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モールス音響通信

明治の初めから100年間、わが国の通信インフラであったモールス音響通信(有線・無線)の記録

谷口稜曄~二十五年目の回想と証言(1/2)

2016年08月09日 | 原爆
以下の原爆の証言は、◆長崎の証言刊行委員会/編 あゆみ出版社1970年(昭和45)に収録されている谷口稜曄(すみてる)氏の証言です。氏の証言としては、最も初期のころのものと思われる。証言した当時の時代背景は、現在と異なるが、核兵器廃絶を願う氏の証言は、今も国と世界を叱咤する声として色あせるどころか、重みを増しているように思える。 谷口氏は、以下の証言の冒頭に書いているように、長崎市内の郵便局に電報配達員として採用され、2年目、郵便配達中に被爆し、生死の間をさまよった末、生き残られた。この証言には被爆時の勤務先は書いてないが、奇しくも先々月の6月30日の本ブログ「元逓信書記補の原爆詠」(中村達見氏寄稿)の歌人前川明人氏が勤務していたのと同じ長崎本博多郵便局に勤務していた。 その後、逓信省が、郵政省と逓信省に分離した24年に長崎電信局員となり、以来電報配達の業務に従事した。在職中の30年頃から原爆被害者援護、世界の核兵器廃絶運動に献身されている〈末尾参照)。 。 . . . 本文を読む