市立小中学校の入学式が挙行された。私は、上遠野小学校と上遠野中学校の入学式に出席し、祝辞の機会をいただいた。
午前、空を雲が埋めていた。小学校の入学式は、そんな空の下だった。
全校生と保護者が控える会場に入場した新一年生は33人。福島県の1年生、2年生は30人学級(小学3年からは33人)という学級編成基準のため、この人数を超える上遠野小は17人と16人の2クラスに編成された。
拍手で迎えられた入場から式辞、祝辞とお話が続く中で、若干、もじもじ、足ぶらぶらの動きが出てきた。それでも、最後まで慣れない式を乗り切った新一年生はえらい。
校長先生は式辞で、新入生に「一つは、毎朝自分で起きて朝ごはんを食べてきてください。二つは『はい』『ありがとう』と言えるようになりましょう。三つ目に9時に寝るようにしましょう。4つ目に学校での出来事をおうちの方に話してください」と新入生に4つのお願いを語りかけ、PTA会長が「とても楽しい学校です。元気に通学してください」激励した。
在校生代表は、達項には後ろの山に登ったり、運動会や学習発表会など楽しい事がいっぱいあると紹介しながら、「困った事、分からない事、何でも聞いてください。1年生から6年生まで助け合いながた、学校生活を楽しく過ごしていきましょう」と新入生を歓迎した。

新1年生は、教科書を校長先生から授与されるとともに、交通安全協会と防犯協会からそれぞれ黄色い帽子と防犯ブザーを記念品として授与された。
新1年生に向けた祝辞は、絵本を使った。どんなお話がいいか、本屋さんで見ていたら、そのものずばり、「はじめてのがっこう」という絵本があった。学校に通うことになる子どもに、お母さんがやさしく語りかける絵本だ。次のように祝辞をした。
祝 辞
入学された新入生のみなさん、おめでとうございます。
学校に来てみて、みなさんは、どんな気持ちでしょうか。絵本を読んでいたら、こんな気持ちなのだろうなと思いました。「はじめてのがっこう」という本です。
主人公のこぐま君は、忘れ物をしちゃうかも、先生に叱られるかもと、とにかく不安がいっぱいで、学校に行きたくないと思っていました。そのこぐま君にお母さんはやさしく声をかけました。
はじめての時は、誰だってどきどきするものよ。
でもこれから、新しいことをたくさん教えてもらえるわね。
少しずつ、ゆっくり覚えていけばいいのよ。
最初に習うのは、お絵かきでしょ?
それから字の練習。
勉強で疲れても、おやつの時間が待ってるわ!
休み時間に思いっきり遊んでいたら・・・
すぐに、誰かとお友達になれるわよ。
みんなといっしょに、楽しい時間を過ごしてね!
きっと大丈夫。

お母さんが言っているように、新1年生のみんなの周りにいる人は「きっと大丈夫」と、みなさんに伝えたいと思っています。お友達といっぱい遊んで、分からないことはいっぱい質問して、学校の先生も、上級生のお兄さん、お姉さんも、そしてご家族も、みんながいるから大丈夫という気持ちをもって、学校での時間を楽しんでください
入学、おめでとうございます。
さて保護者のみな様、お子様の小学校入学おめでとうございます。入学した1年生が、秋の学習発表会(文化祭と間違えて話てしまった)の頃には、長いセリフも覚えてしっかり演技するなど、著しく成長していることに、お招きいただくたびに脅かされます。この時期の子どもたちの成長には著しいものがあると実感します。
子ども達のために、校長先生をはじめ、教職員のみな様が、惜しみなく力を発揮してくれます。この時期、家庭では、子ども達のお話に耳を傾けるなど寄り添ってあげることが、いっそう大切になってくると思います。どうか、今後とも、子ども達を支え温かく見守って下さるようお願いしたいと思います。
私たち市議会議員としても、みなさまの教育に寄せる思いが行政に届き、いっそうの教育環境充実が図られますよう、今後とも努力をしていきたいと思います。
結びに、新入生のみなさん。次に会う時に、みなさんの元気なお顔に出会えることを心待ちにして、お祝いとしたいと思います。
好き嫌いに関する絵本「たべてあげる」という絵本もあったので、これも祝辞に盛り込もうと考えていた。実際、次のように文章化していた。
「学校では給食も始まります。「たべてあげる」という絵本がありました。好き嫌いの激しい「りょうたくん」のお話ですが、さて、結末はどうなるでしょうか。チャンスがあったら読んでみてください。好き嫌いしないことが大切と教えてくれます。何でも食べて、丈夫で元気な体を作りましょう。」
でも時間の関係で断念。
祝辞の場面を撮影してくれた人がいた。祝辞の場面を撮ってもらったのは初めて。
写真ありがとうございます。

午後は、雲が一掃され、青空が広がった。校門の桜と入学式の看板、そして青空が広がった空。実に入学式にふさわしいシチュエーションだ。

中学校の卒業式の会場となった体育館の2階ギャラリーの窓の外に見える2本の桜の木を、小鳥の群れが渡っていった。姿を詳しく確認することはできなかったが、もしかしてマヒワの群れではなかろうか。カワラヒワかもしれない。
窓の外はのどかな時間が過ぎている。その時に、体育館では厳かに入学式が始まった。
新入生27名が入場し、点呼の後、入学が確認された。校長先生は式辞で、(1)どんなことにも積極的に取り組む、(2)仲間を大切にする、(3)夢を持ち実現に向けて努力する、を中学校生活で大切にするよう新入生に要望、PTA会長は祝辞で、自らの中学時代を振り返りながら「大切になる物を見つけ、その達成のために、勉強も部活も励んで欲しい」と激励しつつ、保護者には「積極的なPTA活動で、子ども達の近くで成長を見守って欲しい」と要望した。

また、在校生代表は、「夢中になる物を見つけて、学校生活が実りあるものにしてください。よい思い出をいっしょに築いていきましょう」と新入生を歓迎。新入生は、「期待で胸がいっぱいです。予習、復習に取り組んで、仲間と励まし合いながら、自分の力を発揮できるように3年間がんばり、中学生活を意味ある3年間とするためがんばりたい」との決意を誓いの言葉に込めていた。
こちらの新1年生も、小学校同様、校長先生から教科書を授与された。
中学校では次のように祝辞をした。
祝 辞
新入生のみなさん。入学おめでとうございます。
みなさんが、新入生になった今年、プロ野球を卒業し、新たな人生を1年生として歩み始めたのがイチロー選手です。イチロー選手は27年間のプロ生活で、日米通算4,367の安打を記録するなど、数々の記録を塗り替える偉業を達成してきたのはご存知の通りです。
イチロー選手の大記録は、もともと才能に頼ったというようなものではなかったようです。引退が発表された時、彼を「努力する天才」と紹介した報道がありました。努力が彼を育てたというのです。
イチロー選手自身、かつて、
努力せずに何かできるようになる人のことを「天才」というのなら、
僕はそうじゃない。
努力した結果、何かができるようになる人のことを「天才」というのなら、
僕はそうだと思う。
こう語っていました。
イチロー選手は努力の人だったのです。振り返れば今の日本は数多くの人々の努力の上に成り立ってきたのだと思います。4月1日に公表された新しい元号の「令和」が決まった過程にも、そのことが浮き上がったように感じています。
この令和という言葉は万葉集に記載された漢字がもとになっていますが、万葉集は漢文を含み、また、音に漢字をあてはめて日本語を表記する万葉仮名で書かれています。ここには、中国文化に学び、取入れ、創造的に日本文化を発展させようとした先人の姿が浮き彫りになっていると思います。この先人たちの努力する姿勢にこそ学んでいくことが必要だと思います。
努力、それはいざ取り組もうと思えば大変なことですが、一方で、「努力する天才」には誰でも挑戦できるし、誰でもなることができます。自分の意思だけが問われているのです。
中学校で新たに始まる教科も含め学びを深める努力に挑戦し、クラブ活動等、小学校ではできなかった体験に挑戦し、これらからの3年間、そして豊かな心をもって有意義に過ごしていただきたいと思います。
入学おめでとうございます。
保護者のみな様には、小学校の6年間、お子様の成長を見守りながら今日の入学式を迎えられ、喜びもひとしおのことと思います。
中学校は、子ども達にとっては、思春期真っただ中で、新しい価値観を芽生えさせる時期でもあります。その意味では、親と子の新しい関係が芽生える時期にもなると思います。子ども達の成長にとっては、保護者の支えはまだまだ必要だと思いますので、暖かく成長を見守っていただきたいと思います。
そしてその支えの役割は、当然に行政にも求められます。私ども議員としてもみなさんの教育に寄せる思いを届け、実現のために努力してまいりますので、声をお聞かせいただきたいと思います。
結びに、校長先生をはじめ教職員のみな様には、生徒への手厚い指導と援助を心からお願いし、あらためて新入生のみなさんのご入学に心からのお祝いを申し上げて、祝辞といたします。
本日はおめでとうございます。
とにもかくにも、新入生のみなさんには新しい学校生活にがんばってもらいたい。
午前、空を雲が埋めていた。小学校の入学式は、そんな空の下だった。
全校生と保護者が控える会場に入場した新一年生は33人。福島県の1年生、2年生は30人学級(小学3年からは33人)という学級編成基準のため、この人数を超える上遠野小は17人と16人の2クラスに編成された。
拍手で迎えられた入場から式辞、祝辞とお話が続く中で、若干、もじもじ、足ぶらぶらの動きが出てきた。それでも、最後まで慣れない式を乗り切った新一年生はえらい。
校長先生は式辞で、新入生に「一つは、毎朝自分で起きて朝ごはんを食べてきてください。二つは『はい』『ありがとう』と言えるようになりましょう。三つ目に9時に寝るようにしましょう。4つ目に学校での出来事をおうちの方に話してください」と新入生に4つのお願いを語りかけ、PTA会長が「とても楽しい学校です。元気に通学してください」激励した。
在校生代表は、達項には後ろの山に登ったり、運動会や学習発表会など楽しい事がいっぱいあると紹介しながら、「困った事、分からない事、何でも聞いてください。1年生から6年生まで助け合いながた、学校生活を楽しく過ごしていきましょう」と新入生を歓迎した。

新1年生は、教科書を校長先生から授与されるとともに、交通安全協会と防犯協会からそれぞれ黄色い帽子と防犯ブザーを記念品として授与された。
新1年生に向けた祝辞は、絵本を使った。どんなお話がいいか、本屋さんで見ていたら、そのものずばり、「はじめてのがっこう」という絵本があった。学校に通うことになる子どもに、お母さんがやさしく語りかける絵本だ。次のように祝辞をした。
祝 辞
入学された新入生のみなさん、おめでとうございます。
学校に来てみて、みなさんは、どんな気持ちでしょうか。絵本を読んでいたら、こんな気持ちなのだろうなと思いました。「はじめてのがっこう」という本です。
主人公のこぐま君は、忘れ物をしちゃうかも、先生に叱られるかもと、とにかく不安がいっぱいで、学校に行きたくないと思っていました。そのこぐま君にお母さんはやさしく声をかけました。
はじめての時は、誰だってどきどきするものよ。
でもこれから、新しいことをたくさん教えてもらえるわね。
少しずつ、ゆっくり覚えていけばいいのよ。
最初に習うのは、お絵かきでしょ?
それから字の練習。
勉強で疲れても、おやつの時間が待ってるわ!
休み時間に思いっきり遊んでいたら・・・
すぐに、誰かとお友達になれるわよ。
みんなといっしょに、楽しい時間を過ごしてね!
きっと大丈夫。

お母さんが言っているように、新1年生のみんなの周りにいる人は「きっと大丈夫」と、みなさんに伝えたいと思っています。お友達といっぱい遊んで、分からないことはいっぱい質問して、学校の先生も、上級生のお兄さん、お姉さんも、そしてご家族も、みんながいるから大丈夫という気持ちをもって、学校での時間を楽しんでください
入学、おめでとうございます。
さて保護者のみな様、お子様の小学校入学おめでとうございます。入学した1年生が、秋の学習発表会(文化祭と間違えて話てしまった)の頃には、長いセリフも覚えてしっかり演技するなど、著しく成長していることに、お招きいただくたびに脅かされます。この時期の子どもたちの成長には著しいものがあると実感します。
子ども達のために、校長先生をはじめ、教職員のみな様が、惜しみなく力を発揮してくれます。この時期、家庭では、子ども達のお話に耳を傾けるなど寄り添ってあげることが、いっそう大切になってくると思います。どうか、今後とも、子ども達を支え温かく見守って下さるようお願いしたいと思います。
私たち市議会議員としても、みなさまの教育に寄せる思いが行政に届き、いっそうの教育環境充実が図られますよう、今後とも努力をしていきたいと思います。
結びに、新入生のみなさん。次に会う時に、みなさんの元気なお顔に出会えることを心待ちにして、お祝いとしたいと思います。
2019年4月8日
市議会議員 伊藤 浩之
市議会議員 伊藤 浩之
好き嫌いに関する絵本「たべてあげる」という絵本もあったので、これも祝辞に盛り込もうと考えていた。実際、次のように文章化していた。
「学校では給食も始まります。「たべてあげる」という絵本がありました。好き嫌いの激しい「りょうたくん」のお話ですが、さて、結末はどうなるでしょうか。チャンスがあったら読んでみてください。好き嫌いしないことが大切と教えてくれます。何でも食べて、丈夫で元気な体を作りましょう。」
でも時間の関係で断念。
祝辞の場面を撮影してくれた人がいた。祝辞の場面を撮ってもらったのは初めて。
写真ありがとうございます。

午後は、雲が一掃され、青空が広がった。校門の桜と入学式の看板、そして青空が広がった空。実に入学式にふさわしいシチュエーションだ。

中学校の卒業式の会場となった体育館の2階ギャラリーの窓の外に見える2本の桜の木を、小鳥の群れが渡っていった。姿を詳しく確認することはできなかったが、もしかしてマヒワの群れではなかろうか。カワラヒワかもしれない。
窓の外はのどかな時間が過ぎている。その時に、体育館では厳かに入学式が始まった。
新入生27名が入場し、点呼の後、入学が確認された。校長先生は式辞で、(1)どんなことにも積極的に取り組む、(2)仲間を大切にする、(3)夢を持ち実現に向けて努力する、を中学校生活で大切にするよう新入生に要望、PTA会長は祝辞で、自らの中学時代を振り返りながら「大切になる物を見つけ、その達成のために、勉強も部活も励んで欲しい」と激励しつつ、保護者には「積極的なPTA活動で、子ども達の近くで成長を見守って欲しい」と要望した。

また、在校生代表は、「夢中になる物を見つけて、学校生活が実りあるものにしてください。よい思い出をいっしょに築いていきましょう」と新入生を歓迎。新入生は、「期待で胸がいっぱいです。予習、復習に取り組んで、仲間と励まし合いながら、自分の力を発揮できるように3年間がんばり、中学生活を意味ある3年間とするためがんばりたい」との決意を誓いの言葉に込めていた。
こちらの新1年生も、小学校同様、校長先生から教科書を授与された。
中学校では次のように祝辞をした。
祝 辞
新入生のみなさん。入学おめでとうございます。
みなさんが、新入生になった今年、プロ野球を卒業し、新たな人生を1年生として歩み始めたのがイチロー選手です。イチロー選手は27年間のプロ生活で、日米通算4,367の安打を記録するなど、数々の記録を塗り替える偉業を達成してきたのはご存知の通りです。
イチロー選手の大記録は、もともと才能に頼ったというようなものではなかったようです。引退が発表された時、彼を「努力する天才」と紹介した報道がありました。努力が彼を育てたというのです。
イチロー選手自身、かつて、
努力せずに何かできるようになる人のことを「天才」というのなら、
僕はそうじゃない。
努力した結果、何かができるようになる人のことを「天才」というのなら、
僕はそうだと思う。
こう語っていました。
イチロー選手は努力の人だったのです。振り返れば今の日本は数多くの人々の努力の上に成り立ってきたのだと思います。4月1日に公表された新しい元号の「令和」が決まった過程にも、そのことが浮き上がったように感じています。
この令和という言葉は万葉集に記載された漢字がもとになっていますが、万葉集は漢文を含み、また、音に漢字をあてはめて日本語を表記する万葉仮名で書かれています。ここには、中国文化に学び、取入れ、創造的に日本文化を発展させようとした先人の姿が浮き彫りになっていると思います。この先人たちの努力する姿勢にこそ学んでいくことが必要だと思います。
努力、それはいざ取り組もうと思えば大変なことですが、一方で、「努力する天才」には誰でも挑戦できるし、誰でもなることができます。自分の意思だけが問われているのです。
中学校で新たに始まる教科も含め学びを深める努力に挑戦し、クラブ活動等、小学校ではできなかった体験に挑戦し、これらからの3年間、そして豊かな心をもって有意義に過ごしていただきたいと思います。
入学おめでとうございます。
保護者のみな様には、小学校の6年間、お子様の成長を見守りながら今日の入学式を迎えられ、喜びもひとしおのことと思います。
中学校は、子ども達にとっては、思春期真っただ中で、新しい価値観を芽生えさせる時期でもあります。その意味では、親と子の新しい関係が芽生える時期にもなると思います。子ども達の成長にとっては、保護者の支えはまだまだ必要だと思いますので、暖かく成長を見守っていただきたいと思います。
そしてその支えの役割は、当然に行政にも求められます。私ども議員としてもみなさんの教育に寄せる思いを届け、実現のために努力してまいりますので、声をお聞かせいただきたいと思います。
結びに、校長先生をはじめ教職員のみな様には、生徒への手厚い指導と援助を心からお願いし、あらためて新入生のみなさんのご入学に心からのお祝いを申し上げて、祝辞といたします。
本日はおめでとうございます。
2019年4月8日
いわき市議会議員 伊藤浩之
いわき市議会議員 伊藤浩之
とにもかくにも、新入生のみなさんには新しい学校生活にがんばってもらいたい。
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