チュエボーなチューボーのクラシック中ブログ

人生の半分を過去に生きることがクラシック音楽好きのサダメなんでしょうか?

40年ぶりに公開されたディアギレフ・バレエ団の衣装(1967年)

2015-07-12 21:32:31 | バレエ

『芸術生活』1967年9月号から、「ディアギレフ・バレエの衣装~50年前のピカソたちのデザイン」です。

1967年ロンドンで、1909年から1929年にわたって世界のバレエ界を風靡したディアギレフ・バレエ団が当時使用した舞台衣装が公開されたそうです。

ニジンスキーやフォーキンが実際に着用したにとどまらず、レオン・バクスト(Leon Bakst, 1866-1924)、アレクサンドル・ゴロヴィーン(Aleksandr Golovin, 1863-1930) そして二十代のピカソ(Pablo Picasso, 1881-1973)やブラック(Georges Braque, 1882-1963)がデザインしたものであるということで、話題になったようです。


↑ バクストのデザインした「シェエラザード」(リムスキー=コルサコフ)の衣装

 


↑ ゴロヴィーンのデザインした「火の鳥」(ストラヴィンスキー)のための衣装

 


↑ ピカソがデザインした「パラード」(サティ)のための衣装



これらの衣装を着ているのはロイヤル・バレエ学校の学生たち。衣装は何と、このとき即売されてしまったということです。いま、どこにあるんでしょうか?



4 コメント

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サザビーズでのバレエ・リュス資料の売り立て (沼辺信一)
2015-07-18 00:02:45
これは1967年6月13日、ロンドンのサザビーズ(Sotheby's)で催されたバレエ・リュス関連資料の売り立てですね。目も眩むような内容だったと今でも語り草になっています。ディアギレフの舞踊団の舞台監督を永年務めたセルゲイ・グリゴリエフの旧蔵品がまとめて競売にかけられたものでした(そのカタログが小生の手許にあります)。
ニジンスキー着用のものを含む貴重な衣裳や、著名画家によるデザイン画などは、個人コレクターの手に渡ったものもありますが、多くはさまざまな経緯を経て今ではロンドンのヴィクトリア&アルバート美術館、パリの国立図書館、キャンベラのオーストラリア国立美術館など、世界各地の公的コレクションの所蔵になっています。
なお、文中「アントン・グローヴィン」とあるのは、アレクサンドル・ゴローヴィン Aleksandr Golovin (1863-1930) のこと。バレエ《火の鳥》初演時の舞台美術を手がけたロシアの美術家です。
Re: サザビーズでのバレエ・リュス資料の売り立て (チュエボー)
2015-07-18 22:02:47
沼辺さま

サザビーズの競売だったんですね!
貴重な衣装、デザイン画の多くが美術館などで公開されているとのこと、ちょっと安心しました。お持ちのカタログもかなり貴重なものでしょうね。

ところで「アントン・グローヴィン」が正しくは「アレクサンドル・ゴローヴィン」だとは。。
ネットで調べても出てこないはずです。昔の記事とはいえ結構テキトーですね。
さっそく本文を直させていただきます。ありがとうございました!
ゴローヴィンでなくゴロヴィーン (沼辺信一)
2015-07-22 14:02:59
少しだけ訂正させてください。ロシア人名の発音。

アレクサンドル・ゴローヴィン

アレクサンドル・ゴロヴィーン

本文中の表記も直していただくと幸甚に存じます。ロシア固有名詞の長音(アクセント)の位置にはいつも悩まされます。バレエ・リュス関係者には「コンスタンチン・コローヴィン」という人物がいて、つい混同してしまいがちなのです。
Re: ゴローヴィンでなくゴロヴィーン (チュエボー)
2015-07-22 21:42:28
沼辺さま

生意気にも自分の調査不足を棚に上げつつ、ゴロヴィーンの件、音楽好きとしてはその辺のこだわりが非常にうれしく思われ、かつ必要だと感じました。

さっそく表記を訂正させていただきます。ありがとうございました!

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