毎月の新譜レコードを紹介する「レコード・マンスリー」という横長の月刊誌が何冊か手許にあります。
そのうち、1960年代のクラシック・レコードの売れ行きランキングを年代順に4つ並べてみます。
↑ 1962年3月号。当初は「Music Monthly」という名前だったんですね。来日直前のヨッフムのシューマン/シューベルト交響曲第4番。
↑ 同じく1962年3月号より。運命、未完成、新世界などの超有名曲が並びます。この中では15位「オテロ」全曲が目立ちます(カラヤン/デル・モナコ?)。お金持ちか清水の舞台系のかたが買ったんでしょうね。
↑ 1965年6月号。カラヤン強し。それと「四季」が2枚ランク・インしていますね。自分としては石丸寛/コロムビア・プロムナード管による名曲集を聴いてみたいです。
↑ 1967年12月号。超有名曲ばかりが売れる時代を脱したのか、ニールセン「不滅」が3位。R.シュトラウス、マーラー、ブルックナーも入ってきています。
↑ 同号より解説。「各社が一様に直輸入版に力をいれてきた」んですね。納得。
最後に、1968年8月号です。表紙は海野義雄氏。ドイツグラモフォンからレコードを出していたとは知りませんでした。しかもイッセルシュテット指揮。これも聴いてみたい!
↑ ここでもイ・ムジチ「四季」が1位。トゥーランガリラ(小澤)が何気に8位に入っています。
↑ アンセルメの幻想交響曲が3位に入っているのは来日中だったからなんですね。
。。。この「レコード・マンスリー」、当時のクラシック音楽の動向を知る上で貴重。他の号も見たくなりました。