羊の歌

見たこと。聞いたこと。考えたこと。
感じたこと。・・・思いのままの手記

キノコ騒動

2010年10月06日 18時14分45秒 | 社会

 今月の2日に、東京の墨田区内のお祭りで、毒キノコが誤って販売されたばかりなのに、今度は、長野県駒ケ根市内のスーパーで毒キノコが売られて大騒動になっている。毒キノコは、ニガクリタケというキノコだが、毒性が強く食べると、ショック症状を起こして死亡する場合があるという。買った人は女性で、今のところ特定はできていないそうだ。早く発見されて、大事に至らないことを祈っている。


 シメジやヒラタケ、エノキダケなどは、天然物もあるが、スーパーなどで売っている物は、ほとんどすべてといってよいほど、キノコ工場で栽培されたものだ。瓶の中に、おがくずと米ぬかを攪拌したものを入れ、そこにキノコの“種菌”を無菌室で摂取して、それを培養して生産する。長野県中野市は、全国でも有数の生産地だ。マツタケは、人工栽培に未だ成功しておらず、アカマツ林に生育する貴重なキノコである。


 今年の異常気象は、山のキノコの生育にも大きな影響を与えたようだ。ニガクリタケが異常発生し、それも食べられるクリタケと見分けが使いないという。幼いころから、今の今まで、「キノコの柄が縦に割ければ食べられる」と思っていたが、それは、まったくの間違いで、縦に割けるキノコにも毒キノコがあるのだそうだ。こうなると、山に入って、“キノコ狩り”としゃれこむわけにもいかなくなる。まったくの素人の者には、食べられるキノコと毒キノコの見分けは付けられないからだ。となれば、人工的に栽培されたものを食べるのが一番安心ということになってしまう。マツタケは高根の花だが、自然の中で生育したキノコは、人工栽培にはない、“何か”がある。食べられるか食べられないか、見分けがつけられない自分には、山に入って“キノコ狩り”はできそうにない。
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