花と少女

岩

菜の花の朝

Gold barley

岩合さんの写真撮影に関してのコメント

彼のコメントを忘れないようここに記録します。 http://www.olympus.co.jp/jp/corc/corp-ad/calendar/2009/qa.cfm

「写真はカメラという機械で撮る、しかしシャッターを押すのは人です。撮っているのは自分なのに、何かを感じることなく、ただ撮っているだけのときがあります。たとえばヌーやフラミンゴがたくさんいて、すごいなと撮ってしまう。すると、ヌーが移動していく迫力とか、フラミンゴが光によって揺れ動いていくさまは写らない。花畑が美しいからといって、撮影する人の目線が定まらなければ、美しさの芯は捉えられないのではないか。つまり、どこを、何を美しいと見て、またはそれによって自分の中に呼び起こされたものを感じながらシャッターを切る写真とは異なります。ネコであるなら、その写真から声が聴こえるか聴こえないかのちがいは、シャッターを押したときに、自分が意識できているかどうかによるのだと思います。おそらく双方向なのでしょう。被写体が一瞬だけ見せる姿が現れたときに、それをこちらが受け取れるかどうかが問題ですね。どうであったか、その結果は必ず写真に現れます。」