これってどうですか？ パート３

最近、少々罪悪感を憶えるのですが…

ある日の会話（監督と後輩の会話）（続々編）

監）どうプロポーズ大作戦は？順調？
後）全然、順調じゃないですよ。

監）夜景の見えるレストラン抑えたの？
後）いや、雨降ったらどうするのが、引っかかって。止めにしました。

監）えー悪い事したなあ。雨のしずくを捕まえたっていうのはどう？
後）いや、もうもっと違う所にしようかと思って。ディズニーとか？

監）何かありきたりでつまんないよ。流れ星を見たいなら山奥に行くとか。
　　もう携帯の入らない山奥に行けば、絶対、流れ星が見えるって
後）帰れなくなるじゃありませんか。ちゃんと考えて下さいよ。
　　一生を左右するのですから。

監）じゃあ、ディズニーにしよう。ミッキーから指輪を渡してもらえば。
後）あ、投げやりになってますね。

監）ん！…。わかった。学生にでも聞いて見る。
後）あ、やっぱ投げやりになってますね。

監）…。

これってどうですか？ パート４

監督と後輩の会話（続々々編）

後）先生、ちょっと聞いて下さいよ。（怒りモードで）
監）やだ。（軽く無視）

後）（構わず話す）ＣＭ見てたら、車の中で男の人が流れ星を捕まえる
　　マネをした後、手からネックレスを出して来て彼女に渡すってＣＭ
　　やっているんですよ。
監）何か聞いた事ある話だね。
　　でも手からネックレス出すの大変だよ。

後）そこじゃなくて、ネタを完全にパクられましたよ。
監）でも後輩は指輪だから大丈夫だよ。

後）一緒ですよ。もう出来ないじゃないですか！
監）しかし、同じ事考えるのいるんだねえ。ベタな話なのに
　　それでどうするの？もう一週間切ったよ。企画変更？
　　場所はディズニーにするの？

後）いやーまだ決めてないんですよ。翌日はお互いに仕事だし。
　　どうしよう。あーあ緊張するなあ。
監）じゃあ、延期したら。

後）ダメです。２４日に必ずします。
監）ちなみに決めぜりふは？

後）俺の○○手伝ってくれ？（○○は想像して下さい。）
監）（思わず呆れて）バカじゃない！彼女絶対引くぜ！

後）（笑いながら）秘密です。
監）早く場所決まったら言ってくれよな。
　　ディズニーならチケットもあるし、ただで俺も行けるから。

後）何で先生も行くんですか？
監）行くに決まっているだろ。心配だから。あーあ俺も緊張するなあ（笑）

後）ダメですよ。
監）じゃあ、２４日に俺の○○手伝ってくれない？（○○は一緒です。）

後）…いやですよ。

さて、後輩の運命はさていかに？
この先、どうなる事やら

新情報!!（3/17 '09）
今さらながら○○は何かお教え致します。
○○は細胞培養です。
その時、ちょうど彼は、実験の真っ最中。
歯髄細胞を扱ってましたから。

これってどうですか？パート５

嵐の前の静けさ編（当日朝編）
監督と後輩の会話

監）いよいよ今日だねえ。
後）はい、でも雨降っちゃいました。

監）一日中、雨って言ってたから、流れ星プロポーズ大作戦は中止だな。
後）がっかりです。

監）あんなに一緒にオリオン座流星群まで調べたのに残念だなあ。
後）はい、でもオリオン座流星群は21日がピークでしたから、
　　結局、当日見れなかったかも（本当にサイトで調べたんですよ）

監）雨天決行だから、第二段を考えないと。何か手はあるの？
後）ないです。やばいなあ。どうしよう。

監）やっぱ緊張してるの？
後）緊張してますよ。一生もんですよ。

監）そうだな、ヒトは慣れない事をするとたいていは、失敗するものだから、
　　○○○（居酒屋チェーン店）でやろう！
後）嫌ですよ。毎週行ってますから。また適当な事言ってますね。

監）俺は後輩の事を思っていっているのさ。（目をキラキラしながら）
後）もう先生は頼らないですから。今日決めてきます。

監）吉報を祈る。
後）はい。いやー緊張するなあ？

翌日に続く!!

これってどうですか？ パート６

衝撃編！
監督と後輩の会話（２５日朝）

監）よ！おはよう。
後）あ、おはようございます。（何故か暗い感じで）

監）昨日はどうだった？指輪受け取ってくれた？
後）いえ、渡せなかったです。

監）えー（驚く！）何で渡せなかったの？
後）彼女のおばあちゃんが急に具合悪くなっちゃって、それで会えなかったんです。

監）何そのタイミング。それで、彼女とは連絡取っているの？
後）いえ、一回だけです。

監）おばあちゃん、大丈夫なの？
後）大丈夫みたいですが、今までにも何回か救急車で病院に運ばれているようで、今回も容態はあまり良くないみたいです。

監）そうなんだ。しかしショックだなあ。あんなに気合入っていたのに。
後）ショックですよ。（かなり落ち込んでました。）

監）これだとプロポーズも指輪も渡たす事も出来ないなあ。
後）本当、全然、出来ないですよ。これでタイミングを誤ったら、大変な事になりますよ。

監）何でこんな事になるんだろうか？
　　神様が、渡しちゃいけないって云っているのかなあ？
後）（沈んだ声で）そうでしょうかねえ。

監）思い切って海に指輪捨てちゃえ。
後）嫌ですよ。

監）まあ、まだプロポーズ出来ない訳じゃないから
後）はい（完全にへこんでます）

監）俺、今日、仙台で中学の同級生の結婚式なんだけど。
　　何か、重い気持ちになっちゃったなあ。行きたくなくなっちゃったよ。
後）行って来て、是非、幸せをこっちに運んで来てください。

監）わかった。頑張る。後輩も頑張るんだぞ。
後）はい。

監）しかし、この話のオチがこんな展開になるとは、思わなかったよ。
　　これじゃあ、ブログ書けないなあ。（悩みました。）
後）（急に）え、何ですか、オチとは？何ですかブログって？

監）いや、独り言です。

みなさん、これってどうですか?

これってどうですか？パート７（最終回）

良かったね、末永くお幸せに!?編
監督と後輩の会話

後）先生！（元気よく）
監）ん！あ、おはよう、元気？

後)（写メを見せながら）指輪です。
監）あれ、開けちゃったの？

後）指輪渡しましたよ。
監）えっ！、何それ、何で？
後）昨日、彼女からおばあちゃんがとりあえず落ち着いたっていう電話もらって
　 この間出来なかった、二人の記念日のお祝いをしようって言われたので、
その時に思い切って渡しました。

監）と言う事は、プロポーズも成功したって事だね。
後）（Ｖサイン）はい。

監）良かったなあ。上手くいったんだ。
後）はい（嬉しそうに）

監）場所は？どうやったの？もしかして流れ星プロポーズ大作戦？
後）いえ。
場所は、○×ホテルの最上階のレストランで、カップルズシートを
予約しました。
　　予約を取った時に、お店の人にちょっとお願いをしました。
監）ふーん。それで、何を頼んだの？

後）デザートの時にケーキにメッセージと指輪を持ってきてくれって頼みました。
監）お店の人、何か言った？

後）あ、プロポーズですか？って聞かれたので、“はいそうです”って
答えました。
監）良くできるよなあ。恥ずかしくないの？
後）恥ずかしいですよ。

監）それで？ケーキのメッセージには何と書いてもらったの？
後）“僕と結婚して下さい。”

監）おぉー！凄いストレート。やるなあ。
後）はい。（照れながら）ちょー恥ずかしかったです。

監）しかしデザートまでハラハラしただろう。
後）はい、もうずっとドキドキしちゃって。何食べたか覚えてないんですよ。
　　店員はチラチラこっち見てるし、
彼女にいつ気づかれるかと思って気が気でなかったですよ。
　　まあ、今考えると全然気がつかなかったんですけどね。（笑）

監）食事の最後にデザートが来て、彼女、相当驚いただろう！
後）はい、相当驚いていました。“わぁ！えっ！何これっ”ていう感じで

監）それで何か言ったの？
後）“もう俺らも付き合って○年にもなるし、この辺でそろそろ結婚するか？”
って言いました。

監）それで彼女は？
後）“いいとも！”って言いました。

監）あら、まあ（笑）。
後）あと“この事をおばあちゃんに報告出来る”って言ってました。

監）そうか、良かったなあ。おばあちゃんもきっと喜んでくれるな。
後）はい。

監）お店の人も祝福してくれた？周りのお客さんとかにも祝福してもらった？
後）個室ではないのですが、カップルズシートなので他のお客さんには
知られてないと思います。
お店の人には祝福の拍手と写真を撮ってもらいました。
　　彼女にはこのポーズ（左手の甲を見せて指輪を見せるポーズ）をして
撮りましたよ。

監）まさに至福の時だね。
　　この間の時からの180度の展開。こんな予想、誰も思いつかないよ。
後）前、言ってましたよねえ、“神様のいたずら”って。
何かわかるような気がしました。

監）おめでとう
後）ありがとうございます！

監）これで安心してブログに書けるよ。
後）（急に）えっ、何ですか、ブログって？

監）いえ、独り言です。

みなさん、これってどうですか?


編集後記
長々と書きましたがこれを持ちまして“これってどうですか？”のシリーズを終了致します。（番外編はあるかもしれませんが）
この間、この人って誰ですか？っていう問い合わせをいっぱい受けましたが、
まあ、いいじゃないですか。
事実は小説より奇なり。お二人の末永い幸せを祈念致します。
でもこのブログの事は彼には絶対内緒にして下さいね。
だってすべて内緒にしてくれって言われてましたから（笑）。
最後にこれってどうですか？

男って大変

プロポーズをする側はいろいろ考えるのですね。
後輩君も最終的にはうまくいってよかった。幸せを祈ります。

でもハプニングはつきもの。何が起こるかわからない・・・。
私の場合は、ヘリコプターのなかで指輪を渡されました。
でもエンジン音で何言ってるのかさっぱり。

乗る前に金属探知機に反応してるし・・・
彼もすごい緊張したでしょう。
こんなハプニングがあったからこそ良い思い出です。

PSこんどはＳさんの特集をしますよ。
　パニエだっけ？何だっけ？忘れちゃった。

　ティアラとかウエディングドレス、カラードレスなどの話も混ぜて
　結婚式までの秘話でも特集しますか？女も大変です。

　また、何してんのだか
　結婚式ばっか行って本当に寿貧乏です。
　次回は２３日です。

これってどうですか？ パート８

家族に挨拶編
だいぶ前の話ですが編

後）先生！（元気よく）
監）ん？あ、おはよう。

後）挨拶してきましたよ。
監）ん？誰に

後）彼女の家に
監）ああ、そうかプロポーズだけじゃダメだもんな。
　　とうとう彼女の両親に挨拶したんだ。

後）お父さんは数年前に亡くなっていますので、彼女のお母さんに
　　挨拶してきました。
監）へぇー、またまた大緊張だろう。

後）はい、ちょーちょー緊張しました。
監）へぇー、それでどうやったの？

後）夜、伺ったのですが、その時には、彼女の家族が全員、家にいて夕食を
　　作っている最中でした。
監）何、作ってたの？

後）ビビンバです。
監）あら、そう、それで？

後）それで、リビングに通されて、ここで座って待ってて下さいって云われて、
　　ドキドキして待ってたんです。
　　そしたら、彼女のお母さんがいらして、“今日は来て頂いて、
　　本当にありがとうございます。”て云われました。
監）それから？

後）それから、“今、みんな来ますからって云われて”
　　あれ？、何か展開が違うなと思ったのですが、
　　その後、家族が、全員リビングに集まって来ちゃって。
監）想定外？

後）そしたら、お母さんが全員に向かって
　“後輩さんが今、大事な話をするからみんなちゃんと聞くように”って
　　云った後、“はい、お願いします。”って振られたんです。
監）（笑）

後）本当は、お母さんだけに話したかったのですが、
　　もうこうなったらしょうがないと開き直って、
　　“○○さんと結婚させて下さい！”ってみんなの前で頭を下げました。
監）お！

後）そしたらお母さんから、“こんな娘ですが、よろしくお願い致します。”
　　って逆に頭を下げられました。
監）やったね。ギャラリーの反応は？

後）周りからは祝福の拍手が起こりました。
　　しばし照れていたのですが、彼女のお兄さんの奥さん（義姉）が
　　急に泣き出しちゃって。泣きながら“本当に良かった。”って
　　云われました。
監）ふーん

後）お兄さんからは、“何でお前が泣くんだよ？”って
　　つっこまれてましたが、義姉が“だってこういうの感動しない？”って
　　言い返していました。
　　あと、おばあちゃんからは“早く孫の顔を見せてね”って
　　云われましたので、“はい”って答えました。
監）あれ、おばあちゃん、もう退院してたんだ。彼女は何て云ったの？

後）彼女はこの場にいなかったんです。
監）え、何で、何してたの？

後）台所で料理作ってました。
監）あ、そうかビビンバを作ってたんだっけ？
　　ビビンバだけに“びびるな”って感じでいたのかなあ？

後）あの、あんまり面白くないのですが！
　　（気を取り直して）彼女からは“ご苦労様”って云われました。
監）良かったなあ。おめでとさん。

後）ありがとうございます。
監）何か順調すぎて面白くないなあ？
　　大どんでん返しが無くてブログに書けないなあ？

後）何が大どんでん返しですか？ブログって何ですか？
監）完全に独り言です。

みなさんこれってどうですか？
何かほのぼのして来ましたね。
女子部員は鍋でほっかほっかですので、こっちはネタで暖まるようにしました。

これってどうですか？ パート９

これってどうですか？こぼれ話あれこれ編１

みなさんから温かい声援を受けた感動作、“これってどうですか？”シリーズ。
見た事無い方は、カテゴリーから、“これってどうですか？”をクリック
すれば、すぐ読めますよ。

でも一年生は読まなくて良いですから。まだ早いです。
まあ、どうでも良いのですが。


今回は、久々に後輩ともう一人後輩女性（後女）を交えた後輩の後日談を
お送り致します。


後女）まあ、そういう事でもう復縁はないです。（きっぱり）

花の金曜日、明日は医局恒例の医局旅行および研修旅行（私のみ）を控えた夜、
お腹が空いたという事で我々３人は行きつけのカレー屋に入った。

とりとめの無い（意味…はっきりとまとまっていない）会話で盛り上がり、
会話の締めに後輩がいつものように後女に昔付き合っていた男との復縁を
勧めていた。

後女はきっぱり、もう昔の彼氏との復縁が無い事を、ひときしり語った後、

後女）後輩さんはちょー幸せですからね。
後輩）まあね（顎を少し上に突き出す）

少し自慢げに云ったので、

監督）こいつのプロポーズ話、面白いよ。
後女）あ、聞きたい。教えて下さいよ。

という流れで後輩のプロポーズ大作戦の話がスタートした。
まずは指輪を買った時の話。

監督）後輩は、１カラット以上の指輪を買おうとしたんだぜ。
後輩）そうそう。
後女）（口に手をあて）え、凄い。
後輩）でも、金額見て、びっくりして、すぐに辞めたんだ。
　　　それで○○カラットの指輪にしたんだ。
後女）それでも凄い。いくらでした？
後輩）××万。
後女）凄ーーい。お金持ち。
後輩）今までの貯金をすべて使い果たしたよ。
後女）そんなにして買った指輪なのに彼女に断られたらどうしたんですか？

予想外の質問に一瞬、あっけにとられていたが

後輩）一緒に指輪を見に行ったんだよ。
後女）あ、そうだったんですか。
後輩）色々指輪を見て、“これは買えないねとか言って”
　　　結局、彼女が選んだのは今回買ったのより、金額が低いのを選んだんだ。
後女）ふーん。

後輩）それで予約したんだけど、今回プロポーズ作戦を実行するために、
　　　わざと、彼女に“実は色々考えて予約を取り消したんだ”ってふりを
　　　作ったんだ。
後女）なるほど。

後輩）そしたら、逆に、“そんなのだったら何で一緒に見に行ったんだ”
　　　とか、“がっかり”とか“失礼じゃない”とか“信じられない”って
　　　散々怒られたんだ。（涙）
後女）可愛そうに。

後輩）本当は違うんだよって言いたかったけど、結局、言い合いになっちゃって、
　　　彼女を泣かせちゃったんだよ。（涙）
後女）あはは、（笑）

監督）指輪は現金で払ったの？
後輩）カードで払えないですよ。バイト帰りに銀行に行って卸しました。
　　　こんな大金、持った事無いので、お店に着くまで、ちょー緊張しましたよ。
　　　
　　　でもお店のヒトは結構、シラーっとしていて、俺の今まで貯めた大金を
　　　“今、数えますから”って言って器械に入れて、バーッと数えて、
　　　“はい、ありました。ありがとうございます”って言われたので、もっと
　　　感動してくれって思いましたよ。

監督）お店のヒトが“この指輪でプロポーズですか？頑張って下さいとか言うわけ　　　無いだろうが！”
後輩）まあ、そうですけどね。
後女）でも彼女、うらやましいなあ。いいなあ、
監督）でもこれは前ふりだからね、あ、時間がない。次回に続く!!
後女）みなさん、お楽しみに。



　　


　　　
　　　


　　　

これってどうですか？ パート１０

これってどうですか？こぼれ話あれこれ編２

ちょっと土日は研修会があったもので塩原に行って来ました。
そんなもので、また再会

監督）後輩は、指輪渡すシチューエーションも考えていたんだぜ。
後輩）そうそう
後女）（わくわくしながら）どうやって渡したんですか？

監督）最初はねえ、眺めの良い、レストランに行って、窓を見るの。
　　　そのうち、流れ星が流れてきて、後輩が捕まえたって云って手を握るの。
　　　そして、その握った手を離すと、中に指輪が入ってたっていう
　　　シチューエーションを考えていたんだぜ。
後女）???
後輩）そうそう。
　　　でもＣＭで、車の中で流れ星を男のヒトが捕まえたら、その手の中に
　　　ネックレスが入ってたっていうＣＭがあったから、止めたんだ。
　　　全く!!

監督）一応、ネックレスの方が難しいって云ったんだけどね。
後輩）そう監督に云われた。
後女）ははは

監督）あと、雨降ったらとかもね。
後輩）そう言えば当日は雨でした。

後女）それでどう渡したんですか？
監督）なかなかいい話だよ。

後輩）結局、お店でプロポーズした時に渡したんだ。
後女）（グッと真剣に）ど、どういう風に？

後輩）デザートプレートを使ってね。
後女）（身を乗り出して）何を書いたんですか？
後輩）“結婚して下さい”
後女）素敵!!

監督）店に電話して頼んだんだろう、良くできるよなあ。
後女）でもこれぐらいやってくれたら女性ならグッと来ますよ。
監督）お店のヒトとの会話も面白そうだねえ。

後輩）そうなんですよ、これがまた大変だったんですよ。


監督）次回に続く!!
後女）また見てね。

これってどうありふれた生活ですか？

これってどうありふれた生活ですか？編

お昼過ぎ、遅めのランチを大学の反対側のレストランで後輩と食べる。
食べ終わってレストランの窓から外を眺めていたら、顔なじみのカップルが
仲睦まじく、坂を昇って、大学に入って行った。

“あいつら、いつから付き合っているんですか？”と後輩が聞く。
“たぶん２月からだと思う。”と答える。

“へぇー”と驚く後輩。
そう云えばとふと思い、携帯を取り出す私。

怪訝そうな顔で私を見ている後輩。
“メールですか？”の問いを軽く無視し、一通のメールを見せた。

それを読む後輩。思わず、ほほ笑む。
そして“これ面白いですね、誰書いたんですか？”って聞いてきた。

“俺”と答える。“二人のエピソードなんだ。面白いだろう。”と答える。
“いやー面白いですね、っていうか、先生の書き方が面白い”と言って来た。

“僕もブログやると文章上手くなりますかねえ”って聞く後輩。
“うーんわからない。でも、やってみたら”って答える。

“出来れば今度、後輩のエピソードも書きたいのだけど”って聞くと
後輩が、“いや、ぜったいダメです。僕のエピソードなんてちっとも面白くないですよ。”と答えた。

“いや、あのプロポーズ大作戦を書けば、絶対受けると思うだよなあ？どう？
書いていい？”

“ダメです。恥ずかしいじゃないですか？先生のブログ見ているヒトにあんな
プロポーズしちゃって言われちゃいますよ。”って笑って断ってきた。

そこで、席を立ち、大学に戻る。
もう一度、“書いていい？”って聞くと“ダメです。みんなに知られちゃいますから。”って答えた。

しかし、よくよく考えてみると、“この話、みんな知っているんだよ”って
思っていたのは言うまでもない。
おまけにシリーズものとしてすでにパート１１まで書いてしまったのである（笑）。

その純朴な後輩の笑顔に私は少しだけ“申し訳ない事をした。”と思った。
さらにもう“Too late、時すでに遅し”という事も思った。

そんな裏事情を全く知らない後輩と本当は後輩思いで、でも意地の悪い先輩は実在する。
“これってどうありふれた生活ですか？”でした。

PS1.プロポーズ大作戦裏話３を書くのをすっかり忘れてました。
PS2．後輩に見せたメールは来年公表します。