チュエボーなチューボーのクラシック中ブログ

人生の半分を過去に生きることがクラシック音楽好きのサダメなんでしょうか?

クララ・シューマンの告別演奏会の再現コンサート(1980年)

2015-02-22 22:43:55 | 音楽の本

いきなり、『週刊FM』1980年11月24日号です。



この中の番組表を見ると、当時はNHK-FMとFM東京の2局しかありませんけど、NHKのほうはクラシックの番組がたくさん。
例えば1980年12月1日(月)には6番組もあります。

【バロック音楽のたのしみ】6時15分~6時58分(話・皆川達夫)
【朝の名曲】8時~8時58分
【音楽の部屋】9時~10時40分
【音楽のすべて】13時~15時(話・諸井誠)
【午後のリサイタル】15時40分~16時10分
【FMクラシック・アワー】20時05分~22時

時間にすると8時間弱。一日の放送時間(18時間)の43%がクラシック音楽の放送だったんですね。今よりクラシック好きが多かったのか?

ところでこの日の「FMクラシック・アワー」はウィーン芸術週間より「クララ・シューマンお別れ演奏会」のライブ録音とありました。

何かと思ったらクララ・シューマンは1870年1月19日に50歳でピアニストとしての活動に終止符を打つ告別コンサート(※1)を行っており、これはその時のプログラムをそのまま再現したものだということです。1980年6月7日の再現コンサートはウィーン楽友協会小ホール(ブラームスザール)で開かれていますが、クララの告別コンサートの会場はどこだったんでしょうね?(下の絵が見にくくてわからない。クララ以外の出演者も不明)


曲目は
1.ブラームス:ホルン三重奏曲op. 40
2.シューベルト:若い尼
3.メンデルスゾーン:厳格な変奏曲
4.ブラームス:愛のまこと~あこがれ
5.ルドルフ(※2):幻想小曲集op. 10
6.ショパン:夜想曲ハ短調op. 48-1
7.同:即興曲変イ長調op. 29
8.シューマン:きみの顔
9.同:「女の愛と生涯」より彼は誰よりも素晴らしい人
10.同:幻想小曲集op. 12より夕べに、夜、気まぐれ、なぜに、飛翔

。。。さすがはクララ、最後はダンナの曲でシメました。当たり前かもしれないけど、よかった。

ちなみに再現コンサートでのクララ役はエリザーベト・レオンスカヤでした。他にスーク(ヴァイオリン)、ヤノヴィッツ(ソプラノ)、フロイント(ホルン)の参加です。

※1 Wikipediaによるとクララの本当の最後のコンサートは1891年3月12日のフランクフルトでのことで、ブラームスの「ハイドンの主題による変奏曲」(2台ピアノ版)をジェームス・クヴァスト(Jacob James Kwast, 1852–1927)と共に弾いたそうです。1870年に引退を一度決意したものの演奏活動を再開したんですね。

※2 エルンスト・フリードリヒ・カール・ルドルフ(Ernst Friedrich Karl Rudorff, 1840-1916)、ドイツの作曲家。cpoレーベルで交響曲第3番などが聴けます。



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