると思う。)




しかし、英語はゆるくというわけにもいかない。

まだ半年は毎日使うわけだし、最近考えている将来プラン(帰国後)の中にも必須事項になりそうなのだ。

今、大学院(得意の通信教育・笑)への進学を考えていて、そうなると英語が必須。しかも使える英語が。文献も英文をたくさん読まなければならないだろうしな。



そんなこんなで、自分にハッパかけるために、英語の検定試験的なものを受けようと思い立った。

真っ先に思いつくのがTOEICだったのだが、マラウイでは受けられない様子。残念。

結局、無謀ながらTOEFLにチャレンジすることにした。



決戦(試験日)は5月5日。



ちょっとだけ解説しておくが、TOEICというのは、アメリカのETSという団体が主催する英語の能力テストで、主にビジネス英会話や日常英会話が題材となるものだ。

確か相対評価でスコアがでてくる仕組みだったはず。

何点以上が合格とかいう基準はなく、試験後はあくまで自分のスコアがフィードバックされるだけなのだが、そのスコアはかなり世界的に認知されたもので、自分の英語力を客観的に示すデータとなる。

職業によってはTOEIC何点以上必須、なんていうのもあるらしい。

ちなみに私自身も10年くらい前に受けたことがあるが、スコアには有効期限というものがあってもう期限切れであることは間違いない。





対するTOEFLは主に欧米への留学を考え居ている人が対象だ。英語を母国語としない留学希望者が、留学可能かどうかというのを英語能力という観点から測るものがTOEFL。

大学によって求められる最低点は異なるが、生易しいものではないというのは確か。

内容もTOEICより難しく、よりアカデミックなことが出題されるという(自然科学、歴史、文化などに関する問題)。



ちなみに、日本でTOEFLをうけようと思ったらiBTというオンライン試験を受けることになる。

リスニング・ライティング・リーディングのみならず、スピーキングテストもあるというなかなか過酷な試験だ。


しかし、ここはマラウイ。

ネット環境が・・・よくない!! というわけで、iBTは実施されておらず、旧バージョンのPBT(紙上試験)しか受けられない。

試験の内容自体もだいぶ違い、スピーキングテストもない。

一応、iBTとPBTの点数換算表がETSから出されていて、置き換えて考えることができるようになっている。





解説が長くなったが、そんなTOEFLを受けることにした。

間違いなく撃沈するに違いない。。でもやると決めたからには、しっかり準備しようという気になる。


つい先日会った友達にもその話をし、勉強用ノート購入に付き合ってもらって、時々勉強してるか聞いてくれるように頼んでおいた。




はて、結果どうなることやら。

おおっぴらに受験宣言をして、後に引けなくなったところで、英語勉強に取り組もうとしよう。





キタァー!!!

2012-01-07 14:36:37 | @MALAWI
昨日、ずっと待っていたブルキナファソの同期隊員からの荷物をようやく手にした。

3カ月ほどの長旅。

同時期に発送された日本あての荷物は数週間で届いていたから、ブルキナを出てからさまよってたのか、マラウイのどこかで放置されてたのか・・・詳細はわからない。





写真の通り、中身はTシャツだ。

去年の東日本大震災を受け、「自分たちも何かできることはないか?」と仲間うちで頭をひねった結果、チャリティーTシャツの販売をしようということになった。

他の同期2人と私の3人がコアメンバーだった。



そもそもは、もともと日本のアウトドア業界で働いていた同期が、とあるロゴの使用許可を得たところに話が始まる。

写真のTシャツにつかわれてるものがまさにそれなのだが、某有名アウトドアメーカー等もおなじロゴを使用してチャリティーグッズを販売したらしいから、日本で見たことある人もいるかもしれない。



このTシャツは、売上金を被災地で活用してもらうということのほかに、Tシャツを着ることに意味があるよね、とコアメンバーで話していた。

時間とともに記憶は風化していく、けれども忘れないように、ブルキナベにも日本が立ち上げる様子をみてもらえるように。

そんな想いをこめて作ったTシャツだ。



オーダーTシャツを扱っている業者情報を得、実際に訪ねて事情を説明し、試作品をつくってもらい、これならイケる!ということでJICA職員や隊員からほぼ注文をとり終えたところで、まさかのブルキナ撤退。



コアメンバー3人のうちの一人だけがブルキナに戻ることができ、4か月の日本退避の後に再び業者と掛け合ってくれて無事に商品完成。

世界に散ったブルキナ隊員のために、Tシャツの発送なども必要になったが、私以外の2人がいろいろと動いてくれて無事に発送も完了。



日本からは「Tシャツ着いた!」の声が早々に聞こえてきたが、待てど待てどマラウイには来ず・・・。

お年玉代わりなのか、年明け早々にようやく手にすることができた。



感無量。



赤と白は1枚ずつしかなくて、ほかに黒が5枚。

ブルキナベの同僚にあげようと思って発注していたので、サイズもいろいろ、ばらばら。

赤・白・黒の1枚ずつは日本へ持ち帰ろうかと考えていて、残る黒のうち1枚はマラウイで頻繁に着ようという企み。

さらに残る3枚の黒は、お世話になってるゲストハウスの職員さんらにプレゼントした。

事情を説明して、Tシャツの意味も説明して。


ブルキナベではなかったけど、マラウイアンとそんな話を共有する機会をつくってくれた。

ちなみに、6月と9月に福島を訪れた時の写真を見せたりもしながら、被災地の話をしたりもする。




小さなアクションだったかもしれないけど、Tシャツに込めた想いは全然薄れてないなぁということをマラウイで実感した。



ゆさん&わたり、Tシャツばっちり生きてるよ!

今日はさっそくそのTシャツを着て活動だ。

シゴトハジメ

2012-01-04 02:06:32 | @MALAWI
相変わらず中途半端なホリディ中なのだが、今日は職場に顔をだしてきた。

着くなり、「はやく着替えて手伝って!」と同僚看護師さんよりヘルプを出される。

確かに、たくさんの患者さんで室内がにぎわっていた。




「あそこの車いすの人、脳卒中後の患者さんで新患だから」とのことで、さっそく診療開始。

付添い人らの情報によると11月の中旬に脳卒中を発症し、タンザニアで3日間入院していたが理学療法には縁がないまま今日まで来たとのこと。

どういういきさつでカムず中央病院に紹介されてきたのか、ちょっとはっきり理解できなかったのだが、とにもかくにも地方からの紹介という形でやってきた方、御年83歳の女性だ。



脳卒中と言うと典型的な症状は片麻痺といわれる、左右どちらかの半身まひなのだが、手なんて左右とも割と上手に使えている。

家では寝たきりという話だったが、座らせてみると一人で座っていられるし、いやあこれはもったいないでしょ!!ということで、いくつか家で家族に続けてもらいたい運動を紹介した。


立つ訓練もいけるなーとの判断で、平行棒で立位を試みる。

まぁそりゃ久しく立ってないし、脚の筋肉もずいぶんポタポタに委縮してる感じなので大変っちゃ大変んだけど、しばらく続けたら立位保持くらいは可能になるんじゃないかしら、というのが私の見解。

その患者さん自身は現地語しかわからないのだけど、付き添いの方(息子夫婦?)が英語が話せたので、いろいろ翻訳してもらいながら話しかけていた。




評価も兼ねて色々やってみてと指示しても「できないよ~」となかなか挑戦してくれない彼女。

でも時々うまく力が入ってたりするのが確認できたので「やれてますよ!その調子ですよ!」とひたすら促していた。

例の立位訓練のときも「立てましたね~!!」と言って励ましたら、その方満面の笑み!

さらに、なんか一生懸命しゃべってるなぁと思って付き添いさんに彼女が何を言ったのか聞いてみたら

「気分がいいそうです。」と。笑

それはよかった!!



立位訓練もできれば家でやってほしいところだったけど、家族の負担が大きくなりそうだったので、週に1回の通院をしてみてもらうことにして今日は終了となった。




その後、病棟にいったり、他の患者さんの診察もしたりしながら時間がすぎ・・・・。




ちょっとしたスキマ時間に気を抜いていたら、若い女性に声をかけられた。

どうも同僚看護師の知り合いらしい。

彼女が言ったことの概要は以下の通り。



「さっき、高齢の女性の方と一緒に訓練されてましたよね?

 そのときの雰囲気がなんだかいいなぁと思ってみてました。

 患者さんって、普通いろいろ自分でできなくて大変な思いしててなかなか笑えないと思うんです。

 だけど、あの方笑ってましたよね。

 そういう時間ってすごく大事だと思うし、患者さんにも家族にとっても励みになると思うんです。

 だから何がってはっきりわからないけど、いいなぁと思いました。」



おー!

これ、史上最高の誉め言葉かも!?!?

・・・という気がして、えらく照れた。

でも、やっぱり嬉しかったというのが正直な感想。



私は何も特別な事をしたわけでなく、ただそこに患者さんがいて、私ができることをやっただけだ。

たまたま彼女にはいろいろ能力が残されているにも関わらずそれを活かせない環境にあることを知って、彼女自身の能力のブラッシュアップ+その環境を少しでも変えるために、ちろっと働きかけただけだ。


彼女は「気分がいい」と言ってくれてた。

お世辞ではなかったのだろう。久々に自分の足で立った感覚はそこそこ満足のいくものだったのだろう。





患者さんに響く何かができれば、それ以上のことはない。

彼女が今年初の患者さん。

なんだか幸先のいい幕開けだ。

この調子で波にのっていこう。







年越し

2012-01-01 22:04:33 | @MALAWI
2011-2012の年越しはなんと教会で過ごしてみました。

友達の毎年恒例なんだそうで、便乗することに。





教会で何が起こっていたかと言うと。




















マラウイ人、
半狂乱に歌い、踊り、祈る!!










半狂乱ぶりがつたわりにくいけど、すごいのなんのって。。。。



びっくりしました。

絶叫してる人、多数。日本でやってたら警察きそう!?!?くらいの勢い。

でも、自分をオープンにして神に向かい合って来る新年を祝う、という姿勢には共感できました。



そんなこんなで、新鮮な年越しとなった2012年。

元旦はまったり家で過ごしています。





気が早すぎる気もするけど、来年は久々に日本の正月だなぁー。

茶碗蒸しと御雑煮がたべたい。

新年ごあいさつ。

2012-01-01 00:37:36 | @MALAWI
日本のみなさんはあけましておめでとうございます。

時差7時間遅れのマラウイはまだ大晦日の夕方をさまよっておりますが。



全然年末の雰囲気が感じられないマラウイですが、

つい2時間半くらい前に「年末用に!」と乾麺の蕎麦を持ってきていたことを急に思い出し、

2時間くらい前に年越し蕎麦を食べて、ようやくちょっとそんな気分になってきたところです。




個人的には怒涛のような2011年。

2012年はどんなことが待ってるのか?2011年を凌ぐアレコレがあるのか?



日本の皆さん。タコカレは今年帰ります!

帰国したらまたかまってください。



世界に散ってる22-1のみなさん。

帰国して会うのを楽しみにしてます。





きっと楽しいことばかりではない。だけど、素敵な年になると思う。

私だけでなく、みんなみんな。



今年も1年よろしくどうぞ^^




長期休み

2011-12-28 05:39:58 | @MALAWI
行政機関は12月23日から1月6日まで、おおっぴらに休暇に入っている。

病院はクローズできないわけで、我々フィジオ科も土日祝日以外は目下営業中なのだが、私はときどき顔を出せばいいということになっていて、中途半端なバカンス状態にある。



そんな中でハマっていることといえば、料理と編み物。




料理はマラウイ人に振る舞っては反応を楽しんでいるといったところ。



洋風の料理は、大方どんなものでも気に入ってもらえるということが判明。

ピザ、ハンバーグ&ハンバーガー、オムレツ、ピラフ、などなど。

なかでもオムレツ(ふわふわのやつ!)が好評だった。

ハンバーガーも大絶賛!マラウイ人女子に作り方を聞かれたのでしっかり伝授しておいた。



そして、先日肉まんにも挑戦してみた。

最初、肉まんを持って行ったときのマラウイ人の反応。





Looks dangerous!(なんかヤバそう・・・)





肉まんのあの形が強烈だったらしい。

マラウイ人達の間に「これ何なんだ??」という空気が広がる・・・。

いやいや、これがノーマルな形なのよ!!と必死に説明。





恐る恐る食べるマラウイ人達。


食べてみて反応一変。






I like it! Delicious!! (なにこれ、うま!!)





ほーら、だから言ったでしょ!(内心ニヤリ)

中の肉あんはオリジナルとはちょっと違う、どちらかというとハンバーグ系の味だったのだけど、ともあれ大好評だったことは間違いない。


明日は照り焼きバーガーに挑戦して頂く予定となっている。てりやきの味はマラウイ人達に受け入れられるだろうか??





編み物の方は、ココ1カ月くらいぼちぼちやっているもので、もうそろそろ一応の完成に至りそう。

完成してから報告しようかな??